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第二十話 崖っぷちのギルド!
まさかのリストラ⁉︎
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「センチア。散歩でもしてんのか? イーターズのテントをしまわなくていいのか」
ケンガの問いに「にへへ~」と笑うセンチア。
「今あーし、ワッカーサのテントを捨てて来たトコなんだ~。自分のはすでに片付けてるし、オヤツにジャーキーでも買ってこようと思って」
オシャレなスイーツとかじゃなくてジャーキーが好みらしい。
「ならチームメイトを手伝ってあげたらどうだい? さっき見かけたけど、カナさんとダンケさんがまだテントを使ってたよ」
マックィーンが道中で見たことを報告してあげた。ケンガも一緒だったので、どこか鈍臭いドジっ子のカナと几帳面なダンケがとっかえひっかえテントを畳んでいたのを思い出した。
だがセンチアは「あはは、実はさぁ~」と半笑いで口を開く。
「あーし、もうすぐリストラされちゃうから」
「……はぁぁぁぁーっ⁉︎」
「ど、どう言うことだっ!」
仰天してひっくり返るマックィーンを、ドルーシバのメンバーが慌てて引き起こす。ケンガに胸ぐらを掴まれセンチアは驚いた顔になった。
「ちょっ! ケンガっち! そんな乱暴なのじゃ女の子は……」
「バカタレ、ふざけてる場合か! リストラってことはクビじゃねえか! なんでだよ! お前そんなヤバいことやらかしてたのか⁉︎」
「ちーがーう、ちーがーうっ! 説明したげるから離してちょーよ」
そう言われると仕方がない。素直にパッと手を離し、ケンガは腕を組みセンチアを睨む。
「つまんねー理由だったら、二人まとめてとっちめてやる。センチアが可哀想だ」
「うわ~、オタクくんやっさしぃ~!」
「誰がオタク君だァン⁉︎ 俺様のどこにオタク要素があるんだよっ!」
「意味はないけどとりあえず使う、それが若者言葉!」
「話をずらすな!」
「はいはい分かった分かった。ほら、カナっちとダンケっち結婚するじゃん」
「そうだな。……うん」
ケンガは素直に頷いて、何も気にせず流した自分に驚いた。バッファローを抜ける原因を作った(逆恨みだが)元凶なのに、今では全然気にならなかった。
「そしたら二人とも冒険者やめて、ダンケっちの実家の家業を継ぐんだって。確かスラガン地方の豪商だっけ?」
豪商とは、強い権力を持つ大商人のこと。ダンケの実家が金持ちだと言うのは前々から雰囲気出ていたが、そんな家のボンボンだったとは……。
そこまで考えて、マックィーンは「あ、そうか」と手を叩く。
「それでワッカーサのヤツまで裏切って出て行ったから、センチアさんが一人になったのか」
ケンガの問いに「にへへ~」と笑うセンチア。
「今あーし、ワッカーサのテントを捨てて来たトコなんだ~。自分のはすでに片付けてるし、オヤツにジャーキーでも買ってこようと思って」
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「ならチームメイトを手伝ってあげたらどうだい? さっき見かけたけど、カナさんとダンケさんがまだテントを使ってたよ」
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だがセンチアは「あはは、実はさぁ~」と半笑いで口を開く。
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「ちょっ! ケンガっち! そんな乱暴なのじゃ女の子は……」
「バカタレ、ふざけてる場合か! リストラってことはクビじゃねえか! なんでだよ! お前そんなヤバいことやらかしてたのか⁉︎」
「ちーがーう、ちーがーうっ! 説明したげるから離してちょーよ」
そう言われると仕方がない。素直にパッと手を離し、ケンガは腕を組みセンチアを睨む。
「つまんねー理由だったら、二人まとめてとっちめてやる。センチアが可哀想だ」
「うわ~、オタクくんやっさしぃ~!」
「誰がオタク君だァン⁉︎ 俺様のどこにオタク要素があるんだよっ!」
「意味はないけどとりあえず使う、それが若者言葉!」
「話をずらすな!」
「はいはい分かった分かった。ほら、カナっちとダンケっち結婚するじゃん」
「そうだな。……うん」
ケンガは素直に頷いて、何も気にせず流した自分に驚いた。バッファローを抜ける原因を作った(逆恨みだが)元凶なのに、今では全然気にならなかった。
「そしたら二人とも冒険者やめて、ダンケっちの実家の家業を継ぐんだって。確かスラガン地方の豪商だっけ?」
豪商とは、強い権力を持つ大商人のこと。ダンケの実家が金持ちだと言うのは前々から雰囲気出ていたが、そんな家のボンボンだったとは……。
そこまで考えて、マックィーンは「あ、そうか」と手を叩く。
「それでワッカーサのヤツまで裏切って出て行ったから、センチアさんが一人になったのか」
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