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第20章~トーナメント・第三死合い~
第108話
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「だから、これからもずっと側にいて。私が闇落ちしないように、ちゃんと見張ってて。そして万が一そういうことがあった時は、お前が私を止めてね。約束だよ」
「兄上……」
「お返事は?」
「ああ、もちろんだ」
微笑みながら頷く。
――兄上のことは、絶対に俺が守る……。
普段は頼りない弟かもしれない。でも、兄を想う気持ちは誰にも負けない。
だからこれからも、ずっと兄の側にいよう。兄がピンチの時は守ってあげられるよう、もっともっと強くなろう。
自分が生まれた意味があるとすれば、きっと兄を支えるためだろうから……。
もう一度しっかり抱き締め合って、アクセルはいただいたお守りを首に下げた。ほのかなレイ石の輝きがとても暖かく感じた。
「ところで、時間は大丈夫?」
「え? ……あっ……」
幸せな気分に浸っていたら、時間の経過を忘れてしまっていた。
家に帰ってきてどれくらいの時間が経ったのだろう。チェイニーはもう復活しただろうか……。
「どうしよう……。そろそろ行ってきた方がいいかな……」
「行ってくれば? 私は家で留守番してるから」
「うん……。でも、今更だけどちょっと気まずいな。どんな顔してチェイニーに会えばいいかわからない……」
「? なんで? 今まで仲良くしてたじゃない」
「いや、その……死合い中にチェイニーの本心を知ってしまったというか……」
そう言ったら、兄は全てを察したように「ああ……」と頷いた。
「兄上……」
「お返事は?」
「ああ、もちろんだ」
微笑みながら頷く。
――兄上のことは、絶対に俺が守る……。
普段は頼りない弟かもしれない。でも、兄を想う気持ちは誰にも負けない。
だからこれからも、ずっと兄の側にいよう。兄がピンチの時は守ってあげられるよう、もっともっと強くなろう。
自分が生まれた意味があるとすれば、きっと兄を支えるためだろうから……。
もう一度しっかり抱き締め合って、アクセルはいただいたお守りを首に下げた。ほのかなレイ石の輝きがとても暖かく感じた。
「ところで、時間は大丈夫?」
「え? ……あっ……」
幸せな気分に浸っていたら、時間の経過を忘れてしまっていた。
家に帰ってきてどれくらいの時間が経ったのだろう。チェイニーはもう復活しただろうか……。
「どうしよう……。そろそろ行ってきた方がいいかな……」
「行ってくれば? 私は家で留守番してるから」
「うん……。でも、今更だけどちょっと気まずいな。どんな顔してチェイニーに会えばいいかわからない……」
「? なんで? 今まで仲良くしてたじゃない」
「いや、その……死合い中にチェイニーの本心を知ってしまったというか……」
そう言ったら、兄は全てを察したように「ああ……」と頷いた。
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