47 / 51
第47話 第九章 センドウヒワコ 1
しおりを挟む
眠れなくなってから、もうどれくらい経つだろう。
兄さんが死んでから、もうどれくらい経つのだろう。
私の家族の形は、以前とは比べ物にならないほど変わってしまった。
引っ越したからじゃない。兄さんがいなくなったからじゃない。それは、とても大きい理由の一つだけど、問題なのは、兄さんの死に方だった。その中身だった。
兄さんの死は、自殺だと報道された。自分で手首を切ったのだから、当たり前ではある。
テレビも、新聞も、週刊誌も、兄さんの死を報道はしたけれど、その取り上げ方はとてもとても小さかった。
夜煌蟲による死は、今では、交通事故とほとんど同じ扱いをされている。未成年や社会的弱者が夜煌蟲のせいで死んでしまった場合はそれなりに騒がれるけれど、それでも「よくある事故の中では悲劇性の高い出来事」という程度で、――当然ではあるけれど――殺人事件とは比べ物にならないくらい人々からの注目は弱い。
でも、兄さんは、蟲のせいで自殺したんじゃない。
殺されたのだ。
私に酷いことをした人達と、兄さんの死が蟲によるものだという噂を吹聴していた人達が同じだと知った時、私は確信した。
兄さんに夜煌蟲が取り憑いたのだとしても、それは偶然ではなく、あの人達がそう仕向けたんだ。
夜煌蟲が取り憑いていなかったのなら、それは私の身に起きたことを気に病んで、兄さんは自殺したんだ。
何の証拠もなかったけれど、私はそう信じ込んだ。そしてそれを、誰にも話はしなかった。お父さんにも、お母さんにも。決して、誰にも。
傍から見れば、危険で一方的な思い込みに過ぎないことは、私自身がよく分かっていた。人に話した途端、私は要注意人物として見られるだろう。身内に不幸のあった多感な年頃の子供が極端な妄想に取りつかれたとして、おかしな真似に走らないよう、一挙手一投足に注意を払われることになる。
それでは――困る。
今の私自身から見ても、あの時の私はおかしくなっていたと思う。
二度と思い出したくないほどおぞましいことなのに、夜眠る度に、あの日のことは悪夢の中でよみがえる。
私も浅はかだった。浮かれていた。油断があった。それは分かる。
その愚かさがいけないことだと言うのなら、そのバチくらいは当たったって構わない。でも、……もういいはずだ。もう充分、苦しんだ。
耐えられないのは、私がこんなに苦しんでいるのに、悪いことをしたはずのあの人達は、今も平気で学校に通っているのだろうということだった。
そして、私の身に何が起こったのか、それを最もよく知る私の一番の味方、兄さんがもうこの世にはいないのだということが、私の苦しみに輪をかけた。しかもその兄さんをこの世から追い出したのは、間違いなく私を手にかけたあの人達。
この絶望を、誰にも知られたくない。でも、私達に起こったことを、誰かに聞いてもらいたい。
身を切られるような辛さを打ち明けられるただ一人の味方さえ奪われて、正気でいろと言う方が無理だった。
叫び出したくなるのを無理やり抑えつけながら日々を送り、部分的に記憶を失う方法というのはないのだろうかと半ば本気で調べ始めた頃、私の家の電話に連絡が入った。
父さんも母さんも出かけていて、昼間の家には、学校を休み続けている私しかいない。あまり出たくなかったけど、仕方なく受話器を取り上げた。
「あー、ヒワコちゃんだよね。元気?」
相手は、名前も名乗らなかった。けれど、その声を忘れられるはずがなかった。
今朝もまさに私の悪夢の中に現れた、あの男の人達の中の一人。どうやって新しい家の電話番号を知ったんだろう。
一気に手のひらの中に汗が噴き出し、危うく受話器を落としそうになった。
「ヒワコちゃん引っ越しちゃってさあ、寂しいよ。良かったら、また会えないかな。もう乱暴なことはしないからさ」
喉に爪を立てて、私は込み上げる吐き気を抑えた。
何だ。
何なんだ。
なぜこの人は、平気でこんなことが言えるんだ。
私が今日まで、どんなに苦しんで来たか、分かっているのだろうか(そんなはずは無い!)。
噴き上がる感情に、私は思考能力を無くしかけたけれど、頭の片隅にほんのひとかけら残った冷静さが、ひとつの考えを私の脳に閃かせた。
――なぜこんな電話ができるのか。
――それは、つまり、味をしめているから――……だ。
私の家族は、兄さんの死をきっかけにして引っ越した。両親は、私が彼らにされたことを知らない。
彼らは、私と兄さんへの仕打ちが明るみに出て、自分達が何らかの社会的な罰を受けることに怯えたはずだ。なのに、何日過ぎても、引っ越していった家族からの告発によって警察が自分達に向かって動き出す気配が無い。
危機感が喉元を過ぎて、安堵に変わった後、彼らはこう見当をつけたに違いない。
あの千堂の妹は、泣き寝入りするたちだ――と。
だから、もう一度同じことが出来るはずだと。
自分達が何をしてやっても、あの妹はそれを親に言いつけるようなことはしない。妹と距離が近く、普段は大人しいけれど意外に気が強くて、妹を助けてしまうかも知れない兄は、もういない。そう高をくくっている。
「な、いいだろ? 今ヒワコちゃんがどこに住んでるんだか、俺らもう知ってるんだよ。何なら、明日だってそこに会いに行けるんだぜ。それよりは、家の外で会った方が良くねえ?」
嫌悪感でえづきそうになるのを、必死にこらえた。
涙声になるのを、聞かれたくなかった。
そして私は、自分の頭の中で、感情を起こすための機能を司る脳の部屋が、分厚いドアに閉ざされていくのを感じた。あの時私は、私ではなくなったんだと思う。
「……俺ら、って言いましたよね。皆さん、一緒なんですか」
「おっ? 俺と二人で会いたい?」
そのふざけた声に、私はもう腹が立つことは無かった。頭の中で瞬間的に組み上げた考えを実行に移すことだけを考えて、淡々と言葉を唇からこぼす。
「いえ、皆さん一緒の方が良いです。二人っきりで会ったら、あなたは私に、悪いことをするかも知れませんから……」
少しの間、電話の向こうの声が止まった。
彼がどうしているのか、目に浮かぶようだった。笑いをこらえているに違いない。頭の悪い女が、まんまと蜘蛛の巣に引っかかって来たので、おかしくてたまらなくて。
他にも仲間がいたら「悪いこと」なんてしないはずだと、なぜ思い込んでいるんだ。前に、俺達皆にどんな目に遭わされたか忘れたのか。ばかなガキだ――そう思っている。
「そうか、そうだよね。この間はごめんね。じゃあ、俺ら皆で待ってるからさ、どっか出て来なよ。いつにする?」
この日は、火曜日だった。必要な準備をするのに、数日はかかるだろう。私は土曜日の夜はどうかと提案し、彼はそれを――笑いながら――承諾した。
兄さんが死んでから、もうどれくらい経つのだろう。
私の家族の形は、以前とは比べ物にならないほど変わってしまった。
引っ越したからじゃない。兄さんがいなくなったからじゃない。それは、とても大きい理由の一つだけど、問題なのは、兄さんの死に方だった。その中身だった。
兄さんの死は、自殺だと報道された。自分で手首を切ったのだから、当たり前ではある。
テレビも、新聞も、週刊誌も、兄さんの死を報道はしたけれど、その取り上げ方はとてもとても小さかった。
夜煌蟲による死は、今では、交通事故とほとんど同じ扱いをされている。未成年や社会的弱者が夜煌蟲のせいで死んでしまった場合はそれなりに騒がれるけれど、それでも「よくある事故の中では悲劇性の高い出来事」という程度で、――当然ではあるけれど――殺人事件とは比べ物にならないくらい人々からの注目は弱い。
でも、兄さんは、蟲のせいで自殺したんじゃない。
殺されたのだ。
私に酷いことをした人達と、兄さんの死が蟲によるものだという噂を吹聴していた人達が同じだと知った時、私は確信した。
兄さんに夜煌蟲が取り憑いたのだとしても、それは偶然ではなく、あの人達がそう仕向けたんだ。
夜煌蟲が取り憑いていなかったのなら、それは私の身に起きたことを気に病んで、兄さんは自殺したんだ。
何の証拠もなかったけれど、私はそう信じ込んだ。そしてそれを、誰にも話はしなかった。お父さんにも、お母さんにも。決して、誰にも。
傍から見れば、危険で一方的な思い込みに過ぎないことは、私自身がよく分かっていた。人に話した途端、私は要注意人物として見られるだろう。身内に不幸のあった多感な年頃の子供が極端な妄想に取りつかれたとして、おかしな真似に走らないよう、一挙手一投足に注意を払われることになる。
それでは――困る。
今の私自身から見ても、あの時の私はおかしくなっていたと思う。
二度と思い出したくないほどおぞましいことなのに、夜眠る度に、あの日のことは悪夢の中でよみがえる。
私も浅はかだった。浮かれていた。油断があった。それは分かる。
その愚かさがいけないことだと言うのなら、そのバチくらいは当たったって構わない。でも、……もういいはずだ。もう充分、苦しんだ。
耐えられないのは、私がこんなに苦しんでいるのに、悪いことをしたはずのあの人達は、今も平気で学校に通っているのだろうということだった。
そして、私の身に何が起こったのか、それを最もよく知る私の一番の味方、兄さんがもうこの世にはいないのだということが、私の苦しみに輪をかけた。しかもその兄さんをこの世から追い出したのは、間違いなく私を手にかけたあの人達。
この絶望を、誰にも知られたくない。でも、私達に起こったことを、誰かに聞いてもらいたい。
身を切られるような辛さを打ち明けられるただ一人の味方さえ奪われて、正気でいろと言う方が無理だった。
叫び出したくなるのを無理やり抑えつけながら日々を送り、部分的に記憶を失う方法というのはないのだろうかと半ば本気で調べ始めた頃、私の家の電話に連絡が入った。
父さんも母さんも出かけていて、昼間の家には、学校を休み続けている私しかいない。あまり出たくなかったけど、仕方なく受話器を取り上げた。
「あー、ヒワコちゃんだよね。元気?」
相手は、名前も名乗らなかった。けれど、その声を忘れられるはずがなかった。
今朝もまさに私の悪夢の中に現れた、あの男の人達の中の一人。どうやって新しい家の電話番号を知ったんだろう。
一気に手のひらの中に汗が噴き出し、危うく受話器を落としそうになった。
「ヒワコちゃん引っ越しちゃってさあ、寂しいよ。良かったら、また会えないかな。もう乱暴なことはしないからさ」
喉に爪を立てて、私は込み上げる吐き気を抑えた。
何だ。
何なんだ。
なぜこの人は、平気でこんなことが言えるんだ。
私が今日まで、どんなに苦しんで来たか、分かっているのだろうか(そんなはずは無い!)。
噴き上がる感情に、私は思考能力を無くしかけたけれど、頭の片隅にほんのひとかけら残った冷静さが、ひとつの考えを私の脳に閃かせた。
――なぜこんな電話ができるのか。
――それは、つまり、味をしめているから――……だ。
私の家族は、兄さんの死をきっかけにして引っ越した。両親は、私が彼らにされたことを知らない。
彼らは、私と兄さんへの仕打ちが明るみに出て、自分達が何らかの社会的な罰を受けることに怯えたはずだ。なのに、何日過ぎても、引っ越していった家族からの告発によって警察が自分達に向かって動き出す気配が無い。
危機感が喉元を過ぎて、安堵に変わった後、彼らはこう見当をつけたに違いない。
あの千堂の妹は、泣き寝入りするたちだ――と。
だから、もう一度同じことが出来るはずだと。
自分達が何をしてやっても、あの妹はそれを親に言いつけるようなことはしない。妹と距離が近く、普段は大人しいけれど意外に気が強くて、妹を助けてしまうかも知れない兄は、もういない。そう高をくくっている。
「な、いいだろ? 今ヒワコちゃんがどこに住んでるんだか、俺らもう知ってるんだよ。何なら、明日だってそこに会いに行けるんだぜ。それよりは、家の外で会った方が良くねえ?」
嫌悪感でえづきそうになるのを、必死にこらえた。
涙声になるのを、聞かれたくなかった。
そして私は、自分の頭の中で、感情を起こすための機能を司る脳の部屋が、分厚いドアに閉ざされていくのを感じた。あの時私は、私ではなくなったんだと思う。
「……俺ら、って言いましたよね。皆さん、一緒なんですか」
「おっ? 俺と二人で会いたい?」
そのふざけた声に、私はもう腹が立つことは無かった。頭の中で瞬間的に組み上げた考えを実行に移すことだけを考えて、淡々と言葉を唇からこぼす。
「いえ、皆さん一緒の方が良いです。二人っきりで会ったら、あなたは私に、悪いことをするかも知れませんから……」
少しの間、電話の向こうの声が止まった。
彼がどうしているのか、目に浮かぶようだった。笑いをこらえているに違いない。頭の悪い女が、まんまと蜘蛛の巣に引っかかって来たので、おかしくてたまらなくて。
他にも仲間がいたら「悪いこと」なんてしないはずだと、なぜ思い込んでいるんだ。前に、俺達皆にどんな目に遭わされたか忘れたのか。ばかなガキだ――そう思っている。
「そうか、そうだよね。この間はごめんね。じゃあ、俺ら皆で待ってるからさ、どっか出て来なよ。いつにする?」
この日は、火曜日だった。必要な準備をするのに、数日はかかるだろう。私は土曜日の夜はどうかと提案し、彼はそれを――笑いながら――承諾した。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
二人称・短編ホラー小説集 『あなた』
シルヴァ・レイシオン
ホラー
普通の小説に読み飽きたそこの『あなた』
そんな『あなた』にオススメします、二人称と言う「没入感」+ホラーの旋律にて、是非、戦慄してみて下さい・・・・・・
※このシリーズ、短編ホラー・二人称小説『あなた』は、色んな"視点"のホラーを書きます。
様々な「死」「痛み」「苦しみ」「悲しみ」「因果」などを描きますので本当に苦手な方、なんらかのトラウマ、偏見などがある人はご遠慮下さい。
小説としては珍しい「二人称」視点をベースにしていきますので、例えば洗脳されやすいような方もご観覧注意、願います。

[全221話完結済]彼女の怪異談は不思議な野花を咲かせる
野花マリオ
ホラー
ーー彼女が語る怪異談を聴いた者は咲かせたり聴かせる
登場する怪異談集
初ノ花怪異談
野花怪異談
野薔薇怪異談
鐘技怪異談
その他
架空上の石山県野花市に住む彼女は怪異談を語る事が趣味である。そんな彼女の語る怪異談は咲かせる。そしてもう1人の鐘技市に住む彼女の怪異談も聴かせる。
完結いたしました。
※この物語はフィクションです。実在する人物、企業、団体、名称などは一切関係ありません。
エブリスタにも公開してますがアルファポリス の方がボリュームあります。
表紙イラストは生成AI
【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~
榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】
ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。
八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。
現在 100話 越え。
エブリスタ・カクヨム・小説家になろうに同時掲載中
※8/2 Kindleにて電子書籍化しました
【総文字数 700,000字 超え 文庫本 約7冊分 のボリュームです】
【怖さレベル】
★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度
★★☆ ふつうに怖い話
★★★:旧2ch 洒落怖くらいの話
『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』
【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド
まみ夜
ホラー
ここは、2008年2月09日朝に報道された、全国十ケ所総数六十体以上の「大量焼死体遺棄事件」のまとめサイトです。
事件の上澄みでしかない、ニュース報道とネット情報が序章であり終章。
一年以上も前に、偶然「写本」のネット検索から、オカルトな事件に巻き込まれた女性のブログ。
その家族が、彼女を探すことで、日常を踏み越える恐怖を、誰かに相談したかったブログまでが第一章。
そして、事件の、悪意の裏側が第二章です。
ホラーもミステリーと同じで、ラストがないと評価しづらいため、短編集でない長編はweb掲載には向かないジャンルです。
そのため、第一章にて、表向きのラストを用意しました。
第二章では、その裏側が明らかになり、予想を裏切れれば、とも思いますので、お付き合いください。
表紙イラストは、lllust ACより、乾大和様の「お嬢さん」を使用させていただいております。
赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる