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第20章~トーナメント・第三死合い~
第103話(フレイン~アクセル視点)
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「ああ、そうなんだ……」
言われてみれば、やけに倒しづらいなと思った覚えがある。
結果的に倒せたからあまり気にしていなかったけれど、この結晶が「動力源」というのはあながち間違っていなかったようだ。
「まあどのみち、この大きさのレイ石を戦士が身につけるのは無理がありますね。どうしても使いたいなら、半分くらいの大きさに加工し直さないと」
「あ、それなら……」
フレインはとある形に加工するよう、エルフに依頼した。
***
翌朝、アクセルは棺の中で意識を取り戻した。
蘇生完了の証として蓋が開いていたので、目を細めながら身体を起こした。
しばらくボーッとしながら目だけで周囲を観察していたが、自分の隣に蓋が閉まったままの棺があるのを発見した。
――そうだ、チェイニーは……?
棺係に聞いたら、チェイニーの復活まではあと数時間かかるだろうという話だった。四肢をバラバラにされて死んだのだから、当然と言えば当然か。
どうしよう……ここで待っていた方がいいんだろうか。素知らぬフリをして、さっさと帰宅してしまった方がいいんだろうか。
でも……いろいろ気になっていることもあるし、ここでチェイニーから逃げたら今後顔を合わせた時にものすごく気まずくなりそうで……。
「おや、もう目覚めていたの?」
顔を上げたら、兄がにこやかな笑顔でこちらに近寄ってくるのが見えた。わざわざ迎えに来てくれたのか。
言われてみれば、やけに倒しづらいなと思った覚えがある。
結果的に倒せたからあまり気にしていなかったけれど、この結晶が「動力源」というのはあながち間違っていなかったようだ。
「まあどのみち、この大きさのレイ石を戦士が身につけるのは無理がありますね。どうしても使いたいなら、半分くらいの大きさに加工し直さないと」
「あ、それなら……」
フレインはとある形に加工するよう、エルフに依頼した。
***
翌朝、アクセルは棺の中で意識を取り戻した。
蘇生完了の証として蓋が開いていたので、目を細めながら身体を起こした。
しばらくボーッとしながら目だけで周囲を観察していたが、自分の隣に蓋が閉まったままの棺があるのを発見した。
――そうだ、チェイニーは……?
棺係に聞いたら、チェイニーの復活まではあと数時間かかるだろうという話だった。四肢をバラバラにされて死んだのだから、当然と言えば当然か。
どうしよう……ここで待っていた方がいいんだろうか。素知らぬフリをして、さっさと帰宅してしまった方がいいんだろうか。
でも……いろいろ気になっていることもあるし、ここでチェイニーから逃げたら今後顔を合わせた時にものすごく気まずくなりそうで……。
「おや、もう目覚めていたの?」
顔を上げたら、兄がにこやかな笑顔でこちらに近寄ってくるのが見えた。わざわざ迎えに来てくれたのか。
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