崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十五話 リベンジ! スカルクリーチャー

オーク族のカップル

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「うぉ、ベネット!」
 驚いた声を出すナガレ。そこにあったのは、紅蓮のイカしたソフトモヒカンヘアスタイル。そして筋骨隆々の緑肌……厚手のシャツにコート、そしてスラックスを履いたベネットはとてもダンディな魅力を放っている。寡黙な仕事人といった感じの雰囲気だが……。
「ナガレ先輩! 怪我が治ったんッスね! 万歳万歳ッスー!」
「ああもうよせって恥ずかしいから!」
 ……子供みたいに騒がしいと、ダンディな雰囲気が台無しだ。急いで口を塞ぎつつ、ふとナガレはベネットが別の人といる事に気がついた。
「……あれ? ベネット、こちらの方は?」
 尋ねるナガレ。アリッサたちも「おや?」と言いたげな表情だ。
 そこにいたのは、ハンチング帽を被った髪ストレートの女性。お揃いのコートの下に黒いシンプルなワンピース姿だが、結構背が高い。ナガレより若干高く、横幅も若干しっかりしている。腕もそこそこ太い。
 そしてその肌は、やはり緑色!
「おっと、忘れてたッス」
 ベネットはその女性の腰を軽く押し、自己紹介を促した。その拍子にハンチングがズレ……その美貌が明らかになった。
 切れ長の綺麗な目、美麗な唇、官能的な高さの鼻……異種族のナガレたちですら、一瞬見惚れてしまうほどである。
 その女性はおずおずと切り出した。
「え、えっと……わ、ワタシ、メイトリクスいいます。名前でし」
「……?」
 若干訛りがあって聞き取りにくい。だが、とりあえず自己紹介されたら返さなくては。
「め、メイトリクスさんだね。オレはナガレ。ナガレ・ウエスト! ベネットとは同じギルドで生活してるんだ」
「き、聞いてます。ダンナから。あなた、すごーくすごいらしいね」
「え、ダンナ? ……まさか、あなたが⁉︎」
 素っ頓狂な声をあげて、ズザザッと後ずさるナガレ。その拍子にテーブルのステーキ皿が揺れて落下し、慌ててディーネがナイスキャッチ。
 その女性、メイトリクスは恥ずかしそうに頷いた。ベネットはその肩を抱き、笑いながらナガレへ向き直る
「あっはっは、緊張でガチガチじゃないか! ……これは失礼先輩、ご紹介が遅れましたッス。こちらオラのお嫁さん、メイトリクス・アングラーッス!」
「「……えぇぇぇーーーーっ⁉︎」」
「ファッ⁉︎」「ほ、本当かい⁉︎」「まぁ、なんてこと!」
 ナガレはまだ事情を知っているため「へーそうなんだ」くらいしか思わない。しかし横で聞いていたケラン一家やヴァレリーたちは驚きの声をあげた。
「べ、ベネットさん?」
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