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第23章~間幕・透ノ国へ~
第39話
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「はぁ……やっと一息ついた」
兄がお茶を飲み干し、長い息を吐く。大食漢の兄は、用意した料理を瞬く間に消費してしまった。
「というか、結局あれから何日経ったんだろう? お前、確認した?」
「いや……そもそも帰ってから風呂と食事しかしてないし」
「じゃあ夕飯の買い出しついでに、掲示板も見に行こうか。間に合うものならお前の決勝戦、見てみたいし」
「ああ、そうだな……」
アクセルもお茶のカップに口をつけた。
――そうだ、決勝戦の相手はケイジ様なんだよな……。
透ノ国に行く前は、「自分なんかが敵うはずがない」と最初から諦めていた。
でも今は、「もしかしたらいい勝負ができるんじゃないか」と考えが変わりつつある。地下施設でいろいろあったから、明日辺りきちんと鍛錬して自分の調子を確かめておこう。
その後、使った食器を片付け、世界樹前を経由してから市場に向かった。
世界樹前の掲示板にはまだトーナメント表が貼られており、C、Eブロックの決勝戦が残っているみたいだった。他のA、B、Dブロックは既に決勝戦が終了してしまったみたいで、優勝者が決定している。
「……変だな。Aブロックから順番に決勝戦が行われるはずなのに、何故Cブロックだけ飛ばされているんだ?」
「さあ? 何か事情があったんじゃない? 理由はどうあれ、私はお前の決勝戦を見られて嬉しいよ」
兄がにこりと微笑んでくる。
兄がお茶を飲み干し、長い息を吐く。大食漢の兄は、用意した料理を瞬く間に消費してしまった。
「というか、結局あれから何日経ったんだろう? お前、確認した?」
「いや……そもそも帰ってから風呂と食事しかしてないし」
「じゃあ夕飯の買い出しついでに、掲示板も見に行こうか。間に合うものならお前の決勝戦、見てみたいし」
「ああ、そうだな……」
アクセルもお茶のカップに口をつけた。
――そうだ、決勝戦の相手はケイジ様なんだよな……。
透ノ国に行く前は、「自分なんかが敵うはずがない」と最初から諦めていた。
でも今は、「もしかしたらいい勝負ができるんじゃないか」と考えが変わりつつある。地下施設でいろいろあったから、明日辺りきちんと鍛錬して自分の調子を確かめておこう。
その後、使った食器を片付け、世界樹前を経由してから市場に向かった。
世界樹前の掲示板にはまだトーナメント表が貼られており、C、Eブロックの決勝戦が残っているみたいだった。他のA、B、Dブロックは既に決勝戦が終了してしまったみたいで、優勝者が決定している。
「……変だな。Aブロックから順番に決勝戦が行われるはずなのに、何故Cブロックだけ飛ばされているんだ?」
「さあ? 何か事情があったんじゃない? 理由はどうあれ、私はお前の決勝戦を見られて嬉しいよ」
兄がにこりと微笑んでくる。
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