2,154 / 2,778
第20章~トーナメント・第三死合い~
第100話(フレイン視点)
しおりを挟む
弟に渡した「女神の涙」とやらも、たまたま見つけた鉱石を武器と一緒に鍛冶屋に出したら、「こんなものが採れましたよ」と副産物として渡されたに過ぎない。それがとんでもなく貴重な素材だったなんて、言われるまで知らなかったレベルだし。
――というか、「女神の涙」が手に入った時はどこまで潜ったんだっけな……? 気付いたらものすごく深くまで潜ってた気がするけど……正確な場所は覚えてないや。
今何時だろう。そんなに時間は経っていないと思うけど、あまり深入りすると帰るのが遅くなってしまう。ピピの世話もあるし、なるべく早くイイ感じの鉱石を見つけて帰りたかった。
何かないかな……。
「……ありゃ?」
真っ二つにしたガーディアンの胴体から、何か光る結晶のようなものが転がり出てきた。ビー玉くらいの大きさで、八面体にカットされている。
――何だろうね、これ? ガーディアンの動力源かな?
だとしたら、相当な力を秘めていると考えてよい。そう簡単に手に入るものではないだろうから、鑑定してみる価値はありそうだ。
とりあえず、これは一度鍛冶屋に持って行こう……と、ポケットに入れておく。
その後もあちこち探し回ったが、目ぼしい鉱石は見つからなかった。途中、大きめの玉鋼を見つけたから一応切り取ったけど、収穫といえばそれくらいだ。
――しょうがない、そろそろ帰ろう。
フレインは採掘場の出口に向かった。
途中、数体のガーディアンに襲われたので切り伏せて胴体を切断してみたが、光る結晶のようなものは出てこなかった。
はて、結晶を持っているガーディアンとそうでないガーディアンがいるのだろうか。だとしたら動力源ではなさそうだが……何だかよくわからない。
――というか、「女神の涙」が手に入った時はどこまで潜ったんだっけな……? 気付いたらものすごく深くまで潜ってた気がするけど……正確な場所は覚えてないや。
今何時だろう。そんなに時間は経っていないと思うけど、あまり深入りすると帰るのが遅くなってしまう。ピピの世話もあるし、なるべく早くイイ感じの鉱石を見つけて帰りたかった。
何かないかな……。
「……ありゃ?」
真っ二つにしたガーディアンの胴体から、何か光る結晶のようなものが転がり出てきた。ビー玉くらいの大きさで、八面体にカットされている。
――何だろうね、これ? ガーディアンの動力源かな?
だとしたら、相当な力を秘めていると考えてよい。そう簡単に手に入るものではないだろうから、鑑定してみる価値はありそうだ。
とりあえず、これは一度鍛冶屋に持って行こう……と、ポケットに入れておく。
その後もあちこち探し回ったが、目ぼしい鉱石は見つからなかった。途中、大きめの玉鋼を見つけたから一応切り取ったけど、収穫といえばそれくらいだ。
――しょうがない、そろそろ帰ろう。
フレインは採掘場の出口に向かった。
途中、数体のガーディアンに襲われたので切り伏せて胴体を切断してみたが、光る結晶のようなものは出てこなかった。
はて、結晶を持っているガーディアンとそうでないガーディアンがいるのだろうか。だとしたら動力源ではなさそうだが……何だかよくわからない。
0
お気に入りに追加
845
あなたにおすすめの小説

嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。

普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。


ある日、人気俳優の弟になりました。
雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。
「俺の命は、君のものだよ」
初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……?
平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。


新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる