上 下
10 / 22

初陣 赤炎郎との闘い4

しおりを挟む


「早く早くっ、雷蘭さん! こっちですよね!?」
「うふふふふ、待ちなさいよマツリー!」
「……なにが……あったんだ……?」

裏世界から戻った翌日の昼前。茉莉、雷蘭、そして切風の三人は、飯田市内を練り歩いていた。
雷蘭が知る飯田駅近くの名所――といっても気張らずに見て回れるくらいの日常的なもの――を茉莉に案内するのに、切風がつき合わされている。
 切風から見て不可解なほどに、茉莉と雷蘭の距離が接近していた。いつの間にこんなに仲良くなったのか。特にこれまで茉莉をやや冷ややかに見ていたはずの雷蘭が、わずか一昼夜で別人のように心を許している。
 昨日魏良たちの捜索に郎党を放ったが、そう簡単に成果は出ないだろうという見解は仲間内で一致していた。すると、雷蘭が「茉莉に飯田駅周りを案内してやりたいのですが」と言い出したのだった。
 おそらく主戦場になるであろう裏世界の地形は、表世界の影響を受け、よく似ている箇所が少なくない。地形掌握の一助になればと切風が許可を出し、手が空いたので切風自身も表に出てきたのだが、目の前の二人はどう見ても休日に遊んでいる女子学生のようにしか見えなかった。
まあ楽しそうにしている分にはいいか、と切風はあくびを一つ漏らした。
空はよく晴れている。
茉莉は、よく見ると細かいフリルが袖や襟元についているのが分かる白いワンピースと若草色のジレを羽織り、日傘を差していた。
雷蘭と切風は、妖怪の中ではさほど日光を苦にしないほうなので、二人とも黒ずくめの暑苦しい服装で出てきている。
切風の和装はそれなりに目立ちそうなものだったが、じろじろと見られるのもうっとうしいので、なるべく気配を消していた。それでも、霊感の強そうな老婆が二三人、ちらちらと視線を放ってきてはいたが。

「わあ、あれが雷蘭さんの言ってた動物園ですか? 本当に入園料が無料なんですか?」
「そうよ。猿とか狸とか、山にいるような動物も多いんだけど、ぼーっと眺めてると気持ちが落ち着くのよね、ここ」

「でも私、猿なんて見たことないです!」
「山で見たら気をつけるのよ。人間の皮膚なんて本当にもろいんだから、引っかかれたり嚙まれたりしたら大変。見物に行きたいなら、あたしと一緒に行くこと! それにしても暑いわね、ここの後は早めにどこかお店に入って冷たいお茶でも飲みましょう」
「わあい! ありがとう雷蘭さん!」

「べ、別に、あなたに熱中症でも起こされたら困るっていうだけよ。人間なんてなにかといえば調子を崩すんだからね!」

 動物園の近くには林檎並木があり、その辺りには飲食店がいくつもある。
 雷蘭がどの店に茉莉を連れて行くつもりなのかは切風は聞いていなかったが、ここからは以前茉莉に茶を振舞った和菓子屋も近いので、食後に寄るのもいいかもしれないな、などとぼんやり考えていた。
 動物園に入ると、茉莉は猿山やらペンギンやらをきょろきょろと見て回る。
 切風からすれば、裏世界に足を踏み入れてから昨日まで茉莉の落ち着いた様子を見てきているだけに、こんなにはしゃぐタイプだったのかと思うと意外な気がした。
 日傘の下でも流れてくる汗をハンカチで拭っている茉莉にそう言うと、

「だって私、憧れだったんです……! 同級生とか学校の先輩後輩と、女子同士でこんな風になにかを見て回ったり、お店に入ったりするの……! それが実現したんですから、はしゃぎますよ! それも、こんなにきれいな先輩と!」
「先輩……きれい……」

 なにやらじいんとした様子で拳を握りしめている雷蘭を、切風は苦笑しながら眺める。そういえば、この大鴉は大鴉で、こんな表情を見せたことはない。切風に尽くすことを生きがいにしているようで、その気持ちは切風当人にとってはありがたくもあったものの、どこか張りつめ通しで危うさを常にたたえていたため、こうした一面を見るとほっとする。
 動物園を出ると、数分歩いたところに、路地裏に構えられた古民家風のカフェがあった。
 切風からすれば、こんな立地で店が続けられるのかと思うほど目立たないたたずまいだったが、これはこれで独特の人気が出るものらしい。
 数量限定のカレーを、またも目を輝かせて口に運ぶ茉莉を、切風と雷蘭はもはや先輩というよりも親が子供を見るような目で見つめていた。
 切風たち妖怪二人は食事をとる必要はないのだが、さすがになにも食べずにいるわけにはいかないのと、単純に二人ともカレーが大好物なので同じものを注文している。

「茉莉、あんまり腹一杯にならないでよ。この後、おれだって君を連れていきたいところがあるんだ。……どこだか、見当がつくかなあ?」

 にやりと笑う切風に、茉莉は口をもぐもぐと動かしながら首をかしげた。

「へへへ。食事のあとは、茶と菓子って相場が決まってるだろ? ここは、裏界線が近いからな、勝手がいいね」

 ごくん、とカレーを飲み込んで、茉莉が目を見開いた。



「うわあ! 見違えましたね!」

 裏界線を通って裏世界に入り込んだ茉莉は、犬神屋敷の入口でそんな声を上げた。
 やや荒れていた玄関周りが掃除され、地面は掃き清められている。

「んな大げさな。ちょっと片づけただけだよ」
「いえいえ、なんだか明るく見えますよ!」

 頭をかく切風に構わず、茉莉は歩を進める。
 入口の引き戸の横には、「犬神茶房」と書かれた看板が立てかけられていた。

「これ、お店の名前ですか?」
「まーね。前は名前なんて特につけてなくて『犬神屋敷』だったけど、もともと屋敷なんて大層なもんでもないし」

「本当に、お店をやるんですね……」

 茉莉の言葉には、ほんの少し、戦の只中だというこんな時に、という響きがある。
 切風は、口元に小さな笑みを浮かべた。

「おれはね、戦いのために戦えるようなたちじゃないんだ。守りたいものを守って、みんなで帰って、茶を飲んで菓子を食べるために頑張れるんだよ。ほら、入った入った」

 茉莉、切風、雷蘭の順で厨房の奥へ進むと、前に犬妖の郎党たちが集っていた大部屋が、簡素ながら喫茶室として改装されていた。
 今はみんな出払っていて、誰もいない。

「座って座って。今、お茶が来るからねー」

 奥へ通された茉莉と雷蘭が並んで座り、入り口に近い向かい側の席に切風がついた。
 目つきの悪い切風が、意味ありげに振り返って厨房のほうを見ると、すぐに、小柄な人間ほどもあるカエルの妖怪が、茶と菓子の載った盆を持って出てきた。

「えっ!? あ、あの、あの人っ!?」

 茉莉にはカエルの妖怪の見分けなどつかないが、どう見ても、赤炎郎の部下として対峙したあのカエルだ。
 慌てふためく茉莉と対照的に、切風と雷蘭は平然としている。

「おー、ありがとよ。どう、ちっとは慣れた?」
「は、はあ、あれからずっと茶を入れる稽古のし通しでありますから……」

 カエルは、水かきのついた手で、白地に朱色の金魚が描かれた湯飲み茶碗と、白い菓子皿を卓に置く。
 さらに、茶海と呼ばれる、いわばピッチャーになみなみと入った香ばしい茶が、三人の真ん中にことりと置かれた。
 切風が満足げに笑う。

「いいね、うまく入ってる。今日の茶碗は金魚紋だよ。お茶は木柵鉄観音もくさくてっかんのん。普段飲んでるウーロン茶より発酵度がちょい高め。茉莉、気に入るかな」
「もう、すでにとってもいいにおいがします……。ウーロン茶って、こんなに香りが出るんですね……」

 切風が満足げにうなずく。

「お菓子は豆かん。花豆、黒豆、扁豆へんずが入ってる。飯田の林檎並木にも豆菓子売ってるとこあるけど、豆の甘いお菓子って癖になるんだよなー」

 いただきます、と三人で口にしてから、茶と菓子をそれぞれが口に運んでいく。
 茉莉が黒文字で切り分けた豆かんを口に入れると、煮豆のほどよい甘みと、寒天の食感、そして添えられた塩昆布が、暑い中を歩いてきた体に染みた。
 茶は熱かったが、冷たいものばかり飲むよりも体が喜んでいる気がした。傍らに出された冷水も少しずつ飲みながら、ちらりとカエルのほうに目をやる。

「あ、茉莉、気になってるね? こいつ、ワタヌキ、うちの軍に入れることにしたから」
「えっ? そうなんですか?」

「だいぶ渋られたんだけどねー」

 まだ盆を持ったまま立っていたワタヌキが、大きく左右に裂けた口で、ぼそぼそと言う。

「それは……わしとて、『赫の王』の軍で成り上がろうとしておった身ではありますが、二君に仕えるというのは、どうも……」
「こーいうかたっ苦しいこと言うから、おれも頭下げてさー。なんとか説得したわけ」

 ワタヌキが「頭を下げて……?」と思わず口にしたところで、雷蘭も「切風様、喉元をつかみ上げて『そんなこと言わねーでさー。頼むわー』と凄むのは、頭を下げるとは言わないのでは」と突っ込む。

「あ、そう?そうかもね。でもね、殺し文句はそんなんじゃないよ。おれは、ワタヌキにこう言ってやったんだ。『お前も頭使って戦ってみたいほうだろ? うちの軍師の下で働いてみねえ?』って。そしたら、二つ返事だったよ」
「……うちの軍師……?」と茉莉が目をしばたたかせる。「それは、もしかして……」

 そこで、ワタヌキが膝を折り、がばと地に伏した。器用なことに、盆は床につかないように頭の上に上げていたが。

「マツリ殿! 赤炎郎軍を見事手玉に取ったその手腕、感服いたしました! どうかこのわしを、副軍師として、軍師長たる貴殿の傍らで働かせていただきたい!」

 ひゅ、と茉莉の喉が鳴った。慌てて椅子から立ち上がる。

「ま、待ってください!? 私は軍師長なんかじゃっていうか軍師というのもたまたま提案した作戦がうまくいっただけで、とにかく頭を上げてくださいっ!」
「いえ! わしが切風殿の軍に入れるか否かは、最後はマツリ殿の一存で決まると仰せつかっております! お許しを頂けるまで、この頭を上げるわけには参りません!」

 茉莉がぱっと顔を向けると、切風がにやりと笑う。

「な、こいつ面白いっしょ?」
「も、もう、切風さんなんてこと! 分かりました、ワタヌキさんが加わってくれるなら私たちも心強いですし、いいです、仲間になってもらっていいですから! た、立ってくださいっ!」

 それを聞いて、ようやくワタヌキを身を起こした。「恩に着ます!」と見開いた眼には、涙がにじんでいるようにも見える。

「あーよかったなーワタヌキ。そうだよなあ、茉莉の言った通り、おれたち、お前がいると助かっちゃうんだよ」

 この時の切風の顔に浮かんでいた笑いには、邪悪なものが混じっていた。
 理由は、茉莉にもよく分かる。
 ワタヌキが答えた。

「『赫の王』の陣容の情報……ですな」
「そ。で、もし、もしもだけど、お前がおれらも裏切ってまた熊妖どものもとに戻ろうなんて考えたら」

「ふ、切風殿。さすがにそこまで節操のない真似はしませぬよ。宗旨替えは一度きりです」
「そりゃよかった。おれも、茶の入れ方を教えたやつを斬るのは寝覚めが悪いから」

 口は悪いものの、切風の顔から邪気が抜けていくのが、茉莉にも分かった。

「ええ。わしにできる限り、マツリ殿をお支えいたします」
「……そんなに、私のことを評価してくださってるんですね? あの一度きりの戦いで?」

「そうですな。確かに軍略も大したものですが、わしが感じ入ったのは、も少し別のところでして」
「と言いますと」

「マツリ殿、貴殿、赤炎郎に、『野良犬と呼ぶな』とたんかを切られましたな」

切風が「あ、うんうん。あれ嬉しかったなー」などと茶々を入れる。
 茉莉はわずかに(なぜか)赤面した。

「私のあれは、作戦とかでは全然なかったんですけど……勢いで、つい」
「きっぷのいいことで、感服いたしました。ところで、あのセリフは、切風殿がついておらずとも言えたでしょうか?」

 ワタヌキにそう問われて、茉莉はしばし考える。
 勢いで言ったのは確かだが、切風がすぐそばにいる心強さがあってこそだったと言われれば否定はできない。
 そう茉莉は答えようとしたが、先にワタヌキが手を挙げて言ってきた。

「あ、いえ、こんな仮定は意味がありませんな。ただ、わしはね、わしは……一度も言えませなんだ。赤炎郎に、名で呼べと。わしにはワタヌキという名があるのだと。仕えて十数年、ただカエルと呼ばれ続けて、一度もです。だから、己のためでなく、切風殿のために、あのような危険の只中であのようにおっしゃった貴殿に、……心惹かれたのですな」
「そんな。直接仕えているからこそ言えないことだって、ありますよ――」

 茉莉がそう言ってワタヌキに手を伸ばした、その時。

「おい待てカエル、てめ茉莉口説いてんのか? 心惹かれた? ほっほお?」

 横合いから、先ほどに倍する邪悪さを湛えた双眸で、切風がワタヌキを睨みつけていた。
 ワタヌキがさあっと青ざめる。

「い、いえその、あっ、今の心惹かれたというのはそういう意味では。というか、なぜ切風殿が怒るので?」
「怒ってねえよ、ぬめぬめしやがってこの野郎、表のアピタで煎餅買い占めて集めた乾燥剤抱かせてやろうか」

「おやめなさい」と雷蘭が半眼で告げる。「ともあれ、ワタヌキはこれで正式に加入ということね」

 茉莉が、わあ、と指を組む。「ワタヌキさん、私のほうこそいろいろ教えてくださいね。一緒に頑張りましょう!」

 はっ、とワタヌキが腰から体を折って一礼した。もっとも、もともと猫背のために至極分かりにくい礼ではあった。

「よし、これで知恵袋が二つになった。取れる作戦に幅が出るね。ワタヌキがいりゃ、敵の陣容も分かる。そうすると、あとは兵力か」

 切風の言葉に、雷蘭がうなずいて言う。

「この近くに散らばった郎党たちが、どれだけ南信州の味方勢力を集めて来られるかにかかっている……」

 その時、一匹の犬妖が、犬の姿のまま犬神茶房の中に駆け込んできた。

「ご報告いたします! 我らが周囲一帯奔走いたしましたところ、南信州に散っていた味方や敗残兵が、続々とこちらへ参集しております!」
「お、そっか。全部合わせて、数はどれくらいになりそうだ?」

 そう答える切風の動作はふざけて見えるほどに鷹揚だったが、目は真剣だった。

「はっ、犬、猿、その他の獣に蟲、鳥など、種々様々ですが、全て合わせましたら、千匹を数えるかと!」
「ふーん、千ね」

 千。
 その数を聞いて、茉莉の耳が震えた。
 先の戦いでは、お互いに数十匹程度の規模だった。
 それが、いきなり、千。
 頼もしい、と素直に思った。
 自分が軍師として、切風たちを決定的な勝利に導けるなどとは、思い上がっていない。
 むしろ、自分の小規模な勝利やちょっとした思いつきが評価され、どんどん責任が重くなっていくようなことになればと思うと、胃痛がしそうだった。
 少しでも、戦いに有利な要素が欲しかった。
 千という数は、まさにその要素だ。

 気持ちが顔に出ていたのだろう。切風が茉莉の顔を見て、あらあらという表情を浮かべたので、茉莉は慌てて顔を引き締めた。
 切風が、ワタヌキに向き直って訊く。

「ワタヌキ。『赫の王』は、全軍で攻めてきてんの?」
「は、一部の兵は本拠地である尾張に残してきておりますが、主軍はほぼ引き連れてきております」

「で、赤炎郎と同等のやつがあと五匹いる」
「さようであります」

「熊が相手となるとなー。犬妖が三四匹でかかったって、よくて互角、悪けりゃ蹴散らされちゃうよな。迎え撃ってちゃじり貧だから、こっちから奇襲をかけたいんだけど、攻めるほうは守るほうより兵数が多くないとっていうのが世の習いだから、自軍の兵は多けりゃ多いほどいいね」

 そうか、と茉莉は思い至る。相手は熊の妖怪なのだ。その力は、獣の妖怪の中でも抜きんでているはずだ。
 そこへワタヌキが、思案顔で言う。

「『赫の王』の軍と言っても、兵の全てが熊の変化ではござらん。せいぜい、旗本に五十匹というところです」

 五十。
 五十対千か。
 茉莉は、先行きに光明が差すのを感じた。これだけ数が違えば、恐らく有効な作戦が複数練れる。それをワタヌキの知恵と合わせれば、敵を圧倒できるかもしれない。
 それで『赫の王』の軍を退けることができれば、当面はこの地は安泰のはずだ。
なんとしても切風に勝利をもたらしたい。少なくとも、切風が信州の妖怪の頭領の立場になれば、妖怪が人間を狙うようなことは防げるだろう。茉莉にとって、子供のころから身を守ってくれた牙の持ち主への恩返しという個人的な目的とも合致するのは、ありがたかった。
 そこで、はたと気づいた。
 ワタヌキは、旗本に五十匹、と言ったか。
 旗本というのは、どうやら近衛兵といった意味らしいが。

「あの、ワタヌキさん。その、旗本以外には、どれくらいの兵が『赫の王』のところにはいるんですか?」
「そうですな……あちらも山の怪異の軍ですから、猪、猿、蟲などの混成軍ですが……その総数は――」

 総数は?
 旗本が五十なら、総兵数は百? 二百? それとも、五百は超えるのか?
 茉莉は、胸算用しながら答えを待った。

「――総数は、四千というところです」

 よんせん。
 茉莉の思考が、しばし止まった。
 切風も、雷蘭も、目を細めて、数瞬、黙考する。
 そこへ、またしても喫茶室の入り口から、新しい声が割って入った。

「楽しそうな話してるなあ。僕も――」

 全員の視線がそちらへ集中した。
 切風と雷蘭を含む誰もが、その闖入者に、向こうから声を掛けられるまで気づかなかった。
 切風は、茉莉のほうへ――胸元のやや下へ――ツと手を伸ばした。抜刀の意思を読み取って、茉莉が黒い剣のなかごを腹から生やす。

「――僕も混ぜてくれよ」

 切風が「牙」を手にし、雷蘭は茉莉をかばえる位置に移動する。
 ワタヌキと犬妖はただ茫然と、その人影を見ていた。
 人影は、少年の形をしていた。
しおりを挟む

処理中です...