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1章:幼少から少年期(魔境での生活)

魔神と魔境でのくらし

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サタンと出会ってから、5年経過。 つまり、俺は今5歳になった。 
人間五感とかいろいろが失われても第六感が働くというか、サタン曰く俺は動植物含む生き物の魂の色がわかるらしい。

昔の杵柄で、剣技も身につけつつ、日々鍛錬している。
魔法は、前世じゃあまり得意ではなかったけど、サタンが教えてくれたし、今も教えてくれる。

5歳になった今じゃ、魔境の森の中を走っても転ぶこともない。 3歳になるまでは、サタンの結界がなければ自由に魔境の森を歩く事も困難だった。

それにしても、転生特典なのか、次元ボックスには、前世のアイテムである俺の愛刀、ナイフ、タガー、剥ぎ取りナイフやらの武器が入っていたのは嬉しかった。 ミスリル、オリハルコンの鉱物とか宝石もあった。 ただ服だけは、子供サイズはなかったけど、大人サイズだけどあったのはよかった。 服のサイズは、まったくあってなくて、ぶかぶかだけど、サタンに言われて調整してる。

≪ククク、ノアール焼けたぞ。≫

ノアールは俺の名前。 サタンがつけてくれた。 髪色が黒だから漆黒って意味らしい。
今日も討伐した魔物を捌いて、炎で焼いている。 っていっても感覚もないからわからんが、焼けたらサタンが教えてくれる。 なんで、サタンが肉焼けたとかわかるのか不明。 盲目の俺を通して見れるわけでもないが、前に聞いたら魔神だからの一言でおわりだ。
ちなみに、サタンの食事は、討伐した魔物の魂。 これも、どう食べてるか知らない。

焼けた肉を食べても、味がわからんまま食べてる。
サタン曰く、ここの魔物は人間にとって毒らしい。 初めて食べたときは身体が動かなかったけど、今は毒に対する耐性もあって平気だ。

≪ノアールよ、感覚が戻るなら1番初めはなにがいい?≫
(なんだ急に。 戻るなら味覚かな。 食べてるものの味が知りたい。 そのあとは皮膚感覚。 風とか感じたいしな)

≪そうか、ならお前を襲う悪霊がお前から奪ったものをもってるといいな。≫
(初耳だぞ。 そんな事あるのか?)

≪ああ、今まで言わなかったがな。 ある程度成長したしな。 でも、ノアールよお前はまだ弱い。 お前から奪ったものをもつ悪霊は今のお前では無理だ。≫

(今の俺が弱いってのは、そんな事わかってんよ。 前世よりまだ弱いしな。 この森で鍛えろってんだろ)
≪ククク、その通りだ≫





ーーーー
※【表記について】≪≫は、サタンの声で、()は、ノアールがサタンと会話している時の表記です。
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