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第二部 虚構の楽園
22密約の代償②
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“毒の公爵”ファルクと王子が現在、姫君の瞳の色をごまかす例の秘薬を巡って不適切な間柄にあることを知る者は、このヴァニオン以外にはいない。
薬師と依頼者、という以上の関係だ。
もうおかしな小細工はやめろと云いたくても、最初にファルクに薬の調合でも依頼したらどうだと持ちかけたのは、他ならぬヴァニオン自身であった。それに彼とて、冥王が姫の出生の真実を知ったらどうなるかと恐れていることに変わりはない。
彼自身、年端もゆかぬ純朴な少年であったころ(?)、ナシェルに手を出し王の逆鱗に触れて半殺しの目に遭ったことがある。思い出すのも嫌だ。たぶんぎりぎり急所を外され助命されたのは、まだあまりにも若かったからだろう……。
それ以来彼は冥王に恥もなく諂っている……わけではないが、ほぼ遭遇を避けている状態だ。
だが……王子は恐らく、冥王に己のしでかした過ちが露見することを以前ほど恐怖しては居るまい。
継母とのことはもう二百年も前の話だ。
ナシェルには今や、冥王との間の駆け引きを楽しんでいるふしさえあった。
ばれているかもしれないが、ばれていないかもしれない。もしばれていたとして、王が自分をどう罰するつもりか、見ものであるとさえ強弁する。
冥王のほうは冥王のほうでのほほんと、王子の裏切りには全く気づいていない様子で相変わらず熱のこもった愛情を注いでいるようだが、その実まさに気づいていたとすれば、こちらも相当の好演技であった。
実はそんなことに頓着してはいないということか。
もしくは愛するナシェルとの関係の悪化を懸念して、あえて指摘せずにいるのか……。
いや…、やはりあの嗜虐趣味の冥王のことだ、気づいているとするならばその上で王子の懊悩を見て楽しんでいるに違いない……。だがわざわざ王の耳元で実際のところを質すほどの胆力は、ヴァニオンにも無かった。
そういう緊張感の糸が王と王子と公爵の間に張りつめている中、何故かそこに事情を知る自分も片脚を突っ込まざるをえないという、不本意きわまりない状況であった。
さっさと収まるべき鞘に収まってくれりゃいいのに。面倒くせえな。というのがヴァニオンの正直な心情だ。
だが王子に最も近しい者として、王子を諫めねばならない義務が、彼にはあるのだ。
「やはり最近の殿下の様子はおかしい。悪獣魔獣がうろつく界隈を、ひとりの供もお連れにならないとは不用心にもほどがある。
だいたいヴァニオン殿がしっかり見張っておかないからこういうことになるんです…ってちょっとあんた聞いてるのか? 何か思い当たる節でも?」
「う、うーん……」
ヴァニオンは顎に手をやり考え込むふりをして何とか躱した。
(すまん、アシュレイ。けどこればっかりは、お前さんにも云えねえ。
ま、ナシェルは神族だし神剣も持ってるし、いざとなりゃ精霊が助けるだろうから『身の危険』というそのままの意味じゃ大丈夫だろうが……。
別の意味で、アブねえ橋を渡りまくってるな、あいつ……)
腐樹界のファルクの城館でいったい二人がどんな行為に及んでいるのか、なんとなく想像がつきそうで、ヴァニオンは内心頭を抱えた。そして幼少のみぎりより大事に守ってきたはずの乳兄弟をそういう破目に陥らせた原因が、自分自身にもあるということに、また自己嫌悪し、ふたたび苛立ちを募らせた。
そしてそれは、自ら進んで奈落への淵へ歩み寄っていこうとしているナシェルへの怒りにもまた、ふつふつと還元されるのだった。
腐樹界に行ったとなれば、次に向かう先は疑似天と決まっている。
サリエルと微妙な空気のままであるのに、ナシェルを捕まえるために再びそこへ向かわなければならないことに、ヴァニオンは気づいてげんなりした。
(ナシェルのヤロー……。捕まえたらあのド変態と何してたか洗いざらい全部吐かせてやる。
いや……やっぱり聞くのは怖えかも……)
***
と、ヴァニオンが暗黒界で悶々とたじろいでいる頃。
ナシェルは焼け付くような痛みを、初めて王と体を繋げたときの疼痛に重ね合わせていた。
薄れかけた意識が、遠い過去に翔んだ。
あれも相当衝撃的な痛みであった。なにせまだ己は、この世にそれほどの痛みがあるとは知りもしなかった。
瞼の裏に甦る、王の愉悦の表情。
蕩かすような眼差しといつものような優しい指戯で安慮油断させておきながら、この刻を待ち望んでいたといわんばかりにある日唐突に体内へおし入って来た、あの硬く熱い感触……。
あらかじめ寛げられていたとはいえ、裂かれるほどの激痛であった。思わず悲鳴を上げた己はまだ、うっすらとしか、その痛みの意味を理解し得ぬほどに幼く、純朴であったのに。
嫌だ、やめて、お願い、父上……抱え上げられた太腿を振りほどこうと暴れれば暴れるほど、全身を奔り抜ける痛み。それがやがて抵抗を諦めさせた。泣き叫んだ声はいつしか嗄れていった。
どれほど懇願してももう無駄なのだということを、太腿に喰い込む大きな手の力強さで悟った。
永遠とも思われた長い時の中で、肉襞を擦る痛みを愉悦と感じねば、恐怖と悲しみでどうにかなってしまうと、幼い心はどこか冷静に己に保身を云い聞かせ、苦しみの中で彼は初めての痴態を演じた。そうするしかなかった。
王にしてみればそこに至るまでの周到な準備期間を経て、その日をもって遂に二人はただの父子ではなくなったのだ。
だが、初めての破瓜が彼の心にとってそのような激震であったにしろ、それ以前からすでにゆるゆると開発され続けてきた躯のほうは、続けざまの陵辱によっていとも簡単に性愛の淵に堕ちた。
また伽の最後に褒美的に注がれる神としての不可視の力も、ナシェルを下落させるのに充分な餌であった。
その時を持って彼らは父子であると同時に支配者と隷属者、与える者と与えられる者への段階へと進んだのだ。
似た容姿と、同じ神司を持つ神でありながら、一方はかつて味わった孤独から狂気の沙汰にまで追い詰められて吾が子をも孤独を癒す糧とした嗜虐者であり、また一方はそれを唯一解する者であるがゆえに、ことさらにその狂愛にこたえるべく、己を歪めていったのだ。
ただナシェルにとって、己の被虐的体質は父王に合わせて、父王の狂愛にのみ応じるべく造られたものである。あくまでも。
……だから眼前に立つ鬼畜が、酔いしれた表情で蝋燭をかたむけ、己の躯に熱い蝋を垂らしてくるのを、決して悦んでいるわけでは、ない。断じて。
「……ッ、あ、熱い! 熱いだろぉが!」
ナシェルは吼えた。絶叫に近い。
一瞬意識が飛びかけ、昔味わったことのある激痛の記憶にリンクしたというわけだ。
彼は我に返り、恍惚の表情でさらに蝋の攻撃を加えようとしてくる男を睨み据えた。もし視線だけで他人を殺せるならば、その一睨みで十人ほどは瞬殺できただろう。
その鬼畜……“毒の公爵”ファルクは、しかしそんな苛烈な眼差しをも平然と丸眼鏡の奥で受け止めて云った。
「ああ、ちょっと熱すぎましたかね……。済みません。じゃ、次はもうちょっと上から垂らしてあげますよ、ふふ」
「止せ、……ああッ…!」
有無を云わせず蝋を垂らされる。ポタポタという感触の一瞬あとで、脇腹に火が点いたような灼熱が奔った。
ナシェルは寝台の上で横倒しになった躯を折り、苦悶した。両手首は縄で括られていて、抵抗らしき抵抗はできない。
「う~ん、今の声、凄くいいですよ。ぞくぞくします。殿下、もっと聞かせて下さい」
「はぁ……はぁ、黙れこの、雑巾頭め。それ以上やったら……そこの剣で、はぁはぁ、今度こそ再起不能に、してやる……!」
「またまたそんな強がりをおっしゃって……私には判ってるんですよ、貴方には少し痛いぐらいが、快感だってこと」
「少しじゃない! 熱すぎだ、馬鹿……ッ」
「呼吸も少し乱れてますね……その顔、すごく官能的だ。いい絵が描けそうです……」
ファルクは会話の途中にもとろとろと流れ出す蝋を、王子の体の周りに垂らしていった。薔薇の香りのする赤い蝋は、ナシェルの白い肌の上とシーツの上で即座に冷えて固形になり、まるで薔薇の花弁を散らしたかのように寝台を彩ってゆく。
薬師と依頼者、という以上の関係だ。
もうおかしな小細工はやめろと云いたくても、最初にファルクに薬の調合でも依頼したらどうだと持ちかけたのは、他ならぬヴァニオン自身であった。それに彼とて、冥王が姫の出生の真実を知ったらどうなるかと恐れていることに変わりはない。
彼自身、年端もゆかぬ純朴な少年であったころ(?)、ナシェルに手を出し王の逆鱗に触れて半殺しの目に遭ったことがある。思い出すのも嫌だ。たぶんぎりぎり急所を外され助命されたのは、まだあまりにも若かったからだろう……。
それ以来彼は冥王に恥もなく諂っている……わけではないが、ほぼ遭遇を避けている状態だ。
だが……王子は恐らく、冥王に己のしでかした過ちが露見することを以前ほど恐怖しては居るまい。
継母とのことはもう二百年も前の話だ。
ナシェルには今や、冥王との間の駆け引きを楽しんでいるふしさえあった。
ばれているかもしれないが、ばれていないかもしれない。もしばれていたとして、王が自分をどう罰するつもりか、見ものであるとさえ強弁する。
冥王のほうは冥王のほうでのほほんと、王子の裏切りには全く気づいていない様子で相変わらず熱のこもった愛情を注いでいるようだが、その実まさに気づいていたとすれば、こちらも相当の好演技であった。
実はそんなことに頓着してはいないということか。
もしくは愛するナシェルとの関係の悪化を懸念して、あえて指摘せずにいるのか……。
いや…、やはりあの嗜虐趣味の冥王のことだ、気づいているとするならばその上で王子の懊悩を見て楽しんでいるに違いない……。だがわざわざ王の耳元で実際のところを質すほどの胆力は、ヴァニオンにも無かった。
そういう緊張感の糸が王と王子と公爵の間に張りつめている中、何故かそこに事情を知る自分も片脚を突っ込まざるをえないという、不本意きわまりない状況であった。
さっさと収まるべき鞘に収まってくれりゃいいのに。面倒くせえな。というのがヴァニオンの正直な心情だ。
だが王子に最も近しい者として、王子を諫めねばならない義務が、彼にはあるのだ。
「やはり最近の殿下の様子はおかしい。悪獣魔獣がうろつく界隈を、ひとりの供もお連れにならないとは不用心にもほどがある。
だいたいヴァニオン殿がしっかり見張っておかないからこういうことになるんです…ってちょっとあんた聞いてるのか? 何か思い当たる節でも?」
「う、うーん……」
ヴァニオンは顎に手をやり考え込むふりをして何とか躱した。
(すまん、アシュレイ。けどこればっかりは、お前さんにも云えねえ。
ま、ナシェルは神族だし神剣も持ってるし、いざとなりゃ精霊が助けるだろうから『身の危険』というそのままの意味じゃ大丈夫だろうが……。
別の意味で、アブねえ橋を渡りまくってるな、あいつ……)
腐樹界のファルクの城館でいったい二人がどんな行為に及んでいるのか、なんとなく想像がつきそうで、ヴァニオンは内心頭を抱えた。そして幼少のみぎりより大事に守ってきたはずの乳兄弟をそういう破目に陥らせた原因が、自分自身にもあるということに、また自己嫌悪し、ふたたび苛立ちを募らせた。
そしてそれは、自ら進んで奈落への淵へ歩み寄っていこうとしているナシェルへの怒りにもまた、ふつふつと還元されるのだった。
腐樹界に行ったとなれば、次に向かう先は疑似天と決まっている。
サリエルと微妙な空気のままであるのに、ナシェルを捕まえるために再びそこへ向かわなければならないことに、ヴァニオンは気づいてげんなりした。
(ナシェルのヤロー……。捕まえたらあのド変態と何してたか洗いざらい全部吐かせてやる。
いや……やっぱり聞くのは怖えかも……)
***
と、ヴァニオンが暗黒界で悶々とたじろいでいる頃。
ナシェルは焼け付くような痛みを、初めて王と体を繋げたときの疼痛に重ね合わせていた。
薄れかけた意識が、遠い過去に翔んだ。
あれも相当衝撃的な痛みであった。なにせまだ己は、この世にそれほどの痛みがあるとは知りもしなかった。
瞼の裏に甦る、王の愉悦の表情。
蕩かすような眼差しといつものような優しい指戯で安慮油断させておきながら、この刻を待ち望んでいたといわんばかりにある日唐突に体内へおし入って来た、あの硬く熱い感触……。
あらかじめ寛げられていたとはいえ、裂かれるほどの激痛であった。思わず悲鳴を上げた己はまだ、うっすらとしか、その痛みの意味を理解し得ぬほどに幼く、純朴であったのに。
嫌だ、やめて、お願い、父上……抱え上げられた太腿を振りほどこうと暴れれば暴れるほど、全身を奔り抜ける痛み。それがやがて抵抗を諦めさせた。泣き叫んだ声はいつしか嗄れていった。
どれほど懇願してももう無駄なのだということを、太腿に喰い込む大きな手の力強さで悟った。
永遠とも思われた長い時の中で、肉襞を擦る痛みを愉悦と感じねば、恐怖と悲しみでどうにかなってしまうと、幼い心はどこか冷静に己に保身を云い聞かせ、苦しみの中で彼は初めての痴態を演じた。そうするしかなかった。
王にしてみればそこに至るまでの周到な準備期間を経て、その日をもって遂に二人はただの父子ではなくなったのだ。
だが、初めての破瓜が彼の心にとってそのような激震であったにしろ、それ以前からすでにゆるゆると開発され続けてきた躯のほうは、続けざまの陵辱によっていとも簡単に性愛の淵に堕ちた。
また伽の最後に褒美的に注がれる神としての不可視の力も、ナシェルを下落させるのに充分な餌であった。
その時を持って彼らは父子であると同時に支配者と隷属者、与える者と与えられる者への段階へと進んだのだ。
似た容姿と、同じ神司を持つ神でありながら、一方はかつて味わった孤独から狂気の沙汰にまで追い詰められて吾が子をも孤独を癒す糧とした嗜虐者であり、また一方はそれを唯一解する者であるがゆえに、ことさらにその狂愛にこたえるべく、己を歪めていったのだ。
ただナシェルにとって、己の被虐的体質は父王に合わせて、父王の狂愛にのみ応じるべく造られたものである。あくまでも。
……だから眼前に立つ鬼畜が、酔いしれた表情で蝋燭をかたむけ、己の躯に熱い蝋を垂らしてくるのを、決して悦んでいるわけでは、ない。断じて。
「……ッ、あ、熱い! 熱いだろぉが!」
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彼は我に返り、恍惚の表情でさらに蝋の攻撃を加えようとしてくる男を睨み据えた。もし視線だけで他人を殺せるならば、その一睨みで十人ほどは瞬殺できただろう。
その鬼畜……“毒の公爵”ファルクは、しかしそんな苛烈な眼差しをも平然と丸眼鏡の奥で受け止めて云った。
「ああ、ちょっと熱すぎましたかね……。済みません。じゃ、次はもうちょっと上から垂らしてあげますよ、ふふ」
「止せ、……ああッ…!」
有無を云わせず蝋を垂らされる。ポタポタという感触の一瞬あとで、脇腹に火が点いたような灼熱が奔った。
ナシェルは寝台の上で横倒しになった躯を折り、苦悶した。両手首は縄で括られていて、抵抗らしき抵抗はできない。
「う~ん、今の声、凄くいいですよ。ぞくぞくします。殿下、もっと聞かせて下さい」
「はぁ……はぁ、黙れこの、雑巾頭め。それ以上やったら……そこの剣で、はぁはぁ、今度こそ再起不能に、してやる……!」
「またまたそんな強がりをおっしゃって……私には判ってるんですよ、貴方には少し痛いぐらいが、快感だってこと」
「少しじゃない! 熱すぎだ、馬鹿……ッ」
「呼吸も少し乱れてますね……その顔、すごく官能的だ。いい絵が描けそうです……」
ファルクは会話の途中にもとろとろと流れ出す蝋を、王子の体の周りに垂らしていった。薔薇の香りのする赤い蝋は、ナシェルの白い肌の上とシーツの上で即座に冷えて固形になり、まるで薔薇の花弁を散らしたかのように寝台を彩ってゆく。
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