崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十五話 リベンジ! スカルクリーチャー

ヤケ食い前の出会い

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 クリストフもレンと話しているところを見れば、悪い奴ではないのだろう。冒険者が嫌いだから、その矛先がナガレに向いただけである。
「すまんのう、分かってくれたか」
「まあ、それはそれとして……」
 そう言って、ナガレはキッとレンを睨みつける。

「だぁれが子供じゃあ~~!」
「ふぇっ!?」
 レンが驚いている間に、ナガレは外へ出て行ってしまった。残された二人は困惑が隠せない。
「……え? ゆ、許せなかったの、ソコっ⁉︎」 
「……あーっとな。とりま、多分っスけど……ナガレ君は納得しても、怒りが収まったわけじゃなくって……要するに俺たち、八つ当たりされたんじゃ……?」
「……子供じゃん。思考が子供じゃ」
「一応二十歳なんすけどね、アイツ。いや、二十一歳か」
 

~☆~☆~☆~☆~☆~


 バタンッ!
 カランカラーン……。
「らっしゃー……あれ、ナガレじゃん。いつもどーり、暇そうだな」
 そうしてナガレがやって来たのはツーテン食堂。エプロンを着たヴァレリーの嫌味を無視して、テーブル席に一人で座った。
「ステーキ一つ! 特大サイズでっ!」
 プンスコ怒りながらオーダーする。ヴァレリーがすぐにコップの水を持ってきて……。
「おぉーっと、手が滑ったぁ」
 バシャッ!
「ぎょわ!?」 
 ……その水を豪快にナガレへぶっかけてきた。驚いてひっくり返るナガレ。
「なにすんだっ!」
「いい歳した大人が何キレてんだよ。ちょっとは頭冷やせって……ヒスって当たり散らしてんじゃねーよ」
「フン、お前には関係ないよーだ」
 ナガレは不機嫌そうに頬杖をついた。ヴァレリーは肩をすくめて、厨房に引っ込んでいく。
「ったく、何だってんだアイツは」
 水を飲もうとコップを傾けた。……しかし、そのコップには水がなかった。さっきぶっかけられたので当然である。

「はい、これやるぜ」
「ん、あんがと」
 すると目の前に、水が入った別のコップが差し出された。お礼を言いつつ一息に飲み干してから、顔を上げる。
「ナガレ、そんなに喉が渇いてたんか?」
「……ルック? どうしてここに」
 なんとそこにいたのは、いつもの半袖シャツに青のジーンズを着たルックだった。不思議そうにナガレを見つめている。
「なんでって……ホレ、そこにいるだろ。パートのおばさんに店を任せて、家族で来てるんだ。たまにゃしっかり家族団欒しねえとだろぅ?」
 
「ねぇールック? 誰と話して……あれ、ナガレ君」
 すると、後ろからアリッサも現れた。緑のワンピースを着たいつもの村娘ファッションだ。
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