崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十四話 存続のギルド!

それすなわち特訓!

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 するとアルクルが「おい!」と呼びかける。
「行ってみろよ。面白いものが見られるかも知れないぜ。魅了が効かない理由も分かるかもな」
「まあ、アルクルさんがそう言うなら……」
「行ってみよっか! それじゃあ武器も取ってくるね!」
 そう言って四人も行ってみることにした。

 ギィィィィッ……パタン。
 そうして一人残されたアルクルは「ふぃー……手続きやるかぁ」と椅子にもたれる。すると後輩と入れ違いに、レンが帰って来た。
「ん、アルクル。まだおったんか。後輩たちの様子はどうじゃ?」
「ああ、まだ様子見ってところですね。だが期待してもいいかもしれないっすよ」
「ほう?」
 レンも適当な椅子に腰かける。
「アイツらはみんな種族に応じた良さを武器にしている。それに苦手なこともちゃんと分かってる。ベテランならまだしも、夢と希望にあふれたルーキーでそれが分かってる奴は少ない」
「ふむ」
「だけど、まだダイヤの原石だ。これから磨いていかなきゃな」
 そこまで言って、アルクルは首を傾げた。
「とこらでマスター、どこ行ってたんすか? 朝からいなかったんで、ナガレ君がらみだと思ってたんですけど」
「ああ、ツーテン食堂にお邪魔してな。餅を食べておったのじゃ。米をこねて丸めた物で、チーズと一緒に焼くと美味しいぞ」
「そりゃどうして? 確かに餅はうまいですけど」
「正月に食べる機会がなかったからのう。ちょっと遅くなったが、新年のお祝いじゃ」
「なんすかショーガツって」
「……ふふふ、こっちの話じゃ」


~☆~☆~☆~☆~☆~


 そして、高台広場。まだ太陽は高い位置にある。
「行くよ、ナガレくんっ!」
「よっしゃあ来いッ!」
 バシュンッ!
 アリッサの操縦で、バリスタから砂の入った袋が打ち出される。ギン爺がカスタムしてくれて、バネの数が多くなっている。それにともないパワーが増している。殺傷力は低い砂袋といえど、その勢いは大砲並みだ!
 ガキィン!
「ふっ……ぐぅっ!」
 ドガァン!
「ぐわーーっ!」
 受け流そうとしたが、衝撃が重すぎてその暇すらなかった。マルチスタッフで受け止めても、そのまま吹っ飛ばされてしまう。
「ぐ……いででででっ」
 それでも立ち上がるナガレ。アリッサが心配そうな目を向けてくる。
「ナガレくーん、ホントに大丈夫……? こんなのあたしみたいな常人がくらったら多分大怪我しちゃうような威力だよ……」
「な……なーにこんなもん! オレはもっと強くなるんだ。この程度でやめられるか! さぁ十二本目、どんと来いっ!」
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