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第十七話 ハト・スタンピード!
リーダーの登場
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「あー、やっぱりかぁ……」
するとマックィーンは困ったような顔で頭を掻いた。
「やっぱり、と言いますと?」
「ああ、それは……」
ドッパァン!
「ぐへ!」「がは!」
フローレンスの問いに応える間もなく、破裂音と共にナガレとケンガが吹き飛んでくる。二人のフルスロットルの攻撃に耐えられず、魔法にも物理にも強いはずのサンドバッグが爆発したようだ。
「はぁ、はぁ……ま、まだやるか、ナガレ……」
「ぜぇ、はぁっ……。あ、当たり前だっ! と、」
「くそ……そ、それじゃあ次は……も、もう一度、ランニングだっ!」
「うぉ~……!」
お互いフラフラになりながら、位置についてよーいドン! 全力疾走の半分にも満たないへろへろダッシュで走っていく。
「ケンちゃん無茶だよっ! さ、流石に止めた方が……」
「……いや、どうせ止めたって無駄だろう。少なくともナガレなら、限界を迎える前にちゃんと終わるはずだ。怪我の恐ろしさは奴がよく知っている」
そう言ってジョーはマックィーンに向き直る。
「……それで『やっぱり』とはどう言うことで?」
「うん、それはね。ケンガは普段、これの三分の一くらいしかやってないんだ。いつもせいぜい一時間くらいで帰ってくるのに、今日は遅いから見にきたら、ナガレちゃ……ウエストさんが追加でいたってワケさ」
「はぁ……」
どうやら、いつもこんなボロボロになりながらトレーニングはしていないらしい。大層言語だったから、ちょっとガッカリである。……いや、あんな重い袋を背負って十回も二十回もシャトルランするのは普通にすごいことなのだが。
「ここだけの話だけどさ。絶対に誰にも言わないでくれよ? ここにいる四人の秘密な」
マックィーンはジョーたちに、近くによれとジェスチャーした。言われた通りに集まってくる三人。
「実はケンガ、ウエストさんのことをよく話しててさ。今日のことずっと楽しみにしてたんだって。『生まれ変わった俺様の強さを見せてやる!』って張り切ってたんだ」
「ほぉーん、あのスカした態度の裏にはそんなことが……素直じゃ無いんだからぁ」
口を尖らせるフローレンス。マックィーンは「あはは……やっぱり以前はそんな奴じゃなかったのか」と笑った。
「そうですよっ! ケンちゃんは調子乗りやすいし嘘つきなところもありますけど、普通に優しい子でした!」
「そうだよなぁ。……僕たちがケンガと会った時、サバイバルで特訓していたところだったってこと、話してたっけ?」
するとマックィーンは困ったような顔で頭を掻いた。
「やっぱり、と言いますと?」
「ああ、それは……」
ドッパァン!
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「はぁ、はぁ……ま、まだやるか、ナガレ……」
「ぜぇ、はぁっ……。あ、当たり前だっ! と、」
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お互いフラフラになりながら、位置についてよーいドン! 全力疾走の半分にも満たないへろへろダッシュで走っていく。
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「……いや、どうせ止めたって無駄だろう。少なくともナガレなら、限界を迎える前にちゃんと終わるはずだ。怪我の恐ろしさは奴がよく知っている」
そう言ってジョーはマックィーンに向き直る。
「……それで『やっぱり』とはどう言うことで?」
「うん、それはね。ケンガは普段、これの三分の一くらいしかやってないんだ。いつもせいぜい一時間くらいで帰ってくるのに、今日は遅いから見にきたら、ナガレちゃ……ウエストさんが追加でいたってワケさ」
「はぁ……」
どうやら、いつもこんなボロボロになりながらトレーニングはしていないらしい。大層言語だったから、ちょっとガッカリである。……いや、あんな重い袋を背負って十回も二十回もシャトルランするのは普通にすごいことなのだが。
「ここだけの話だけどさ。絶対に誰にも言わないでくれよ? ここにいる四人の秘密な」
マックィーンはジョーたちに、近くによれとジェスチャーした。言われた通りに集まってくる三人。
「実はケンガ、ウエストさんのことをよく話しててさ。今日のことずっと楽しみにしてたんだって。『生まれ変わった俺様の強さを見せてやる!』って張り切ってたんだ」
「ほぉーん、あのスカした態度の裏にはそんなことが……素直じゃ無いんだからぁ」
口を尖らせるフローレンス。マックィーンは「あはは……やっぱり以前はそんな奴じゃなかったのか」と笑った。
「そうですよっ! ケンちゃんは調子乗りやすいし嘘つきなところもありますけど、普通に優しい子でした!」
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