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第六章 乳兄弟、さらなる事態に頭を抱える、父子は…♡
3※
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◇◇◇
さて、そんなこんなで一夜が明けたのだが。
冥王とナシェルは船室に鍵をかけカーテンを閉め切り、寝台でひさびさに愛を確かめ合っていた。
「あんっ……は、ああ、」
前戯でさんざん精を吐かされてナシェルはもうヘトヘトのどろどろになっているのに、王は手加減するどころかここからが本番とばかりナシェルを横抱きにして、後ろに指を入れ掻き回す。
ナシェルは中のイイところを刺激して欲しくて尻を揺らした。内膜はすぐに王の指の形を思い出し、熱く柔らかく解れていく。少し手荒に前立腺あたりをぐりぐりと愛撫され、ナシェルは枕の端を噛んで声を殺しながら何度めかの空イキをした。
「んんんっ……ッ」
ぶるぶるっと体を波打たせて峠を迎えたのち、汗みずくでシーツに倒れ伏したナシェルを、王が今度は仰向けにひっくり返した。
「さ、いい感じに弛んだしそろそろ挿れてあげようね。待ちかねただろう」
「えぁ、ふぁ、ちょ……と待……少し、休ま……」
「大丈夫、そなたは動かずともよい。掴まっていなさい」
休息を申し出ようとするも聞き入れてもらえない。王も極限まで溜まっているのだ。
汗と精液でぐしょぐしょになった体を強引に開かれた。膝裏を抱えられたかと思うや、太い物が一息に攻め入ってくる。
「あっああっ―――……!」
目の奥に火花が散るような感覚。
内臓を抉られるような衝撃に、思わずのけ反り、冥王の腕を掴む。
王はゆっくりと自身を奥まで推し進めながら耳元へ囁いてくる。
「どうだ……好いだろう?」
「……んっ、ぃい、ですっ」
「旅など切り上げて今すぐ一緒に帰ると言いなさい。冥界に帰って来ればまたもっとたっぷりしてあげる……」
「あっ……はぁん、それは、無理」
「無理? なぜだ。ココはこんなに…痙攣するほど嬉しそうなのに?」
ぐりぐり……
「あ、そんな突いちゃ、だめ、はぁッ……!」
ナシェルは王の腕にしがみつき息を上げた。
「困った子だ、余の言うことが聞けぬというなら、お利口な返事が聞けるまでまたたっぷりお仕置きするしかないね」
「ああっ、そんな、無理ぃ……!」
「では、どうするのかな?」
王はぬるぬると中を衝いていた腰の動きを止めてしまう。
「いやっ、やめないで……きもちぃ…の」
「では、一緒に帰るね?」
「それも、無理」
「ナシェル……」
王は困ったように愁眉した。
ナシェルはナカにもっと欲しくて気が焦り、腰を揺らしてしまう。
「これ、勝手に動いてはいけないよ。我慢の足りぬ子だ。仕置きの意味すら分かっておらぬ」
叱責とともに、額に汗で貼りついた髪をかきあげられる。
「うぅ、ごめ、なさ……」
鼻声ですすり泣くと王は大きくため息をついた。
「ナシェル…余はいつもそなたのことが心配なのだよ。目を離すとすぐにフラフラして、悪い男に引っかかりそうになる」
「そんなことは……我がきみ、私が愛してるのはあなただけです。心配しないで、ちゃんと自分の身は守れますから」
「そうかなぁ……」
何度繰り返したか分からない会話をここでも繰り返し、ナシェルは王を安心させるために「父上、愛してる」と何度も囁いて王に縋った。
さて、そんなこんなで一夜が明けたのだが。
冥王とナシェルは船室に鍵をかけカーテンを閉め切り、寝台でひさびさに愛を確かめ合っていた。
「あんっ……は、ああ、」
前戯でさんざん精を吐かされてナシェルはもうヘトヘトのどろどろになっているのに、王は手加減するどころかここからが本番とばかりナシェルを横抱きにして、後ろに指を入れ掻き回す。
ナシェルは中のイイところを刺激して欲しくて尻を揺らした。内膜はすぐに王の指の形を思い出し、熱く柔らかく解れていく。少し手荒に前立腺あたりをぐりぐりと愛撫され、ナシェルは枕の端を噛んで声を殺しながら何度めかの空イキをした。
「んんんっ……ッ」
ぶるぶるっと体を波打たせて峠を迎えたのち、汗みずくでシーツに倒れ伏したナシェルを、王が今度は仰向けにひっくり返した。
「さ、いい感じに弛んだしそろそろ挿れてあげようね。待ちかねただろう」
「えぁ、ふぁ、ちょ……と待……少し、休ま……」
「大丈夫、そなたは動かずともよい。掴まっていなさい」
休息を申し出ようとするも聞き入れてもらえない。王も極限まで溜まっているのだ。
汗と精液でぐしょぐしょになった体を強引に開かれた。膝裏を抱えられたかと思うや、太い物が一息に攻め入ってくる。
「あっああっ―――……!」
目の奥に火花が散るような感覚。
内臓を抉られるような衝撃に、思わずのけ反り、冥王の腕を掴む。
王はゆっくりと自身を奥まで推し進めながら耳元へ囁いてくる。
「どうだ……好いだろう?」
「……んっ、ぃい、ですっ」
「旅など切り上げて今すぐ一緒に帰ると言いなさい。冥界に帰って来ればまたもっとたっぷりしてあげる……」
「あっ……はぁん、それは、無理」
「無理? なぜだ。ココはこんなに…痙攣するほど嬉しそうなのに?」
ぐりぐり……
「あ、そんな突いちゃ、だめ、はぁッ……!」
ナシェルは王の腕にしがみつき息を上げた。
「困った子だ、余の言うことが聞けぬというなら、お利口な返事が聞けるまでまたたっぷりお仕置きするしかないね」
「ああっ、そんな、無理ぃ……!」
「では、どうするのかな?」
王はぬるぬると中を衝いていた腰の動きを止めてしまう。
「いやっ、やめないで……きもちぃ…の」
「では、一緒に帰るね?」
「それも、無理」
「ナシェル……」
王は困ったように愁眉した。
ナシェルはナカにもっと欲しくて気が焦り、腰を揺らしてしまう。
「これ、勝手に動いてはいけないよ。我慢の足りぬ子だ。仕置きの意味すら分かっておらぬ」
叱責とともに、額に汗で貼りついた髪をかきあげられる。
「うぅ、ごめ、なさ……」
鼻声ですすり泣くと王は大きくため息をついた。
「ナシェル…余はいつもそなたのことが心配なのだよ。目を離すとすぐにフラフラして、悪い男に引っかかりそうになる」
「そんなことは……我がきみ、私が愛してるのはあなただけです。心配しないで、ちゃんと自分の身は守れますから」
「そうかなぁ……」
何度繰り返したか分からない会話をここでも繰り返し、ナシェルは王を安心させるために「父上、愛してる」と何度も囁いて王に縋った。
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