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第二十四話 存続のギルド!
緑のスカーフ
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「そうそう、ニンフォちゃんは元気になったか……」
と言いかけたレンだが、突然ハッとした表情になった。じわ~っと顔が赤くなってくる。
「……い、いや、そうじゃな。元気になったようで何よりじゃ」
「……? はい、元気ですね。他の後輩たちも、みんな特訓場に行ってますよ」
腕を組んでにぃ~っと笑うナガレ。レンもホッとしたように頷いた。
「そうか。それなら良かった。賑やかになっていいのぅ」
「それよりもマスター、もうそろそろ暖かくなりますし、オレのマフラーは捨てるか片付けちゃいましょうよ。いくらファッションでも、夏場になったら暑いですよ」
「いやじゃ!」
「即答かいっ。謎の全力拒否の理由は?」
「え? り、理由じゃな。う、うむ。もちろんあるとも」
ドギマギして適当な言い訳を探すレン。だがナガレは「あ、もしかして!」と、指をパチンと鳴らした。
「ふぇ? な、なにがもしかしてなのじゃ」
「もしかしてマスター……緑のスカーフにハマったんですね!」
「………………。……そ、そうじゃそうじゃ! いやー、ナガレ君のファッションスタイルに憧れて、私もマネしたくなってのぅ」
「ほほー、それはそれは。それじゃあ、夏用のスカーフもいります? おさがりで良かったらあげましょうか」
「え! いいの⁉︎ ……い、いや、これは……う、うむ。そこまで言うのなら、ありがたく頂いておこう。感謝する」
「オレにはこれがありますから、気にしないでください」
そう言って、首につけたシルクの緑スカーフをちょいちょいと引っ張るナガレ。お祭りで買った結構上質なものだ。
「今度、ウチに見に来てください。へへっ、妹のセンスは間違っちゃいなかったな」
「妹? と言うと……スーさんじゃったかの?」
ナガレには故郷に妹がいる。名前をスーと言って、彼のレザージャケットもプレゼントしてくれた大切な存在だ。
「はい! オレが十歳になった頃、その時七歳だったスーが誕生日プレゼントに、緑のスカーフをくれたんです。お小遣い貯めて買った、五ダラーくらいのチョーゼツ安物。だけどそれが嬉しくてずっとつけてて、父上とケンカした時に破れちゃったけど……」
そう言って、恥ずかしそうに「たはは」と笑うナガレ。
「初めてスカーフを貰って以来、オレのトレードマークになりました」
「そうじゃったか。いつか会ってみたいのう。ナガレ君のトレードマークの始まりが、そのスーさんじゃったとは……」
「ははは、オレと正反対な外見ですよ! 会ったら多分ビックリすると思います」
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「いやじゃ!」
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ドギマギして適当な言い訳を探すレン。だがナガレは「あ、もしかして!」と、指をパチンと鳴らした。
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「オレにはこれがありますから、気にしないでください」
そう言って、首につけたシルクの緑スカーフをちょいちょいと引っ張るナガレ。お祭りで買った結構上質なものだ。
「今度、ウチに見に来てください。へへっ、妹のセンスは間違っちゃいなかったな」
「妹? と言うと……スーさんじゃったかの?」
ナガレには故郷に妹がいる。名前をスーと言って、彼のレザージャケットもプレゼントしてくれた大切な存在だ。
「はい! オレが十歳になった頃、その時七歳だったスーが誕生日プレゼントに、緑のスカーフをくれたんです。お小遣い貯めて買った、五ダラーくらいのチョーゼツ安物。だけどそれが嬉しくてずっとつけてて、父上とケンカした時に破れちゃったけど……」
そう言って、恥ずかしそうに「たはは」と笑うナガレ。
「初めてスカーフを貰って以来、オレのトレードマークになりました」
「そうじゃったか。いつか会ってみたいのう。ナガレ君のトレードマークの始まりが、そのスーさんじゃったとは……」
「ははは、オレと正反対な外見ですよ! 会ったら多分ビックリすると思います」
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