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第十八話 悪夢の遠吠え

大集合

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「だがリーダー。なんで俺様と一緒なんだ? 自分で言うのもなんだが、確かに俺様は強い方だと思う。だが今回の状況なら、素早さステータスが高いアンジェラとか体力ステータスが高いゲルマとかの方が……」
「いいや、ケンガ。お前が一番この防衛に向いていると思うんだ。ケンガならきっと、シャルロットさんを守り抜いてくれる」
「期待してくれんのは嬉しいけどさぁ。なんか裏があるんじゃないのか?」
 訝しむケンガ。だがマックィーンは無表情を崩さない。
「そんなことないさ。それにナガレちゃ……ナガレ君が行くって言ったなら、お前も行きたいんじゃないか?」
「まぁ……そうだけどさぁ……」
 自分の心を見透かされていじけるケンガ。
「ははは……だから一緒に行こう」
「リーダー、もしかしてなんか企んでるのか?」
「ふっ、どうだろうね」

~☆~☆~☆~☆~☆~

 そうして屋敷に集合したのは、バッファロー組全員とケンガとマックィーン……。
「あ、ケンちゃん!」
「なんでテメェらまでいるんだぁァン⁉︎」
 ……それと、当然のようについて来たイーターズの一同。
「やっぴーナガレっち、アンパンローのみなさんも」
 センチアが気さくに片手を上げた。彼女らも全員武器と防具で武装している。
「バッファローよ~。菓子パンみたいな名前じゃないわ~」
「話はあーしが屋敷のご飯をつまみ食いしている間に聞かせてもらった! イーターズも参戦するし! ガツガツ報酬いただいて、カナとダンケのご祝儀にしてやるしー!」
(お前も隠れて聞いてたのかよ!)
(……隠れてたのもそんな理由かい)
「この剣はモンスターを倒すためのものです。人に向けるのはイイ気もしませんが、頑張りますよっ!」
「ふふ、頼もしいなカナ」
「ダンケもちゃんと守ってよね」

「でも、イーターズも来てくれて頼もしいぜ。結婚を控えてるオメエらなら、大事を取って帰ると思ったが」
 タネツが感心したように、顎に指を当てて頷いた。センチアは「へへへ……」と笑う。
「なんかさー、ワッカーサのヤツがめちゃくちゃ来たがったのよねー。あーしらは『どっちでもよくね?』みたいな感じだったけど、普段ワガママ言わないワッカーサだからさー、イシをソンチョーして来たってワケ」
「え、そうなの?」
 ナガレは視線を巡らして、カナとダンケの後ろにいるワッカーサを見つける。重厚な鎧に身を包んだ彼は、相変わらず何を考えているのかわからない。
「あいつ、結構イイヤツなんだな」
「…………」
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