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第二十五話 リベンジ! スカルクリーチャー
ギルド改装⁉︎
しおりを挟むと言う訳でギルドへ……行こうと思ったのだが。
「あれ……ええぇ⁉︎ ちょっ何を、な、何やってんの⁉︎」
周りの通行人がビクッとするくらいの声量で、ナガレは驚愕して叫んだ。
なぜなら……現在進行形で、あのオンボロギルドが改装されていたからだ! 足場の骨組みが組まれて、そばには大量の木材や鉄材が束になって置いてある。
「あ、ナガレ! よう、そんな綺麗な鎧着て特訓に行くのか?」
「おっはーナガレ君。見て見て、朝からこんな感じなの。この人たち、すっごく静かに作業するんだよ! すごくない?」
それを道の脇に座って見物している、アリッサとルックに出会った。ナガレも「おっはよー!」と挨拶を返しつつ、一緒に見物する。
「マスターとアルクルは?」
「知らない。でもさっき、スキルウォッチャーに入ってくのを見たよ。あたしも声かけようか迷ったけど、それよりもこっちが気になって……」
「そっかぁ。どうしよう、クエストに行こうと思ったんだけど……」
「ヘッ、その答えにゃ、あそこにあるぜ」
そう言ってルックは、工事現場から少し前を指差した。そこには立て看板が置いてある。
『バッファロー冒険者ギルド支部にご用の方は、ここから約五十メートル後ろの赤いテントへお越しください』
立て看板には、そう書いてあった。後ろを向くと、この前補強したスキルウォッチャーの隣に、結構高級感ある素材で作られた赤いテントがある。
「あれが冒険者ギルドの代わりなのかな?」
今は工事中なので、ギルドは使えない。だからその代わりに出してくれたのだろうか。
そんなことを考えながら三人で看板を見ていると、作業着を着た一人の女性が「おん……?」と顔を上げてナガレを見た。
「……おーい、そこのナウいお嬢ちゃん。もしかしてアタシと会ったことある?」
「え、あたしのこと?」
アリッサが顔を上げると、そこにいたのは吊り目で大柄の女性だった。彼女はアリッサではなく、ナガレの方を向いていた。
「あんたよ、銀髪のレディ。あんた、どっかで見覚えが……」
「オレは男だ!」
「確か名前は……ナガレ・ウエストだっけ?」
「え、どうしてオレの名前を? ……あ!」
怒りながら顔を上げたが、ナガレはハッとした顔になった。彼女の顔に見覚えがあるからだ。
「あーっ! アンタは確か……パン粉さん!」
「え、ナガレ、オメーの知り合いかよ?」
「ああ。去年の十月、キンテツ村の復興工事を手伝ったんだ。その時の現場監督さんだよ」
不思議そうなルックに説明するナガレ。
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