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反乱鎮圧編
タノミゴト 2
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(わからなくもないの)
とセスは思った。
香辛料は、お金として、情報を得る手段として、少しでも思い通りに動かす道具として、セスとナギサにとっては重要な物である。
マサトキは謙虚そうに自身を香辛料に例えたが、ナギサの耳には『今回の作戦がうまく行ったのは妖狐のおかげだぞ。フブキとヤマトが動かなかったおかげだぞ。処罰するとは言語道断ではないか』とマサトキが言ったように聞こえただろう。
「今回の処分は不服かの?」
「不服など、身共は一言もそのようなことは言っておりません」
「動かなかった者の弁明に来たということは、不服だと言っているようなものだ」
セスのゆったりとした声に、マサトキの飄々とした声。最後にナギサの強い声と続く。
マサトキが困った子供だとでも言うように眉を寄せ、ナギサを見た。
ナギサの顔に怒りが走る。
「弁明に来たと申しただけにございます。不幸な行き違いが無いように、陛下に意図を申し上げるのも臣下の役目。ナギサ『殿』もよくお分かりかと」
「『弁明』の言葉が持つ空気を知っておいた方がよろしいかと私は思いますが。知らなかったのなら仕方ありません。『弁明』とは何か不服なことがあった時の申し開きをするために使われる言葉。少なくとも、私はそう認識しております」
「ナギサ『殿』はこの会談の意義を理解しておらぬようですね」
絶妙に心を逆なでする声で、マサトキが完全にナギサを見た。
ナギサがマサトキを睨み返す。
「陛下に感謝を申し上げるためにも拝謁を申し込んだのであります。フブキとヤマトを他の部族の調略から退かせ、ヴァシム城の近くに呼び寄せる。まさに見事な差配。アラクネから見れば内通していたから処罰を受けたと見えるでしょう」
「エルモソも、彼女自身からの調略が成功していると思えば、動かなかった内通者は残るか。あとはフブキとヤマトはアラクネとの交渉だけに集中すればいいからな。無論、フブキとヤマトが信用に足るなら、だが」
ナギサが唾のように吐き捨てた。
「現に、上手くいっているではないですか」
「陛下へ何の相談も無しに軍律を乱した者が良く言うな」
「おや、身共が陛下に相談しなかったと、何故ナギサ『殿』がわかるのですか?」
ナギサの薄紫の目に過剰なほどに力がかかっているように見えた。
恐らく、ナギサが相手にある程度気を許していたならば『陛下が私に何の相談も無しに大事なことを決めるはずがない』などと少々言葉足らずに啖呵を切っていたのだろう。
マサトキがそんなナギサを愉しむように見て、顔をセスの下に向けた。
「仰る通り、陛下に相談をしなかったのは事実ではありますがね」
ぎちり、とナギサの口元から歯が噛み締められる音が鳴った気がした。
もちろん、鳴ったところで聞こえるわけがない。
ナギサの形相がその音を想起させたのだろう。
マサトキがゆったりと懐に手を伸ばした。ナギサの右手が刀の柄を握る。
「ナギサ『殿』が過剰なまでに身共を憎む理由は、こちらの手紙、でしょう?」
言外に『そういうことにしておけ』と滲ませて、マサトキが手紙を取り出した。
銀朱の絨毯に三枚広げられ、慇懃にセスの方へと向けられる。
そして一枚をナギサの方に向けてから、掲げるようにして上に持って行き、頭を垂れた。
セスがナギサを見て頷く。ナギサがマサトキにから手紙を取ると、セスへと持って行った。
手紙がセスの手で広がる。
「アラクネからの檄文にございます。旧四天王の血縁者に送っていたことは既にご存じのはず。ナギサ『殿』の懸念通り、身共の下にも届いておりました」
セスは黒い沼を展開して、父上の最後の手紙を取り出した。
あらかじめ、シルヴェンヌとの婚約を破棄するようにとの決定的な部分は破いてあり、見られても大きな問題にはならない。
「こうしてみると、随分と似ておるの」
セスの父親、アンヘル・サグラーニイの書いた文字と、セスの母親であるエルモソが模倣した文字が、である。
「先代の奥方様は先王陛下の了承も得ずに宣下を発するのが好きなお方でしたから。やはり、そのような者を奥に迎え入れては纏まるものも纏まらず、乱れてしまいましょう。陛下も、御父上とご趣味が似ているようですが、彼のお方も欠点はありましたゆえ、お気を付けください」
(シルのことを揶揄しておるのかの)
と、セスは昏くなった瞳の奥で考えた。
されど、認めることはできない。何が似ているのか、どう似ているのか、何も言っていない以上は、認めるということは、セスがシルヴェンヌを貶めるということにもなる。
何よりも、セスは生みの親であるエルモソと伴侶たるシルヴェンヌは全く違うと強く思っていた。
「旧四天王に近しい者に手紙が送られているとのことですが、陛下の近くにも送られていてもおかしくない方が幾人かおられるようですが」
セスの思考が声になる間隙を縫って、マサトキが声を挟んだ。
今回は適正なタイミングで、セスが口を開く。
「ニチーダならば、我に隠し事はできまい。何より、アラクネに好い印象を持っておらぬしの。そなたの言っておる人物がナギサを指しておるならば、心配は無用ぞ。何より、ナギサに裏切られるくらいなら素直に殺された方がよかろう」
ナギサがマサトキに注意を向けながらも、セスに頭を下げた。
マサトキが口元に三日月を描く。
「兄、マサミツは先王陛下に堅く忠義を誓い、また先王陛下もマサミツに深い信頼を寄せておりました。なるほど。お二人の関係はまるで父上の生き写し、ということでしょうか」
セスと、恐らくナギサにも何が言いたいのか、ということで悪い想像が働いただろう。
仲の良さ故、二人の父親にあらぬ噂がたったこともある。最初の話を加味すれば、また何かを言う気なのだろうか。
「面子が違うからの。ナギサをナギサの父上のようには扱えぬ」
「さりとて、陛下に苦言を呈しつつも、陛下の決めたことに忠実に従うのは兄もナギサも同じこと。兄は、エルモソの危険性を認識しておきながら、先王陛下の決定に従い、目を光らせながらも悪い方へと行くのを止められませんでしたね」
「王妃様が陛下に弓を引くことなどありえない」
「似たような言葉を、二十年以上前にしかと、この耳で聞いたことがあります」
「シルヴェンヌ・サグラーニイ本人が陛下に刃向かうことはありえない」
ナギサが誰もいない方を睨みつけるようにしながら言い切った。
「サグラーニイだから、ですか?」
マサトキが口元の歪みを正すことはない。
「ベルスーズに戻ったとしても、だ。だが、陛下が生きている間に王妃様の姓がサグラーニイから変わることなどありえない」
ナギサからマサトキに視線を合わせることはなかった。
「何と言っても無駄なのは兄と同じですか。ですから身共は翼人族に首輪をつけるべくベルスーズ殿に縁談を持ち込んだまで。陛下の、そして陛下に従う者の数世代先の将来を考えての行動にございます。ええ。ナギサまで縁談相手として持ち出したのは、越権行為だと深く反省しておりますが」
「そんなこともあったの」
メルクリウスがマサトキの言葉に従うはずがない。
ナギサも、ヴァシム城から離れようとしないというのはわかっている。
セスにとって、ミュゼル遠征前のマサトキの勝手な婚姻を進める行為など、結局は児戯に過ぎず、すっかり頭から抜けていた。
弁明する事柄としては、十分すぎる内容ではあるのだが。
「そう言っていただけるならば幸いにございます。しかしながら、陛下。世の中には身共とは異なり、陛下のためと言って奥方様の排斥、ひいては翼人族の撤退を目論んで兵を上げようとしている者がいることをご存じでしょうか?」
「パダルか」
旧四天王の一人、女傑ファルチェ・パダル。
その弟、ヌクレオ・パダルが西部で怪しい動きをしていることはセスも知っていた。
とセスは思った。
香辛料は、お金として、情報を得る手段として、少しでも思い通りに動かす道具として、セスとナギサにとっては重要な物である。
マサトキは謙虚そうに自身を香辛料に例えたが、ナギサの耳には『今回の作戦がうまく行ったのは妖狐のおかげだぞ。フブキとヤマトが動かなかったおかげだぞ。処罰するとは言語道断ではないか』とマサトキが言ったように聞こえただろう。
「今回の処分は不服かの?」
「不服など、身共は一言もそのようなことは言っておりません」
「動かなかった者の弁明に来たということは、不服だと言っているようなものだ」
セスのゆったりとした声に、マサトキの飄々とした声。最後にナギサの強い声と続く。
マサトキが困った子供だとでも言うように眉を寄せ、ナギサを見た。
ナギサの顔に怒りが走る。
「弁明に来たと申しただけにございます。不幸な行き違いが無いように、陛下に意図を申し上げるのも臣下の役目。ナギサ『殿』もよくお分かりかと」
「『弁明』の言葉が持つ空気を知っておいた方がよろしいかと私は思いますが。知らなかったのなら仕方ありません。『弁明』とは何か不服なことがあった時の申し開きをするために使われる言葉。少なくとも、私はそう認識しております」
「ナギサ『殿』はこの会談の意義を理解しておらぬようですね」
絶妙に心を逆なでする声で、マサトキが完全にナギサを見た。
ナギサがマサトキを睨み返す。
「陛下に感謝を申し上げるためにも拝謁を申し込んだのであります。フブキとヤマトを他の部族の調略から退かせ、ヴァシム城の近くに呼び寄せる。まさに見事な差配。アラクネから見れば内通していたから処罰を受けたと見えるでしょう」
「エルモソも、彼女自身からの調略が成功していると思えば、動かなかった内通者は残るか。あとはフブキとヤマトはアラクネとの交渉だけに集中すればいいからな。無論、フブキとヤマトが信用に足るなら、だが」
ナギサが唾のように吐き捨てた。
「現に、上手くいっているではないですか」
「陛下へ何の相談も無しに軍律を乱した者が良く言うな」
「おや、身共が陛下に相談しなかったと、何故ナギサ『殿』がわかるのですか?」
ナギサの薄紫の目に過剰なほどに力がかかっているように見えた。
恐らく、ナギサが相手にある程度気を許していたならば『陛下が私に何の相談も無しに大事なことを決めるはずがない』などと少々言葉足らずに啖呵を切っていたのだろう。
マサトキがそんなナギサを愉しむように見て、顔をセスの下に向けた。
「仰る通り、陛下に相談をしなかったのは事実ではありますがね」
ぎちり、とナギサの口元から歯が噛み締められる音が鳴った気がした。
もちろん、鳴ったところで聞こえるわけがない。
ナギサの形相がその音を想起させたのだろう。
マサトキがゆったりと懐に手を伸ばした。ナギサの右手が刀の柄を握る。
「ナギサ『殿』が過剰なまでに身共を憎む理由は、こちらの手紙、でしょう?」
言外に『そういうことにしておけ』と滲ませて、マサトキが手紙を取り出した。
銀朱の絨毯に三枚広げられ、慇懃にセスの方へと向けられる。
そして一枚をナギサの方に向けてから、掲げるようにして上に持って行き、頭を垂れた。
セスがナギサを見て頷く。ナギサがマサトキにから手紙を取ると、セスへと持って行った。
手紙がセスの手で広がる。
「アラクネからの檄文にございます。旧四天王の血縁者に送っていたことは既にご存じのはず。ナギサ『殿』の懸念通り、身共の下にも届いておりました」
セスは黒い沼を展開して、父上の最後の手紙を取り出した。
あらかじめ、シルヴェンヌとの婚約を破棄するようにとの決定的な部分は破いてあり、見られても大きな問題にはならない。
「こうしてみると、随分と似ておるの」
セスの父親、アンヘル・サグラーニイの書いた文字と、セスの母親であるエルモソが模倣した文字が、である。
「先代の奥方様は先王陛下の了承も得ずに宣下を発するのが好きなお方でしたから。やはり、そのような者を奥に迎え入れては纏まるものも纏まらず、乱れてしまいましょう。陛下も、御父上とご趣味が似ているようですが、彼のお方も欠点はありましたゆえ、お気を付けください」
(シルのことを揶揄しておるのかの)
と、セスは昏くなった瞳の奥で考えた。
されど、認めることはできない。何が似ているのか、どう似ているのか、何も言っていない以上は、認めるということは、セスがシルヴェンヌを貶めるということにもなる。
何よりも、セスは生みの親であるエルモソと伴侶たるシルヴェンヌは全く違うと強く思っていた。
「旧四天王に近しい者に手紙が送られているとのことですが、陛下の近くにも送られていてもおかしくない方が幾人かおられるようですが」
セスの思考が声になる間隙を縫って、マサトキが声を挟んだ。
今回は適正なタイミングで、セスが口を開く。
「ニチーダならば、我に隠し事はできまい。何より、アラクネに好い印象を持っておらぬしの。そなたの言っておる人物がナギサを指しておるならば、心配は無用ぞ。何より、ナギサに裏切られるくらいなら素直に殺された方がよかろう」
ナギサがマサトキに注意を向けながらも、セスに頭を下げた。
マサトキが口元に三日月を描く。
「兄、マサミツは先王陛下に堅く忠義を誓い、また先王陛下もマサミツに深い信頼を寄せておりました。なるほど。お二人の関係はまるで父上の生き写し、ということでしょうか」
セスと、恐らくナギサにも何が言いたいのか、ということで悪い想像が働いただろう。
仲の良さ故、二人の父親にあらぬ噂がたったこともある。最初の話を加味すれば、また何かを言う気なのだろうか。
「面子が違うからの。ナギサをナギサの父上のようには扱えぬ」
「さりとて、陛下に苦言を呈しつつも、陛下の決めたことに忠実に従うのは兄もナギサも同じこと。兄は、エルモソの危険性を認識しておきながら、先王陛下の決定に従い、目を光らせながらも悪い方へと行くのを止められませんでしたね」
「王妃様が陛下に弓を引くことなどありえない」
「似たような言葉を、二十年以上前にしかと、この耳で聞いたことがあります」
「シルヴェンヌ・サグラーニイ本人が陛下に刃向かうことはありえない」
ナギサが誰もいない方を睨みつけるようにしながら言い切った。
「サグラーニイだから、ですか?」
マサトキが口元の歪みを正すことはない。
「ベルスーズに戻ったとしても、だ。だが、陛下が生きている間に王妃様の姓がサグラーニイから変わることなどありえない」
ナギサからマサトキに視線を合わせることはなかった。
「何と言っても無駄なのは兄と同じですか。ですから身共は翼人族に首輪をつけるべくベルスーズ殿に縁談を持ち込んだまで。陛下の、そして陛下に従う者の数世代先の将来を考えての行動にございます。ええ。ナギサまで縁談相手として持ち出したのは、越権行為だと深く反省しておりますが」
「そんなこともあったの」
メルクリウスがマサトキの言葉に従うはずがない。
ナギサも、ヴァシム城から離れようとしないというのはわかっている。
セスにとって、ミュゼル遠征前のマサトキの勝手な婚姻を進める行為など、結局は児戯に過ぎず、すっかり頭から抜けていた。
弁明する事柄としては、十分すぎる内容ではあるのだが。
「そう言っていただけるならば幸いにございます。しかしながら、陛下。世の中には身共とは異なり、陛下のためと言って奥方様の排斥、ひいては翼人族の撤退を目論んで兵を上げようとしている者がいることをご存じでしょうか?」
「パダルか」
旧四天王の一人、女傑ファルチェ・パダル。
その弟、ヌクレオ・パダルが西部で怪しい動きをしていることはセスも知っていた。
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