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0章:プロローグ
転生したのに、捨てられた
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糞勇者め、何が黒髪が悪魔の象徴だ。
__「悪魔の根源を処刑する」って、あの金髪碧眼の勇者が言って、俺は処刑された。
って、待てよ。
そうだよ、俺、確か戦乱で暴れまくって、そうそう勇者に嵌められて散々拷問されて、悪魔とかいわれて処刑されたんだよな。 ほんとあいつむかつくわ。 って、なんで生きている? でも、真っ暗だし、感覚がねぇ。 何が起きてるんだっての。
≪ククク、転生だ。前世も結構悲惨なのに、今世も悲惨だな≫
おいおい、いきなり声が聞こえた。 お前、誰だよ。
≪俺か、サタンだ。 魔神とも言われてるがな。≫
なんか思考読まれてるし、そんな魔神が何の用だ?
≪いたく冷静だな。 お前の状態を教えてやる為だ。≫
それは、ありがたいな。
≪前世のお前を不便に思った神が、転生させたんだ。 前世じゃ公爵家の嫡男だったのに、幼少でスラムに捨てられてその後散々な人生だったて事で、今度は王子として優遇措置付きでな転生させた。 が、お前の父親が悪魔と取り引きしたんだぜ。 取り引き内容は、この国の豊潤と発展に対して父親から奪えるものなんでもだ≫
なんか腐った愚かな奴だな。 んで、それが俺と何の関係があるんだ?
≪悪魔が欲するのは良質な魂だ。 ククク、神に加護まで与えられたお前は格好の餌食なんだぜ。≫
おいおい、んじゃぁ俺はお前に喰われたのかよ!
≪喰われたら、お前の意識なんてないわ。 それに感謝してほしいぜ、お前の親父が取り引きした悪魔からお前の魂を守って、代わりのとすり替えてやったんだぜ。≫
なんでそんな事したんだ?
≪魔神の気まぐれさ。 だが、代償があってお前の5感全てと痛覚、皮膚感覚、声が奪われた。≫
なんだよそれ! いきなりのハードモードじゃねぇーかよ。 だからまったく感じないのかよ。
≪そうだ。 しかもお前捨てられたし≫
おいおい、どこにだよ!
≪魔境ってとこだ。 魔物が生息してところだ。≫
俺、このままじゃまた死ぬのかよ。
≪今は俺が結界はってやってるから襲われてねぇーよ。≫
なんか魔神なのにいい奴だな。
≪ククク、まぁ俺だってお前の魂を狙ってるがな。≫
マジかよ。
≪俺はお前の魂が上質になるのを待っているだけだ。 それにあらゆる悪魔、悪霊、魔物がお前を狙ってくる。≫
なんでだよ!
≪ククク、それは俺の力の一部がお前に宿ったんだ。≫
いやいや、頼んでないし。 力の一部ってなんだよ。
≪お前の魂を守るときにな、神の加護まで奪われてお前の魂が歪んだんだよ。 それを補填してやったんだぜ。 まぁ、たいした力じゃねぇーが、無限魔力に自動回復、あとは魔神の炎だ。≫
なんかすげーチート特典じゃなかよ。 ありがたいな。
≪神の加護は、創造、賢者だったんだがな≫
それもすごいな。 んで、俺、腹減ったんだけど。
≪まだ赤子だったな。 前世で次元ボックス使ってただろ?≫
あーあったな。
≪あの中に、ミルクあるからそれイメージしてだせ。 感覚ねぇーからイメージで口に入るようしろ≫
そうだよな。 まったくわからん。 言われた通りにした。
しばらくして、空腹が治まった。 何回か失敗した。
そしたら眠くなった。
≪ククク、寝ちまったか≫
◇◇◇
生まれて生後間もない俺は、捨てられた。 しかも感覚を失っての不遇スタートだ。 だけど、魔神サタンにとりあえず今は救われた
__「悪魔の根源を処刑する」って、あの金髪碧眼の勇者が言って、俺は処刑された。
って、待てよ。
そうだよ、俺、確か戦乱で暴れまくって、そうそう勇者に嵌められて散々拷問されて、悪魔とかいわれて処刑されたんだよな。 ほんとあいつむかつくわ。 って、なんで生きている? でも、真っ暗だし、感覚がねぇ。 何が起きてるんだっての。
≪ククク、転生だ。前世も結構悲惨なのに、今世も悲惨だな≫
おいおい、いきなり声が聞こえた。 お前、誰だよ。
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なんか思考読まれてるし、そんな魔神が何の用だ?
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それは、ありがたいな。
≪前世のお前を不便に思った神が、転生させたんだ。 前世じゃ公爵家の嫡男だったのに、幼少でスラムに捨てられてその後散々な人生だったて事で、今度は王子として優遇措置付きでな転生させた。 が、お前の父親が悪魔と取り引きしたんだぜ。 取り引き内容は、この国の豊潤と発展に対して父親から奪えるものなんでもだ≫
なんか腐った愚かな奴だな。 んで、それが俺と何の関係があるんだ?
≪悪魔が欲するのは良質な魂だ。 ククク、神に加護まで与えられたお前は格好の餌食なんだぜ。≫
おいおい、んじゃぁ俺はお前に喰われたのかよ!
≪喰われたら、お前の意識なんてないわ。 それに感謝してほしいぜ、お前の親父が取り引きした悪魔からお前の魂を守って、代わりのとすり替えてやったんだぜ。≫
なんでそんな事したんだ?
≪魔神の気まぐれさ。 だが、代償があってお前の5感全てと痛覚、皮膚感覚、声が奪われた。≫
なんだよそれ! いきなりのハードモードじゃねぇーかよ。 だからまったく感じないのかよ。
≪そうだ。 しかもお前捨てられたし≫
おいおい、どこにだよ!
≪魔境ってとこだ。 魔物が生息してところだ。≫
俺、このままじゃまた死ぬのかよ。
≪今は俺が結界はってやってるから襲われてねぇーよ。≫
なんか魔神なのにいい奴だな。
≪ククク、まぁ俺だってお前の魂を狙ってるがな。≫
マジかよ。
≪俺はお前の魂が上質になるのを待っているだけだ。 それにあらゆる悪魔、悪霊、魔物がお前を狙ってくる。≫
なんでだよ!
≪ククク、それは俺の力の一部がお前に宿ったんだ。≫
いやいや、頼んでないし。 力の一部ってなんだよ。
≪お前の魂を守るときにな、神の加護まで奪われてお前の魂が歪んだんだよ。 それを補填してやったんだぜ。 まぁ、たいした力じゃねぇーが、無限魔力に自動回復、あとは魔神の炎だ。≫
なんかすげーチート特典じゃなかよ。 ありがたいな。
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≪まだ赤子だったな。 前世で次元ボックス使ってただろ?≫
あーあったな。
≪あの中に、ミルクあるからそれイメージしてだせ。 感覚ねぇーからイメージで口に入るようしろ≫
そうだよな。 まったくわからん。 言われた通りにした。
しばらくして、空腹が治まった。 何回か失敗した。
そしたら眠くなった。
≪ククク、寝ちまったか≫
◇◇◇
生まれて生後間もない俺は、捨てられた。 しかも感覚を失っての不遇スタートだ。 だけど、魔神サタンにとりあえず今は救われた
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