崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十四話 存続のギルド!

唖然

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 そんな様子を、遠巻きに眺めるジョーと四人の後輩たち。
「……どうだ。こいつらはこんな特訓を、クエストに行っていない日は毎日やっているんだ」
 そう言って横を見ると……四人とも、ポカーンと口を開けている。露骨なまでのア全っぷりで、なんだか見ていて面白い。
「……まあ、今日はだいぶ張り切っているのもある。普段はもう少し楽な特訓だな」
「……あーっ! そうだー!」
 するとシャットが視線の下から急に大声を出。す
「あんなことやってるけど、実はすっごく簡単なんでしょ! アタイらをビビらせようとしてるんだ!」
 自分をごまかすように「なーんだやっぱり!」とせせら笑った。
「な、なるほど。ヘンに怖がらせるにゃあ」
「なら私がやってみる! これでキツかったら、私のハジメテあげるよ!」
「……ほんとにハジメテか、お前。まあ、やってみたらいいんじゃないか」
「はいは~い!」
 そう言ってニンフォは武器のカタナを抜いて、遠慮なくナガレへ向かっていく。なんとその刀身は、月のように黄色く、おぼろげに光を放っていた。刃も鋭く、モンスターだって紙のように斬れそうだ。
「せんぱぁい♡ こんなのも打ち返せないんですかぁ? ざこですね♡ ざこ♡」
 ドンッ!
「うわ!」「え!? ちょっと!」
 ナガレを突き飛ばすニンフォ。尻もちをついたナガレと発射モーションに入ったアリッサは驚いた声を出す。バリスタに安全装置なんてものは無く、砂袋が勢いよく飛んできた。
 バビュン!
「あ! 危ない!」
「ダイジョーブ。要はこれを弾き飛ばせば……」
 マンゲツを掲げて防御しようとするニンフォだが……。

 ドガッ!
「どへ⁉︎」
 ……カタナにかすりもせず、顔面に激突した。そのまま数メートル吹っ飛んで、勢いそのままにフェンスを突き破る!
「あぁぁーーーーーーっ⁉︎」
「き……きゃあぁぁぁぁーーーー!」
 ニンフォは顔面への一撃で目から星を飛ばしていた。ブレーキもできずゴロゴロゴロ……と、急斜面の崖を転がり落ちていく。
「わぁぁぁ! た、大変だ!」
 ナガレは泡を食ったように、大急ぎで後を追った。
「……んで、次はどいつだ」
 ジョーが振り向くと、後輩たちは目が飛び出しそうなほど驚愕している。
「……おい。次は誰がいくんだ」
「い、いやぁ! ニャアはもういいにゃ。ナガレ先輩がすごいってことはよーくわかったにゃあ」
「アタイも! いい! いい! よーくわかりました! 絶対やりたくない!」
「流石ッス、ナガレさん! やっぱりみんなの言う通り、その力はダテじゃねえッスよ!」
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