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第十話 闇を抱える爆音波
コウモリの最後っ波
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「ちょいちょい……これじゃ、サニーさん一人で倒しちゃうわ~! すご~い!」
「行けサニー! ソイツをやっちまえ!」
見守るタネツとヒズマは完全に傍観モードである。まるで賭け試合の観戦のように、呑気に応援していた。
「ナガレ、俺様たちも援護しよう!」
「お、おう! そうだな!」
戦いぶりに圧倒されていたナガレだが、ケンガの声でハッと我に帰る。そしてマルチスタッフを再び構える……が、誰かが手を上げてそれを制した。
「…………え? じ、ジョー? どうしたんだよ!」
いつの間にか目の前にいたジョーだ。流石に援護に行くのを邪魔するのはおかしいと思うが、どうしたのだろう?
「……頼む、少し見させてくれ。何かがおかしい……嫌な感じがする」
「えぇっ?」
ジョーの声にいつものようなキレがなく、少し迷っているような感情が滲んでいた。
その間にも、サニーはどんどん戦いを続けている。
「はぁぁぁぁぁっ!」
ザシュッ! パシュン! シャキーン!
「チチチッ……ギッ! ギギーーッ!」
戦闘開始からわずか数分で、ズタボロになってしまったハイランドバット。体中あちこち擦り傷切り傷だらけで、自慢の羽も所々千切れている。
「ギィーーッ!」
すると突然高く飛び上がり、サニーと距離を取った。そして思い切り息を吸い込む……。
「な、なんだ?」
「ッ……! みなさん、全体攻撃が来ます! 注意して!」
「え⁉︎」
突然の出番に慌てて構えるナガレたちだが……。その直後、ハイランドバットはいきなりパワーを解放した!
「キキィィィーーーーッ!」
と叫んだと同時に、口をあんぐり開けたまま、バタバタもがくように暴れている。しかし、何をしてくると言うわけでもないが……。
「なんだ? 何もしてこねえぞ」
「違います! これがヤツの攻撃……」
「何言ってるのよ~。……って、あれ? な、なんか変な音がするような……」
キィィィィィィィィィン!
「ぐえっ⁉︎」
「なんだこれ……ぐぁぁぁっ⁉︎」
「グッ……!」
突然耳をつん裂くような爆音が響き渡る! 音はどんどん大きくなっていき……そして『音』は空気の振動、つまり『波』へ変化する!
キィィィィィィィィィン!
ゴゴゴゴゴ……ドッガーーン!
「わぁぁぁぁぁ!」
「きゃあーーっ⁉︎」
ナガレたちの付近で音波の爆発が起きた! 流石に音波はガードできず、全員ぶっ飛ばされてしまう。
「く……な、なんちゅう攻撃だ!」
「ふへ……あ、アタマがクラクラする……」
目から星を飛ばしているケンガ。ナガレはなんとか立ち上がるも、まだ目の前がチカチカする。
しかしそれがハイランドバット、最期の攻撃となった。
「これ以上は許さんっ、トドメだ!」
「行けサニー! ソイツをやっちまえ!」
見守るタネツとヒズマは完全に傍観モードである。まるで賭け試合の観戦のように、呑気に応援していた。
「ナガレ、俺様たちも援護しよう!」
「お、おう! そうだな!」
戦いぶりに圧倒されていたナガレだが、ケンガの声でハッと我に帰る。そしてマルチスタッフを再び構える……が、誰かが手を上げてそれを制した。
「…………え? じ、ジョー? どうしたんだよ!」
いつの間にか目の前にいたジョーだ。流石に援護に行くのを邪魔するのはおかしいと思うが、どうしたのだろう?
「……頼む、少し見させてくれ。何かがおかしい……嫌な感じがする」
「えぇっ?」
ジョーの声にいつものようなキレがなく、少し迷っているような感情が滲んでいた。
その間にも、サニーはどんどん戦いを続けている。
「はぁぁぁぁぁっ!」
ザシュッ! パシュン! シャキーン!
「チチチッ……ギッ! ギギーーッ!」
戦闘開始からわずか数分で、ズタボロになってしまったハイランドバット。体中あちこち擦り傷切り傷だらけで、自慢の羽も所々千切れている。
「ギィーーッ!」
すると突然高く飛び上がり、サニーと距離を取った。そして思い切り息を吸い込む……。
「な、なんだ?」
「ッ……! みなさん、全体攻撃が来ます! 注意して!」
「え⁉︎」
突然の出番に慌てて構えるナガレたちだが……。その直後、ハイランドバットはいきなりパワーを解放した!
「キキィィィーーーーッ!」
と叫んだと同時に、口をあんぐり開けたまま、バタバタもがくように暴れている。しかし、何をしてくると言うわけでもないが……。
「なんだ? 何もしてこねえぞ」
「違います! これがヤツの攻撃……」
「何言ってるのよ~。……って、あれ? な、なんか変な音がするような……」
キィィィィィィィィィン!
「ぐえっ⁉︎」
「なんだこれ……ぐぁぁぁっ⁉︎」
「グッ……!」
突然耳をつん裂くような爆音が響き渡る! 音はどんどん大きくなっていき……そして『音』は空気の振動、つまり『波』へ変化する!
キィィィィィィィィィン!
ゴゴゴゴゴ……ドッガーーン!
「わぁぁぁぁぁ!」
「きゃあーーっ⁉︎」
ナガレたちの付近で音波の爆発が起きた! 流石に音波はガードできず、全員ぶっ飛ばされてしまう。
「く……な、なんちゅう攻撃だ!」
「ふへ……あ、アタマがクラクラする……」
目から星を飛ばしているケンガ。ナガレはなんとか立ち上がるも、まだ目の前がチカチカする。
しかしそれがハイランドバット、最期の攻撃となった。
「これ以上は許さんっ、トドメだ!」
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