崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十四話 存続のギルド!

来てくれたワケ

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 するとミケは、ニコニコ笑顔のベネットを顎でしゃくった。厳ついベネットの笑顔は、なんだか怖い……。
「コイツとニンフォは冒険者養成所時代からの友達で、ニャア(一人称)はニンフォの知り合いだにゃ」
「へぇ、なるほど。それで?」
「ある日ベネットとニンフォとニャアは、タイガスの豊穣祭へ行って楽しんだのにゃ。でも突然スカルドラゴンと変なドラゴンが出て来て、街は大パニックにゃ。でもニャアたちは完全プライベート、武器も防具も持ってない。そんな時大活躍したのが……」
「オレたちってことか。なんだか照れるな」
「そんでベネットはその勇姿に一目惚れして、ニンフォを誘って加入を決意したんだにゃ。ならニャアも誘いたいって、ニンフォに連れてこられたってこと」
「ふーん、なるほど……」
 なんとなく理解できたところで、ナガレには気になったことがあった。
「……じゃあ、シャインは? この三人とはしりあいじゃなかったの?」
「シャットね、パイセン! アタイは家族でバッファローに来たんだー! 正直冒険者ギルドがあればどこでも良かったんだけど、パパとママが働ける場所があるからこの町にしたよ!」
「そ、そうなのか」
 少し驚いたナガレ。家族で来たのなら、ジョットが全員の生活費を賄えるわけでもないし、父と母も働かなければいけないだろう。
「パパとママは牧場で働くことになったんだ。多分今ごろ、色々教えてもらってるんじゃないかな。ここに来る前は、ポーツ地方のおっきな農園で働いてたの」
「へぇ~」
「あ、あとお姉ちゃんがいるんだけど~!」
「そうなんだ。お姉さんはなんの仕事をしてるの?」
「いや、お姉ちゃんは働いてない! いっつも家でゴロゴロしてる!」
「まさかのニートかよ⁉︎」
 これまた衝撃的な事実が明らかになった。
「だからアタイが頑張って稼いで、パパとママに少しでもラクさせてあげたいんだ」
「フツーに気の毒な話ッスね……」
「それはちょっとはじめて聞いた」
 ベネットとニンフォも若干引いている。二人とも色んな意味で見た目は悪いが、感性はまともなようだ。

 スタスタスタ……。
 バタンッ! ギィィ~~……。
「おーいナガレ。もう終わったか? ……まだみたいだな」
「すいませ~ん、お待たせしましたぁ」
 ……と、ここで扉が開き、ケンガとフローレンスが入って来た。ケンガは厚手のジャケットにもこもこのズボン、フローレンスは白いセーターに黒いスキニージーンズに着替えている。
「……」
 二人仲良く来た訳ではなく、黒マスクにベージュのコートを着たジョーも一緒だった。
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