崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十五話 リベンジ! スカルクリーチャー

もう一人、オマケで

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 ……そんなことはなかったようだ。

 するとベネットは「あぁ、そうそうッス」と表情を改める。
「実はここに来る途中、ナガレ先輩を探している人と出会ったッス。なぁ、メイトリクス?」
 その言葉に、横のメイトリクスも頷く。
「へぇ、オレを? 冒険者の誰かかな。どんな人だった?」
「や、冒険者じゃなかったねです。髪がダンナみたいに赤くって長髪で、でも普通のニンゲンでしたです。確か騎士がどうたらこうたら……」
 
 メイトリクスがそこまで言うと、急にドアが派手に開く!
 バタンッ! と大きな音がした。
「ひょわ⁉︎」「うぉ!」
 みんな驚いてそちらを向いた。咄嗟にアリッサがルックを、ベネットがメイトリクスを後ろへ庇っている。
「え、またお客さん⁉︎」
「て、てんちょー……! その言い方はコンプラ的に良くないです……!」
「お、おっとしまった……失礼しました、いらっしゃいませ!」
 
 入って来た人物は、赤髪ストレートの女性だった。若干日焼け肌で、結構凛々しい顔立ちである。そして銀色に輝いて見える、クールなプレートアーマーを着ていた。周囲を見渡して、ナガレと目があった。
「……っあーー! やぁーっと見つけた! ナガレさんだよねっ」
「え? は、はいそうですけど」
「いやぁー探したよー! あ、どいてどいて!」
「どわ!」「きゃ!」
 ベネットを押し除けてナガレの手を握って握手。対するナガレはキョトンとしたままだ。
「えーと、どちらさま? 確かにオレがナガレだけど……」
「あ、ごーめーん! アタシが名乗るの忘れてたね」
 女性はちょっと胸を張って、自慢げに答えた。

「アタシ、エレナって言うんだ。エレナ・ヴィスカー! あの辛気臭いオッサン騎士、クリストフはアタシの上官なんだ」
「へぇ~。あ、そういえばアンタあの時一緒にいたね。オレはナガレ。ナガレ・ウエスト」
 エレナは先ほどギルドで出会ったクリストフの配下だ。ナガレもちょっとだけ見かけていた。
「んで、どうかしたの?」
「まぁまぁ、まずは料理を頼もうよ。テンダーさーん、この人とおんなじやつ! ささ、一緒の席へどぞどぞ♪」
「え、ちょいちょい」
 エレナはニコニコ笑顔でナガレの背中を押し、席へ押しやった。彼女はその対面の席に座る。

「ほら、食べないの? ステーキ冷めちゃうよ」
「お、おっとそうだ。いただきまーす!」
 そういってナガレは、口にステーキの切れ端を放り込んだ。ちょっと冷めて温いが、それでも美味しい。ガーリックの風味と玉ねぎが混ざったステーキ用ソースが食欲をそそる。
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