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第十九話 禍のエースストライカー
凱旋
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ジョーが持っているのは、手のひらサイズの宝石。アメジストのような透き通る紫色だが、誰かに切られたわけでもないのに真四角の正方形だった。
「……こいつには魔除けの力があると言われていて、そこそこの値段で取引されている。だがこんな大きなサイズは珍しい……売っ払えばかなりの大金になるぞ」
「え、ほ、本当か⁉︎」
これにはナガレの疲れも吹き飛んだ! さすが危険度S級モンスター、凄まじい強さの分見返りも素晴らしい。
「ちょうど三つありますね。しかも都合よく、大きさも大体同じです。バッファロー、イーターズ、ドルーシバで一つずつ貰っちゃいましょう!」
「おー! やった~! これであーしらも大金持ちだし!」
「へへ、そんじゃあ俺様たちもいただいておくか」
こうして報酬もしっかりいただいて、みんなで帰っていった。
~☆~☆~☆~☆~☆~
と言う訳でのんびり雑談しながら歩き、キンテツ村の屋敷に帰って来たナガレたち。
「あ! ナガレさん! おぉ~い!」
「ケンガ~!」「生きてるかぁ~!」「おーい!」
庭園にてマックィーンが手を振っていた。ドルーシバの冒険者も一緒だ。カナとダンケも意識を取り戻している。
「マックィーン! よかった、無事だったんだ」
「ああそうだ。意識を失ってたから分からないけれど、みんなのおかげらしいな。本当にありがとう」
「ありがとうみんな! 私たちのために、危険どうS級のマガツゴーストに挑んでしかも勝っちゃうなんて……すごいんだねっ」
「助けられてしまったな……。この恩は忘れない、ありがとう」
口々にお礼を言われて気分がいい。疲れも痛みも報われた気がした。
「……あれ、ところでタネツさんとヒズマさんはどこですか?」
フローレンスが周囲を見回す。するとカナが教えてくれた。
「お二人はわたしたちが目覚めたのを見て、安心して寝ちゃいました。『あの人たちなら大丈夫よ~。勝ったのなら必ずみんな生きてるわ~』って言ってましたよ」
そう言ってカナは屋敷の中に入り、野戦病棟みたいにベッドがたくさん置かれたダイニングに案内してくれた。
「すぅ……すぅ……」
「んぐご……」
「うーん……」
するとベッドの一つで、サニーに突っ伏すようにタネツとヒズマが眠っていた。どうもサニーの様子をベッドの横で座ってみているうちに、疲れて寝てしまったようだ。……二人の体重がかかったサニーは、なんだか苦しそうだった。
「そっか、もうそんな時間か……ふあぁ、オレも疲れた……テントに帰ろっと。ジョー! フローレンス! かえってひと眠りしようぜ!」
「……俺は眠くない。何か要件があれば俺が対応するからぐっすり寝ていろ」
「ふぁはひもぬぇふいへす……」
あくび交じりのフローレンスがそう言い残し、部屋を出て行った。
「……こいつには魔除けの力があると言われていて、そこそこの値段で取引されている。だがこんな大きなサイズは珍しい……売っ払えばかなりの大金になるぞ」
「え、ほ、本当か⁉︎」
これにはナガレの疲れも吹き飛んだ! さすが危険度S級モンスター、凄まじい強さの分見返りも素晴らしい。
「ちょうど三つありますね。しかも都合よく、大きさも大体同じです。バッファロー、イーターズ、ドルーシバで一つずつ貰っちゃいましょう!」
「おー! やった~! これであーしらも大金持ちだし!」
「へへ、そんじゃあ俺様たちもいただいておくか」
こうして報酬もしっかりいただいて、みんなで帰っていった。
~☆~☆~☆~☆~☆~
と言う訳でのんびり雑談しながら歩き、キンテツ村の屋敷に帰って来たナガレたち。
「あ! ナガレさん! おぉ~い!」
「ケンガ~!」「生きてるかぁ~!」「おーい!」
庭園にてマックィーンが手を振っていた。ドルーシバの冒険者も一緒だ。カナとダンケも意識を取り戻している。
「マックィーン! よかった、無事だったんだ」
「ああそうだ。意識を失ってたから分からないけれど、みんなのおかげらしいな。本当にありがとう」
「ありがとうみんな! 私たちのために、危険どうS級のマガツゴーストに挑んでしかも勝っちゃうなんて……すごいんだねっ」
「助けられてしまったな……。この恩は忘れない、ありがとう」
口々にお礼を言われて気分がいい。疲れも痛みも報われた気がした。
「……あれ、ところでタネツさんとヒズマさんはどこですか?」
フローレンスが周囲を見回す。するとカナが教えてくれた。
「お二人はわたしたちが目覚めたのを見て、安心して寝ちゃいました。『あの人たちなら大丈夫よ~。勝ったのなら必ずみんな生きてるわ~』って言ってましたよ」
そう言ってカナは屋敷の中に入り、野戦病棟みたいにベッドがたくさん置かれたダイニングに案内してくれた。
「すぅ……すぅ……」
「んぐご……」
「うーん……」
するとベッドの一つで、サニーに突っ伏すようにタネツとヒズマが眠っていた。どうもサニーの様子をベッドの横で座ってみているうちに、疲れて寝てしまったようだ。……二人の体重がかかったサニーは、なんだか苦しそうだった。
「そっか、もうそんな時間か……ふあぁ、オレも疲れた……テントに帰ろっと。ジョー! フローレンス! かえってひと眠りしようぜ!」
「……俺は眠くない。何か要件があれば俺が対応するからぐっすり寝ていろ」
「ふぁはひもぬぇふいへす……」
あくび交じりのフローレンスがそう言い残し、部屋を出て行った。
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