崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十五話 リベンジ! スカルクリーチャー

怒涛の三連発!

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 だがナガレはそれを見るや否や、即座にマルチスタッフを真横に構える。そして……。

「見えた……ここだぁっ!」
 キィン……!

 小さく静かな金属音と共に、スカルクリーチャーの腕が逸れる。そのまま地面を殴りつけ、大きなヒビを入れる。
(一点集中!)
 ……が、その振動にも怯まず、ナガレは敵に背を向けた。長棒を舞うように振り回しながら接近、渾身の力を込めて真後ろへ突き出した!
「石猿流棒術! 牛魔壊ーッ!」
 
 コツン……バキバキバキッ!
「カ……カココココッ⁉︎」
 たった一発で、直撃した左手の骨に穴が空いた! 体が制御できなくなり、左の手首から下の骨がバラバラと崩れ落ちてしまう。
「カココカココカッ……」
 タタラを踏んで後退するスカルクリーチャー。一瞬怯えたような、ローテンポのクラッキングが聞こえてきた。
「……カココン! カンカカカカカッ!」
 しかしすぐさま怒りを露わにして、足を高く上げる。そのまま前方へドスドス歩き、ナガレを踏み潰そうとする!
「ケッ、一個じゃ足りないなんて欲張りだな! ちょうどいいさ、二回目を見せてやるっ!」
 ドガンドガンドガン……キィンカァンガキン!
 足音に合わせて、小気味良いリズムの金属音。なんとナガレはスカルクリーチャーの踏みつけ攻撃を、全て器用にいなしている!
「カコココッ!」
 痺れを切らして、両足で跳躍するスカルクリーチャー。だがそれを見たナガレは、マルチスタッフをマントのように使い、闘牛士の如く後ろへ回避する!

 キィン……! ズザザーッ!
「よし、今だっ!」
 敵の攻撃を動かすだけが受け流しではない。受け止めきれない攻撃は最小限の動作で避け、すぐさま反撃へ移る!
「石猿流棒術! 霊感大波ッ!」
 バシュッ……フォーーンッ!
 ナガレがマルチスタッフを振り抜くと、半透明の飛ぶ斬撃が出現。それは空中をゆっくりと進み、スカルクリーチャーの顔面を貫いた!
 ボシュンッ!
「カココッ⁉︎」
 血が出るわけでも骨が砕けるわけでもない。だが一瞬の間、スカルクリーチャーの動きが止まる。めまいを起こしたように、頭をクラクラさせている!
「こいつで最後だ! はぁぁーーっ!」
 好機と見たナガレは勢いよく跳躍して、スカルクリーチャーの肋骨をハシゴのように駆け上がる。そして首に飛び移り、腕を思い切り伸ばしてマルチスタッフで締め付けた! 
「でりゃあっ!」
「カ……カココッ……⁉︎」
 スカルクリーチャーは未だフラフラとしている。霊感大波は霊力と魔力を合わせた一撃で、それが頭を突き抜けた結果、意識が朦朧としているようだ。



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