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第21章~トーナメント・第四死合い~
第11話
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とりあえず鹿の塊肉や猪の干し肉を切り刻み、ステーキやシチューにする。その後野菜もたくさん切って、ピピのスープや自分のサラダを作った。
「…………」
玉葱を切っている最中、だんだん涙が滲んできてアクセルは目元を拭った。それでも涙が止まらなくて、ボロボロ泣きながら野菜を切り刻む。
おかしい……なんで今日に限ってこんなに涙が出るんだ……。
「ちょ……お前、何をそんな号泣してるの? 大丈夫?」
様子を見に来た兄が、タオルを持ってすっ飛んできた。こちらの涙を拭いてくれて、優しく話を聞いてくれる。
「どうしたんだい? 普段は玉葱切ったくらいでこんなに泣かないのに」
「ああうん、そうなんだよな……。でも今日の玉葱は何故か強烈で……」
「…………」
「はは、おかしいよな。なんで今日はこんなに……意味がわからない……」
「アクセル……」
すると何かを察したのか、兄は慰めるように言った。
「……やっぱり、獣化のことがトラウマになってるの?」
「え……」
「いや、そうなんじゃないかと思ってたけどね。自分で言うのも何だけど、アレはなかなか強烈な出来事だったし。でも今回は心配しなくても大丈夫だよ。時々記憶違いを起こす以外、おかしなところは特にないんだ。あの時みたいに、とんでもないことにはならないはずさ。すぐに絶好調になって戻ってこられるよ」
「ああ……そうだよな。そこは心配してない……いや、ちょっとはしてるけど。多分そういうことじゃないんだ……」
兄からタオルを受け取り、自分で目を拭く。
「…………」
玉葱を切っている最中、だんだん涙が滲んできてアクセルは目元を拭った。それでも涙が止まらなくて、ボロボロ泣きながら野菜を切り刻む。
おかしい……なんで今日に限ってこんなに涙が出るんだ……。
「ちょ……お前、何をそんな号泣してるの? 大丈夫?」
様子を見に来た兄が、タオルを持ってすっ飛んできた。こちらの涙を拭いてくれて、優しく話を聞いてくれる。
「どうしたんだい? 普段は玉葱切ったくらいでこんなに泣かないのに」
「ああうん、そうなんだよな……。でも今日の玉葱は何故か強烈で……」
「…………」
「はは、おかしいよな。なんで今日はこんなに……意味がわからない……」
「アクセル……」
すると何かを察したのか、兄は慰めるように言った。
「……やっぱり、獣化のことがトラウマになってるの?」
「え……」
「いや、そうなんじゃないかと思ってたけどね。自分で言うのも何だけど、アレはなかなか強烈な出来事だったし。でも今回は心配しなくても大丈夫だよ。時々記憶違いを起こす以外、おかしなところは特にないんだ。あの時みたいに、とんでもないことにはならないはずさ。すぐに絶好調になって戻ってこられるよ」
「ああ……そうだよな。そこは心配してない……いや、ちょっとはしてるけど。多分そういうことじゃないんだ……」
兄からタオルを受け取り、自分で目を拭く。
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