崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十四話 存続のギルド!

思い出したレン

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 けらけら笑うナガレだが、彼と正反対とはどう言うことだろう? まさかボーイッシュな女の子……。ますます興味が湧いてきた。
「それじゃあ、ウチに見に来ます? スカーフのコレクションを!」
「え! なななっなな、ナガレ君の家へか!」
「はい。あ、それとも異性の家に行くのは抵抗ありますか?」
「い、いや、そそそそんなことはないぞぞぞ。そ、そうだな。良ければぜひお邪魔させてくれ」
 誤魔化すような作り笑いでうんうん頷くレン。
「ええもちろん! それじゃ行きますか! あ、手繋ぎます?」
「ファッ⁉︎ い、いーの⁉︎」
「いーでちゅよー! 迷子になったらダメだし一緒に行きまちょーね~。あ、普段は絶対知らない人について行っちゃダメでちゅよ~」
「私ゃ幼児か! 子供なのは見た目だけじゃ! ……中身がババアって意味ではないぞ!」
「ははは、ジョーダンですよ。そんじゃ行きますか!」
 そう言ってナガレはさっさと歩き始めた。(……手を繋ぐのも冗談だったのか……)とションボリするレン。

「……あーーっ! 忘れてた!」
「うわ! なんですか急に大声出して!」
 周囲の通行人がびっくりして二人を見てくる。いったい何を忘れたのか?
「どうかしました?」
「ナガレ君に大切な話が会ったんじゃ!」
「……マスター、もうろくしたんですか? 後輩たちにはもう会いましたよ」
「違うっ! た、多分それはスカーフより大切なことじゃ。ギルドへ来てたもれ!」


~☆~☆~☆~☆~☆~


 と言う訳で、二人はギルドへカムバック。何かの本を読んでいたアルクルが「お?」と顔を上げる。
「マスターにナガレ君。どうしたんだ?」
「すまんアルクル、ナガレ君に例のことを話すのを忘れていた。……ところで、何読んどんじゃ?」
「ああ、コレっすよ。家の本棚にあったの思い出して、せっかくだから読んでるんです」
 そう言って本の表紙を見せるアルクル。そこには『オーク族の歴史』と書かれていた。
「ウチにも異種族の冒険者が来ましたからねえ。文化の違いとか、しっかり勉強しとこうと思って。他のみんなの種族の本も、たーんと読んでますぜ」
「ほう、いい心がけじゃな」
「それでナガレ君たちにドヤ顔で教えてやろうと思ってさ」
「……言わなきゃ普通にいい話だったのに。まぁ、勉強は良いことじゃ」
「へへへ、ありがとーございやす。……ほい、これのことっすね」
 本を閉じつつ、一枚の用紙を手渡す。……この流れは、なんだか覚えがある。
「あのー、これってもしかして……いつものヤツ?」
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