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私が魔王?

国王様 3

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「国王様を早くおろせ!!!」

わぁ。
なんか私ホントに魔王みたいなことしちゃってない?
人質にとってる的なさ

「くそぅ。俺がいながら国王様を人質に取られるとは…。なんたる不覚…」


やっぱりそう思ってるわ…
どうしようこの状況…
違うんだけど、なんて説明しよう…

「いや、危ないじゃないですかっ。階段踏み外そうしてたし…だから…」

「そ…そんな侮辱的なセリフ…。やはり、お前は魔王だったんだな…」

さっきよりも状況悪化しちゃったよ!!
誤解解きたいのに…どんどん酷くなってしまう…

頭を抱えていると、太郎さんが悲痛な声で叫びだした。

「や…やめてくれ…また街を滅ぼすようなことは…国王様を巻き添えにしないでくれ…」

あれ?いや頭は抱えてたけど、さっきのと勘違いしてるのかな…?
滅ぼすとかもしないし、何もするつもりないんだけど…

「分かった。魔王。お前の願いを叶える。だから、やめてくれ。頼む!」

なんか展開的におかしな方向へ向いてしまっている。
なんなら、この国王様いつの間にか泣き止んで、私の腕の中で寝てるし…

「お願いだ…頼む…」

なんか変な空気になってしまっている。
悩んだ結果、甘えることにした。

「じゃ…じゃあ…手伝ってもらえるなら、ありがたいし…お言葉に甘えて…」

「私を元の所に返してほしいの!」



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