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第二十二話 闇照らす黄金の太陽

もてなし

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「へぇ~。サキミの知り合いがココに来てるのかな」
「知り合いというか……あはは。とにかく中へどうぞ。みなさんもご一緒に」
 そう言われて、高級感あふれるシックな色合いの木製扉(しかも分厚い!)へ向かうナガレたち。その前に立つと、なんとギギギ……と音を立てて自動で扉が開いた!
 ……と思いきや、先ほどのオギンさんが横から手で開けているだけだった。全部開くと瞬時にシュバッ! とどこかへ消えてしまう。
「すごい人だな……ジョーより速かったりして」
「……そんなことないです」
「うわいつの間に⁉︎」
 ナガレのすぐそばにオギンさんがいた! 意外と若々しい声でそう言って弁解する。ナガレが何か聞こうとした間に、また消えてしまった。
「……なんなんだあの人」
「……俺のことも調査済みか。不気味だな」
 ジョーもボソッと呟いた。そんな訳で中へ入っていく……。

 中はとにかく煌びやかだった。まるでパーティ会場みたいに黄土色のキラキラした壁や天井が印象的だ。床にはこれまた高そうなレッドカーペット。そこら辺に高そうな花や高そうなツボ、高そうな椅子に高そうな机……。どんな家具にも言葉の前に『高そうな』という言葉がつきそうな、ゴージャス空間だった。公爵気取りの成金ハーバードの自宅と比べてもこちらが勝つほどの荘厳な光景にナガレたちは言葉を失う。
「う、うひゃあ……」
「あっおいバカケンガ触るな! 変に壊しちまったらどうするんだ!」
 うっかりツボを突こうとしてタネツに怒られるケンガ。
「お帰りなさいませ、サキミ様」
「お連れの方はこちらで手を洗ってくださいませ」
「「は、はひ……」」
 一方ヒズマたちは、これまた黒っぽい服に白いエプロンを来たお手本のような美人メイドに囲まれてたじたじになっている。
「き、綺麗な人たちですね……」
「い、いや、メイド服がそう見えるのかもしれないわ~。それを着れば私たちだって~……」
「そ、そーだし。あーしらだって……」
 そんなことを言いつつ、自分のメイド姿を想像する三人。……似合ってなさそうだ。
「どうせならナガレさんに着て欲しいですね。『やめろよ! お、オレなんか似合わないよって……恥ずかしいから見ないでよ……』ってスカート押さえて……でへへ……」
「……え、マジで言ってる? マジで?」
「フローレンスちゃんそれはちょっと気持ち悪いわ…」
「いやドン引きやめてくださいっ! 精神使ったギャグなのに!」
 とここで、サキミが後ろを振り返った。
「実は今、その方は別の避難場所に出かけていたんです。私はその時オギンさんと出かけていたので……だから来るまでの間、しばらくくつろいでいて下さい」
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