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第二十五話 リベンジ! スカルクリーチャー
激闘
しおりを挟む「カンカカンッ!」
「こなくそっ!」
ガキィン……ドガァッ!
「ぐあーっ!」
姿勢を下げたスカルクリーチャーの頭突きと、ナガレの振り下ろしが激突。一瞬の均衡があったが、やはりナガレが吹き飛んでしまう。
そのまま大岩に激突……しない! 空中で体勢を立て直し、背後の大岩を蹴って再び突撃。油断していたスカルクリーチャーに、矢のようなドロップキックを放つ!
「だりゃあーっ!」
バキィッ! ミシミシ……!
「カココッ⁉︎」
いくら人間のキックでも、勢いをつければかなりの威力。スカルクリーチャーは横っ面をぶっ叩かれ、大きくのけ反った。
「……カコカコカコッ!」
地面を踏み締め激しく骨を掻き鳴らすスカルクリーチャー。ドンッ! と地面を踏み締めて、大きな砂煙を上げた。
ザァァァァァァ……!
「ぐっ!」
視界を遮られ目を覆うナガレ。砂に気をつけつつ前方を見ても、黄土色の濃い煙で何も見えない。
……ダッダッダッダッダッ……。
「……ん?」
「カココココココッ!」
ダンダンダンッ!
「なっ⁉︎」
その瞬間、煙の中からスカルクリーチャーの姿が出現! 体を横にして、渾身のショルダータックルを放ってきた。ナガレはすぐに対応できない!
バキィッ……!
「ぐはぁっ!」
ガードもできずクリーンヒットして、ナガレは投げ斧のようにクルクル吹っ飛ぶ。今度こそ岩に叩きつけられ、大きなクレーターを作ってしまう。
ガラガラガラ……と大岩の側面が小さく崩れるほどの衝撃だ。ナガレは力無く地面に落ちた。凄まじいダメージで、すぐには起き上がれない。
「はぁはぁっ……く、や、やるな……」
膝をついても、なんとか立ち上がる。巨大な荷車が突っ込んできたようなインパクトで、凄まじいダメージになった。足がふらつき、慌てて踏ん張って耐える。
回復薬を飲んでも、スカルクリーチャーは何もしてこない。巻き起こった砂煙が、今度はナガレを隠してくれている。
「んくんくっ……ぷはっ。くそ、今のは危なかった」
偶然とはいえ、砂煙に隠れて攻撃してくるとは。不意を突かれてしまった……が、もう次は無い。ナガレは脱兎のように駆け出して、スカルクリーチャーへ飛びかかった!
「はぁぁぁぁぁーーっ!」
バキッ!
「カコカコッ⁉︎」
スカルクリーチャーの脳天を殴りつけ、そこから連打を叩き込む。横回転の動作を生かし、流れる水の如く絶え間ない攻撃!
「……カンカココッ!」
だが、連打を気合いで耐えて腕を振り下ろす。ゴツゴツした硬い骨腕が、ナガレへ迫る……。
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