2,215 / 2,782
第21章~トーナメント・第四死合い~
第34話(フレイン視点)
しおりを挟む「というか、フレインとアクセルは地上に降りたいって思うことあるー?」
「ああ……そこまで興味ないかな。観光するのは楽しそうだけど、里帰りしたくなることはないよ。少なくとも私はね」
弟は若干興味あるみたいだけど……と、心の中で付け加える。
するとミューは、ヘラッと笑ってこう言った。
「そっかー。まあフレインはその辺ドライだから何とも思わないのかもだけど、なんか里帰りしたいって思ってる人もそこそこいるみたいだよー。ヴァルキリーの管理から解放されたら、そういうのも自由にできるようになるねー」
「ああ……うん、まあそうか」
「トーナメントが終わったら、また革命起こしちゃうのもアリかもー。今度は本格的に、ヴァルキリーからヴァルハラの管理権を奪還してみるー?」
「ええと……それはまあ、おいおい考えていこうね」
適当に言葉を濁したものの、ミューだったらノリノリで革命を起こしそうで末恐ろしい。
――管理は杜撰だけど、ヴァルキリーも弱くはないからなぁ……。
戦士ランクで例えるなら、五〇位以内には入るのではなかろうか。しかも彼女たちは魔法を容赦なくぶっ放してくるので、単純な戦力なら肉弾戦オンリーの戦士より強いと思う。
ミューくらいの化け物戦士ならまだしも、普通の戦士では到底太刀打ちできない。
そもそもヴァルキリーの数だって少なくはないし、本気で革命を起こすつもりなら緻密な軍略も必要となってくる。こんなところで適当に決める話ではない。
「ああ……そこまで興味ないかな。観光するのは楽しそうだけど、里帰りしたくなることはないよ。少なくとも私はね」
弟は若干興味あるみたいだけど……と、心の中で付け加える。
するとミューは、ヘラッと笑ってこう言った。
「そっかー。まあフレインはその辺ドライだから何とも思わないのかもだけど、なんか里帰りしたいって思ってる人もそこそこいるみたいだよー。ヴァルキリーの管理から解放されたら、そういうのも自由にできるようになるねー」
「ああ……うん、まあそうか」
「トーナメントが終わったら、また革命起こしちゃうのもアリかもー。今度は本格的に、ヴァルキリーからヴァルハラの管理権を奪還してみるー?」
「ええと……それはまあ、おいおい考えていこうね」
適当に言葉を濁したものの、ミューだったらノリノリで革命を起こしそうで末恐ろしい。
――管理は杜撰だけど、ヴァルキリーも弱くはないからなぁ……。
戦士ランクで例えるなら、五〇位以内には入るのではなかろうか。しかも彼女たちは魔法を容赦なくぶっ放してくるので、単純な戦力なら肉弾戦オンリーの戦士より強いと思う。
ミューくらいの化け物戦士ならまだしも、普通の戦士では到底太刀打ちできない。
そもそもヴァルキリーの数だって少なくはないし、本気で革命を起こすつもりなら緻密な軍略も必要となってくる。こんなところで適当に決める話ではない。
10
お気に入りに追加
844
あなたにおすすめの小説

【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。

嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

ある日、人気俳優の弟になりました。
雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。
「俺の命は、君のものだよ」
初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……?
平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。

兄に魔界から追い出されたら祓魔師に食われた
紫鶴
BL
俺は悪魔!優秀な兄2人に寄生していたニート悪魔さ!
この度さすがに本業をサボりすぎた俺に1番目の兄が強制的に人間界に俺を送り込んで人間と契約を結べと無茶振りをかましてきた。
まあ、人間界にいれば召喚されるでしょうとたかをくくっていたら天敵の祓魔師が俺の職場の常連になって俺を監視するようになったよ。しかもその祓魔師、国屈指の最強祓魔師なんだって。悪魔だってバレたら確実に殺される。
なんで、なんでこんなことに。早くおうち帰りたいと嘆いていたらある日、とうとう俺の目の前に召喚陣が現れた!!
こんな場所早くおさらばしたい俺は転移先をろくに確認もせずに飛び込んでしまった!
そして、目の前には、例の祓魔師が。
おれ、死にました。
魔界にいるお兄様。
俺の蘇りの儀式を早めに行ってください。あと蘇ったら最後、二度と人間界に行かないと固く誓います。
怖い祓魔師にはもうコリゴリです。
ーーーー
ざまぁではないです。基本ギャグです(笑)
こちら、Twitterでの「#召喚される受けBL」の企画作品です。
楽しく参加させて頂きました!ありがとうございます!
ムーンライトノベルズにも載せてますが、多少加筆修正しました。

言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる