崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十四話 存続のギルド!

話終わりの一コマ

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 ナガレの言葉に、ケンガとフローレンスが立ち上がる。
「……ならば俺も行こう。もう俺は他人じゃない。……お前と同じ、冒険者だ」
 ジョーもそう言って立ち、レンの方を向いた。
「……マスター。手続きは大丈夫そうですか」
「うむ、今やっとるから心配せずとも良い。元冒険者なら手続きがラクじゃ。多分五月くらいには正式に許可が出るはずじゃ。ただ……」
 そう言ってレンはちょっとだけ目を逸らす。何が言いにくいことがあるようだ。
「その……ジョー君は休止期間が長いから、冒険者ランクが格下げされているかも知れぬ。その点は大丈夫かの」
「……ええ。下がったものはまた上げればいいんです。それに冒険者ランクが高いと、それをキープするのに大変ですから。低い方が気が楽ですよ」
「えー、オレは早く上げたいなぁ。難しいクエストも受けて、もっとたくさんの人を助けられるだろ!」
「……お前には言ってない」
「ヒッドォ⁉︎ 良い事言ったんだからもっと拾ってよ!」

「特訓かぁ。よし、俺も行くぜ」
「タネツが行くなら私も行くわ~! すぐ鎧来てくるわね~」
「それでは私もご一緒させてください」
 前の二人に混じってしれっと言ったサニー。だがジョーはそれをギロリと睨む。
「……勘違いするな。俺はお前をまだ認めた訳じゃない。お前が今生きていられるのは、ナガレたちのためだ。お前を殺せばメンバーが足りなくなってすぐ解散だ」
 そしてジョーは、目を丸くするサニーへ冷たく吐き捨てた。
「……俺はそのために自分を押し殺している。だから、あまり気に触るようなマネはするな」
「…………」
 ギスギスした雰囲気に、ナガレたちは互いに顔を見合わせる。……と、ジョーがまた口を開く。

「……挽回したいのなら、行動で示せ。こんな活躍したのなら、サニーを認めてやっても良い……俺がそう思うような、チームのためになることをやってみせろ」
 口調は相変わらず冷たかった。……が、ちょっとだけ優しさを感じる言葉だった。
「ジョーさん……分かりました。気をつけます」
「はいは~い、それじゃセンチアちゃんも行くかんな! あーしみたいなムードメーカーが、厳しい特訓には必須でしょ~?」
「センチア……」
 するとタネツが腕を組み目を閉じ、真剣な雰囲気で反応した。
「……特訓っていうのはな。辛いトレーニングや勉強で、自分を鍛えることだ」
「えー? だから前もやってたじゃん。あーしなんか間違ってた?」
「だからな。前やったみたいなボール遊びや町のお散歩は特訓じゃねえんだよ!」
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