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第20章~トーナメント・第三死合い~

第100話(フレイン視点)

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 弟に渡した「女神の涙」とやらも、たまたま見つけた鉱石を武器と一緒に鍛冶屋に出したら、「こんなものが採れましたよ」と副産物として渡されたに過ぎない。それがとんでもなく貴重な素材だったなんて、言われるまで知らなかったレベルだし。

 ――というか、「女神の涙」が手に入った時はどこまで潜ったんだっけな……? 気付いたらものすごく深くまで潜ってた気がするけど……正確な場所は覚えてないや。

 今何時だろう。そんなに時間は経っていないと思うけど、あまり深入りすると帰るのが遅くなってしまう。ピピの世話もあるし、なるべく早くイイ感じの鉱石を見つけて帰りたかった。

 何かないかな……。

「……ありゃ?」

 真っ二つにしたガーディアンの胴体から、何か光る結晶のようなものが転がり出てきた。ビー玉くらいの大きさで、八面体にカットされている。

 ――何だろうね、これ? ガーディアンの動力源かな?

 だとしたら、相当な力を秘めていると考えてよい。そう簡単に手に入るものではないだろうから、鑑定してみる価値はありそうだ。

 とりあえず、これは一度鍛冶屋に持って行こう……と、ポケットに入れておく。

 その後もあちこち探し回ったが、目ぼしい鉱石は見つからなかった。途中、大きめの玉鋼を見つけたから一応切り取ったけど、収穫といえばそれくらいだ。

 ――しょうがない、そろそろ帰ろう。

 フレインは採掘場の出口に向かった。

 途中、数体のガーディアンに襲われたので切り伏せて胴体を切断してみたが、光る結晶のようなものは出てこなかった。

 はて、結晶を持っているガーディアンとそうでないガーディアンがいるのだろうか。だとしたら動力源ではなさそうだが……何だかよくわからない。
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