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第二十四話 存続のギルド!
その条件とは?
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「そんで次に、サニーの疑問に答えるが……どう言えばいいかねぇ。えっとな……そうそう、このギルドはイツマム家の所有物になったんだ。イツマム家はここの管理をマスターと俺に任せて、月に一千ダラー支給するだけ」
「ほうほう」
「それでナガレ君たちがクエストを達成して、その報酬の一割がイツマム家に勝手に入る。そうしてラクして継続的に金が手に入る……ってトコだな」
「はぁ、なるほど。よく分かりました、ありがとうございます」
サニーは素直にお礼を言った。レンが「こほん」と咳払いする。
「それでは次に条件について言うのじゃ。……資金援助の条件は一年じゃ」
「「「えぇっ⁉︎」」」
冒険者たちが一斉に立ち上がった。せっかくうまく行ったと思ったのに、そんな殺生な!
「おい待ってくれよ!」
「そんなの寿命が伸びただけじゃない~!」
「ディズ公爵ひっど~い!」
「待て待て待て! スポンサーにそんなこと言うんじゃないわ! もちろん詳しく説明してやるのじゃ」
レンはなんとか色めき立つ冒険者を鎮めてまた話し出す。
「確定ではなく『最低でも一年』と言うことじゃ。こんなこと言うのもなんじゃが、当然イツマム家くらいの金持ちだろうと、役に立たない無能に払う金など無い。だから私たちが無能なのか、利益をもたらしてくれる存在なのか、この一年で見極めようと言うことじゃな」
「は、はぁ……」
「要はいつも通り、クエストをクリアしてちゃんとアガリを収めれば大丈夫。この町は確かに辺境じゃが、今回こうして貧乏ギルドにしっかりしたスポンサーがついた。他の村からのクエストも増えてくるじゃろう」
確かにそれならいつも通り。『月に○○稼げ』みたいな条件でもなさそうだ。
「後、もう一つある」
そしてレンがなおも付け加えた。
「この冒険者ギルドから、死者や離脱者を一人も出すなと言うことじゃ」
「死者を?」
「……離脱者をか?」
条件にしては変わったルールだ。ナガレは首を捻る。
「まぁ、みんな死にたくないだろうし、私も死んでほしくないし、それはみんな同じだと思うのじゃ。おそらくしょっちゅう死人が出る冒険者ギルドなど頼れない、と言うことじゃろう。信用を試しているんじゃ」
「ホントかねぇ……ま、いいや。要は今まで通り、死なずに達成すりゃいいってことだろ!」
そう言ってナガレは立ち上がった。
「よーし! 二年目も、みんなよろしくな! 暇ならこれから特訓しよーぜ!」
「フッ、良いだろう! 俺様も行こう」
「それじゃ私も! 最近回復魔法練習してるんですよ~」
「ほうほう」
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「それでは次に条件について言うのじゃ。……資金援助の条件は一年じゃ」
「「「えぇっ⁉︎」」」
冒険者たちが一斉に立ち上がった。せっかくうまく行ったと思ったのに、そんな殺生な!
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「確定ではなく『最低でも一年』と言うことじゃ。こんなこと言うのもなんじゃが、当然イツマム家くらいの金持ちだろうと、役に立たない無能に払う金など無い。だから私たちが無能なのか、利益をもたらしてくれる存在なのか、この一年で見極めようと言うことじゃな」
「は、はぁ……」
「要はいつも通り、クエストをクリアしてちゃんとアガリを収めれば大丈夫。この町は確かに辺境じゃが、今回こうして貧乏ギルドにしっかりしたスポンサーがついた。他の村からのクエストも増えてくるじゃろう」
確かにそれならいつも通り。『月に○○稼げ』みたいな条件でもなさそうだ。
「後、もう一つある」
そしてレンがなおも付け加えた。
「この冒険者ギルドから、死者や離脱者を一人も出すなと言うことじゃ」
「死者を?」
「……離脱者をか?」
条件にしては変わったルールだ。ナガレは首を捻る。
「まぁ、みんな死にたくないだろうし、私も死んでほしくないし、それはみんな同じだと思うのじゃ。おそらくしょっちゅう死人が出る冒険者ギルドなど頼れない、と言うことじゃろう。信用を試しているんじゃ」
「ホントかねぇ……ま、いいや。要は今まで通り、死なずに達成すりゃいいってことだろ!」
そう言ってナガレは立ち上がった。
「よーし! 二年目も、みんなよろしくな! 暇ならこれから特訓しよーぜ!」
「フッ、良いだろう! 俺様も行こう」
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