転生したらいろんな意味で兄に可愛がられています~ヴァルハラで死合いましょう~

夢咲まゆ

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第27章~新たな課題~

第8話

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 ……確かに、整備の度に新人に舐められて、挙句殺されでもしたらシャレにならない。

 アクセルはコーヒーを啜りながら、答えた。

「そういうことか。それなら俺も賛成だ。今夜はとっておきの食事を用意するよ」
「わあ、ありがとう。お前の料理は美味しいから楽しみだよ。何を作ってくれるの?」
「それはこれから考える」

 昼食を平らげ、食器を片付けた後、アクセルは早速兄が買ってきた食材を全てテーブルに並べた。

 兄が購入したのは大量の肉と数種類の卵、乳製品に小麦粉である。案の定、野菜は極端に少なかった。

 ――いや、バランス悪すぎだろこれ……。

 ある程度は野菜もないと、彩りがなくなってしまう。茶色一色のメニューを出したら、またユーベルに嫌味を言われそうだ。

 アクセルは急いで市場に走り、ジャガイモやニンジン、トマトにピーマン等の野菜を買い足した。

 そして家に戻ると、すぐさまキッチンで食材を切り、下ごしらえをして水からじっくり煮込んだ。野菜をたっぷり煮込んだビーフシチューと、それを使ったハンバーググラタン。このふたつを作っておけばボリューム的には十分だろう。

 念のため、「足りない」と言われた時用に鶏肉も一口大に切り、すりおろし生姜やニンニク、醤油で下味をつけておいた。上位ランカー(特に兄やミュー)は食欲も並外れているので、メインの他に唐揚げも必要になるかもしれない。

 ――あ、そう言えば……。

 食料庫を開けた時にひとつ気になることがあったので、念のため兄に聞いてみた。
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