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第24章~トーナメント・決勝戦~
第18話
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――ちょ、嘘だろ……!? 脚からも……!?
咄嗟の回避が間に合わず、ほとんど反射的に小太刀を振ってしまう。
小太刀から飛び出た風の刃は真っ直ぐ衝撃波とぶつかり合い、バシュン、と擦れた音を立ててどちらも消滅した。
「あ……」
それを見た瞬間、アクセルの脳内に一筋の光が差してきた。
――そうか……あの衝撃波って消せるんだ……!
本能的な防衛反応だったが、ヤケクソで小太刀を振り抜いたことで活路が見えてきた。これでもう回避だけに専念する必要はないのだ。
「ほう……私の攻撃を打ち消したか」
ケイジが動きを止め、こちらを見やる。
「ふむ、戦いの中で成長していくというのは実に素晴らしい。日頃の鍛錬も重要だが、実践はそれ以上に重要だ」
「は、はあ」
「弟君はまだまだ強くなるだろう。これからもたゆまず努力していくことだな」
腕組みをし、しみじみと言うケイジ。
そう言ってもらえたこと自体は、すごく嬉しかった。仲間内から「修行バカ」と評されているケイジがそこまで言うのだから、自分はまだまだ伸びしろがあるということだ。まだ強くなれるということだ。
ただ……。
――これ、もう死合いじゃないな……。
少なくとも、実力をぶつけ合って斬り合う場とはかけ離れてしまっている。例えるなら「ケイジの特別訓練」といったところか。
何せケイジは自分の実力をほとんど出していないし、こちらを値踏みしてあれやこれやと意見を述べる余裕を持っている。
一方、アクセルにはそんな余裕などなく、必死にケイジに食い下がっている状況だ。
咄嗟の回避が間に合わず、ほとんど反射的に小太刀を振ってしまう。
小太刀から飛び出た風の刃は真っ直ぐ衝撃波とぶつかり合い、バシュン、と擦れた音を立ててどちらも消滅した。
「あ……」
それを見た瞬間、アクセルの脳内に一筋の光が差してきた。
――そうか……あの衝撃波って消せるんだ……!
本能的な防衛反応だったが、ヤケクソで小太刀を振り抜いたことで活路が見えてきた。これでもう回避だけに専念する必要はないのだ。
「ほう……私の攻撃を打ち消したか」
ケイジが動きを止め、こちらを見やる。
「ふむ、戦いの中で成長していくというのは実に素晴らしい。日頃の鍛錬も重要だが、実践はそれ以上に重要だ」
「は、はあ」
「弟君はまだまだ強くなるだろう。これからもたゆまず努力していくことだな」
腕組みをし、しみじみと言うケイジ。
そう言ってもらえたこと自体は、すごく嬉しかった。仲間内から「修行バカ」と評されているケイジがそこまで言うのだから、自分はまだまだ伸びしろがあるということだ。まだ強くなれるということだ。
ただ……。
――これ、もう死合いじゃないな……。
少なくとも、実力をぶつけ合って斬り合う場とはかけ離れてしまっている。例えるなら「ケイジの特別訓練」といったところか。
何せケイジは自分の実力をほとんど出していないし、こちらを値踏みしてあれやこれやと意見を述べる余裕を持っている。
一方、アクセルにはそんな余裕などなく、必死にケイジに食い下がっている状況だ。
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