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第七話 剣を手にしたスナイパー
まさかの再開
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~☆~☆~☆~☆~☆~
タッタッタッタッタッ……。
「ナガレ! た、タネツさんはどこだ!」
「はうあっ⁉︎」
道を一人で歩いていたらナガレは、突然ルックに呼び止められた。何やら酷く焦っている。
「どうしたんだよルック、そんなに慌てちゃって……」
「どうもこうもない! タネツさんにどうしてもギルドへ来てもらわなきゃいけないんだ! 知らないか⁉︎」
「いやぁ……オレは知らないよ。スキル鑑定屋で別れてからは何とも……」
「そ、そうか……」
ルックはガッカリして肩を落とす。どうやら本当に非常事態のようだ。
「えっと……よく知らんけど、多分ツーテン食堂にいるはずだ。今日はステーキ食うぞって張り切ってたし。もう食べ終わってるかもしれないけど……」
「そうかっ、た、助かる!」
ルックは元気を取り戻し、慌ただしく走り去っていく。
「なんかあったのか? ……ギルドに行ってみるか」
好奇心に従って方向転換するナガレ。
と言う訳でギルドにやって来て、軋んだ扉を開ける。するとレンとアルクルがすぐに駆け寄って来た!
「うわ!」
「タネツか⁉︎」
「……な、なんじゃナガレ君か」
二人はホッとしたように、安堵のため息を吐く。……なんか二人とも露骨にニコニコしているような気がした。アルクルは自然な笑顔だが、レンは慣れていないのか引き攣った笑顔を浮かべている。
「いやー、ルックがタネツさんを探し回ってたもんで……気になったから来てみたんすよ」
「なんじゃ、そういうことか。実はそこにおる……」
「ん? あの子……見たことないですね」
ナガレの目に入ったのは、古ぼけた木の椅子に座った小さな男の子。年相応の、あどけなさが残る風貌だ。黒髪のミディアムボブで白肌、服は薄緑の簡素なシャツと半ズボンだ。何やらニコニコ顔のアルクルと、ジュースを飲みながら話している。
「甘みがあって美味しいだろ? こいつはコーラっていう飲み物なんだ。そこのお姉ちゃんが作ってくれたんだぜ」
「美味しいです……ありがとう、お姉ちゃん」
ボソボソと話す少年だが、そこまで緊張した様子はない。
「アルクル、子供の扱いに慣れてますね」
「あやつは昔、エンペリオン地方の孤児院で育ったらしい。ギルド職員になる前は考古学を学んでおったそうじゃが、その前には孤児院の幼い子供たちの面倒を見ておったそうじゃ」
「は、ははあ……」
ナガレはそんなこと初めて聞いたのだが……。というか飲んだくれのアルクルが考古学者だったと言うこと自体が驚きだ。
「あの少年は先ほどまでずーっと黙っておってのう。私があやしても、うんともすんとも言わなんだ。しかしアルクルの奴、上手くやりおって……私にまで『子供は怖がりっすから、なるべく笑顔を絶やしちゃだめっすよ~。作り笑顔でもいいんで、ニコニコしててくださいや』とか言っとったわい」
「へぇ~、アルクルにそんな特技が……」
ひとまず少年はアルクルに任せて、レンとナガレは扉のそばで壁に持たれた。
「ところでその子、何者なんです? この町の子供ですかね? オレは春に引っ越してきたばっかなんで、あんま詳しくないですけど」
「いいや、この町の子じゃない。町の住民はほとんど暗記しとるが、あんな子はいなかったはずじゃ」
「へぇー、物知り……じゃあ名前は? どっから来たんすかね」
そうナガレが聞くと、レンは残念そうに首を振った。
「それが、自分のことはほとんど話さんのじゃ。アルクルに聞き出してもらおうにも『ダメっすよマスター! 言わないってことは言いたくないってことなんです。この子の親でもねえのにそんなこと無理に聞いたら信用無くしちゃいますよ!』とか言いおって」
「完全に子供の味方ですね……」
ナガレとレンがそんなことを話していた、その時……。
タッタッタッタッタッ…………。
「ん?」
何やら足音が聞こえたような気がする。ナガレが振り返ろうとすると……いきなり扉が強く開かれた!
「ぐへぇっ!」
運悪く真横にいたナガレは、扉と壁に挟まれてしまう。
「な、ナガレ君⁉︎」
慌てるレンだが、それ以上に焦っているのは……。
「た、ターショ! ターショ! ど、どうしてここにいるんだ!」
焦りの感情をモロに出した、全身汗まみれのタネツだった。白シャツにだぼだぼのキュロット(平民のズボン)というルーズな服装だ。
「……あ!」
少年はタネツに気づいた途端、椅子を蹴って飛び出した!
「ちょ、おい⁉︎」
アルクルの静止も効かず、タネツに全力で走り寄り……なんとタネツに抱きついた。
「お父さん……!」
周囲はシンと静まり返る。
「「「……………………えぇぇーーーーーーっ⁉︎」」」
タッタッタッタッタッ……。
「ナガレ! た、タネツさんはどこだ!」
「はうあっ⁉︎」
道を一人で歩いていたらナガレは、突然ルックに呼び止められた。何やら酷く焦っている。
「どうしたんだよルック、そんなに慌てちゃって……」
「どうもこうもない! タネツさんにどうしてもギルドへ来てもらわなきゃいけないんだ! 知らないか⁉︎」
「いやぁ……オレは知らないよ。スキル鑑定屋で別れてからは何とも……」
「そ、そうか……」
ルックはガッカリして肩を落とす。どうやら本当に非常事態のようだ。
「えっと……よく知らんけど、多分ツーテン食堂にいるはずだ。今日はステーキ食うぞって張り切ってたし。もう食べ終わってるかもしれないけど……」
「そうかっ、た、助かる!」
ルックは元気を取り戻し、慌ただしく走り去っていく。
「なんかあったのか? ……ギルドに行ってみるか」
好奇心に従って方向転換するナガレ。
と言う訳でギルドにやって来て、軋んだ扉を開ける。するとレンとアルクルがすぐに駆け寄って来た!
「うわ!」
「タネツか⁉︎」
「……な、なんじゃナガレ君か」
二人はホッとしたように、安堵のため息を吐く。……なんか二人とも露骨にニコニコしているような気がした。アルクルは自然な笑顔だが、レンは慣れていないのか引き攣った笑顔を浮かべている。
「いやー、ルックがタネツさんを探し回ってたもんで……気になったから来てみたんすよ」
「なんじゃ、そういうことか。実はそこにおる……」
「ん? あの子……見たことないですね」
ナガレの目に入ったのは、古ぼけた木の椅子に座った小さな男の子。年相応の、あどけなさが残る風貌だ。黒髪のミディアムボブで白肌、服は薄緑の簡素なシャツと半ズボンだ。何やらニコニコ顔のアルクルと、ジュースを飲みながら話している。
「甘みがあって美味しいだろ? こいつはコーラっていう飲み物なんだ。そこのお姉ちゃんが作ってくれたんだぜ」
「美味しいです……ありがとう、お姉ちゃん」
ボソボソと話す少年だが、そこまで緊張した様子はない。
「アルクル、子供の扱いに慣れてますね」
「あやつは昔、エンペリオン地方の孤児院で育ったらしい。ギルド職員になる前は考古学を学んでおったそうじゃが、その前には孤児院の幼い子供たちの面倒を見ておったそうじゃ」
「は、ははあ……」
ナガレはそんなこと初めて聞いたのだが……。というか飲んだくれのアルクルが考古学者だったと言うこと自体が驚きだ。
「あの少年は先ほどまでずーっと黙っておってのう。私があやしても、うんともすんとも言わなんだ。しかしアルクルの奴、上手くやりおって……私にまで『子供は怖がりっすから、なるべく笑顔を絶やしちゃだめっすよ~。作り笑顔でもいいんで、ニコニコしててくださいや』とか言っとったわい」
「へぇ~、アルクルにそんな特技が……」
ひとまず少年はアルクルに任せて、レンとナガレは扉のそばで壁に持たれた。
「ところでその子、何者なんです? この町の子供ですかね? オレは春に引っ越してきたばっかなんで、あんま詳しくないですけど」
「いいや、この町の子じゃない。町の住民はほとんど暗記しとるが、あんな子はいなかったはずじゃ」
「へぇー、物知り……じゃあ名前は? どっから来たんすかね」
そうナガレが聞くと、レンは残念そうに首を振った。
「それが、自分のことはほとんど話さんのじゃ。アルクルに聞き出してもらおうにも『ダメっすよマスター! 言わないってことは言いたくないってことなんです。この子の親でもねえのにそんなこと無理に聞いたら信用無くしちゃいますよ!』とか言いおって」
「完全に子供の味方ですね……」
ナガレとレンがそんなことを話していた、その時……。
タッタッタッタッタッ…………。
「ん?」
何やら足音が聞こえたような気がする。ナガレが振り返ろうとすると……いきなり扉が強く開かれた!
「ぐへぇっ!」
運悪く真横にいたナガレは、扉と壁に挟まれてしまう。
「な、ナガレ君⁉︎」
慌てるレンだが、それ以上に焦っているのは……。
「た、ターショ! ターショ! ど、どうしてここにいるんだ!」
焦りの感情をモロに出した、全身汗まみれのタネツだった。白シャツにだぼだぼのキュロット(平民のズボン)というルーズな服装だ。
「……あ!」
少年はタネツに気づいた途端、椅子を蹴って飛び出した!
「ちょ、おい⁉︎」
アルクルの静止も効かず、タネツに全力で走り寄り……なんとタネツに抱きついた。
「お父さん……!」
周囲はシンと静まり返る。
「「「……………………えぇぇーーーーーーっ⁉︎」」」
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