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第二十三話 希望と絶望の復活
王国と謎の魔女
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「……ほほう」
「二年待っていただければ、私はいかなる罰であろうと甘んじて受け入れます。どうかこの願い、お聞き入れいただけましょうか!」
「……よかろう。それではサニー・ワカセラ! イビル教団、危険組織の連帯及び密猟の罪を一時免除する。この恩に報い、冒険者たちを助けるが良い! ……今からきっかり二年後、また捕まえにいくぞ」
「陛下……ははーっ、ありがとうございます! このサニー・ワカセラ、必ず改心致します!」
「「「あ、ありがとうございますーっ!」」」
ナガレたちも頭を下げる。カイリス王は満足げに頷いてから「よいしょっと」と言って玉座から立ち上がった。
「それでは面会は以上だ。皆のもの、これから忙しくなるぞ。ガレオン! この者たちを城の外まで送ってやれ。そして騎士たち! 急ぎ城中の職員を集めよ! 緊急会談だ!」
「かしこまりました陛下。では冒険者の皆様、こちらへどうぞ」
そうしてガレオンが出口の方へ歩いていく。ナガレたちはもう一度カイリス王へさっと跪いてから、踵を返し後に続いて行った。騎士たちもダンッ! ともう一度床を踏み締め別れの挨拶を送る。
「ふふふ……バッファロー冒険者ギルドか。面白いヤツだった。特にあの褐色の女、なかなか勇敢で気骨があるじゃないか」
その背中を見つめるカイリス王。満足げに微笑み……近くの窓のそば、豪勢な赤く分厚いカーテンの後ろを見た。ナガレたちが出ていくのを確認してから口を開く。
「……そう思うだろう? 隠れてないで出てこないか。なあ、クレアよ」
「意地悪言わないで、陛下。私が隠れた時点で何か察してるくせに」
突然美しい声がする。そしてなんと、カーテンの影から一人の美しい女性が現れた!
魔女の帽子を被った、艶のある赤髪のロングヘア。肌は若干茶色に焼けていて、めちゃんこ小顔に若干細い緑目の整った顔つきだ。黒い魔女の帽子を被って、露出の少ないドレスを着ている。手には三十センチくらいの、ヒノキの杖を握っていた。
どうやらその女性は、ナガレたちカイリス王とのやり取りを隠れて聞いていたようだ。カイリス王は驚く様子もなく、親しげに声をかける。
「そうそう、どうして隠れたんだ。あんなにキュートな女の子がいたのに、普段のお前なら『私よりカワイイなんてムカつくわ!』と拗ねて意地悪するのに」
普段の荘厳な態度とは違う、お茶目な様子のカイリス王。騎士たちもこんな無礼者がいるのに、全く相手にしていない。果たしてこの女性は何者なのか?
「二年待っていただければ、私はいかなる罰であろうと甘んじて受け入れます。どうかこの願い、お聞き入れいただけましょうか!」
「……よかろう。それではサニー・ワカセラ! イビル教団、危険組織の連帯及び密猟の罪を一時免除する。この恩に報い、冒険者たちを助けるが良い! ……今からきっかり二年後、また捕まえにいくぞ」
「陛下……ははーっ、ありがとうございます! このサニー・ワカセラ、必ず改心致します!」
「「「あ、ありがとうございますーっ!」」」
ナガレたちも頭を下げる。カイリス王は満足げに頷いてから「よいしょっと」と言って玉座から立ち上がった。
「それでは面会は以上だ。皆のもの、これから忙しくなるぞ。ガレオン! この者たちを城の外まで送ってやれ。そして騎士たち! 急ぎ城中の職員を集めよ! 緊急会談だ!」
「かしこまりました陛下。では冒険者の皆様、こちらへどうぞ」
そうしてガレオンが出口の方へ歩いていく。ナガレたちはもう一度カイリス王へさっと跪いてから、踵を返し後に続いて行った。騎士たちもダンッ! ともう一度床を踏み締め別れの挨拶を送る。
「ふふふ……バッファロー冒険者ギルドか。面白いヤツだった。特にあの褐色の女、なかなか勇敢で気骨があるじゃないか」
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「……そう思うだろう? 隠れてないで出てこないか。なあ、クレアよ」
「意地悪言わないで、陛下。私が隠れた時点で何か察してるくせに」
突然美しい声がする。そしてなんと、カーテンの影から一人の美しい女性が現れた!
魔女の帽子を被った、艶のある赤髪のロングヘア。肌は若干茶色に焼けていて、めちゃんこ小顔に若干細い緑目の整った顔つきだ。黒い魔女の帽子を被って、露出の少ないドレスを着ている。手には三十センチくらいの、ヒノキの杖を握っていた。
どうやらその女性は、ナガレたちカイリス王とのやり取りを隠れて聞いていたようだ。カイリス王は驚く様子もなく、親しげに声をかける。
「そうそう、どうして隠れたんだ。あんなにキュートな女の子がいたのに、普段のお前なら『私よりカワイイなんてムカつくわ!』と拗ねて意地悪するのに」
普段の荘厳な態度とは違う、お茶目な様子のカイリス王。騎士たちもこんな無礼者がいるのに、全く相手にしていない。果たしてこの女性は何者なのか?
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