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第20章~トーナメント・第三死合い~
第74話
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「当たり前だろ。あんたらはオーディン様の眷属だ。人間とは似て非なる生き物なんだよ。人間時代と同じ武器を使えるはずがない」
衝撃の事実に目から鱗が落ちた。
狂戦士になると、武器を振るうだけでも風が刃となって相手を切り裂くことができる。
今まではそれも狂戦士限定の特殊能力だと思っていたが、まさかの武器強化だったとは。いろんな意味で驚きだ。
「んで? 切れ味アップだけでいいわけね? 他のオプションはナシ?」
「ええと……つけてみたいのはやまやまなんですけど、材料がなくて……」
「足りない材料は自分で採掘してくるんだよ。市場でも一部の材料は売ってるけど、割高だし質もイマイチだからやめといた方がいいね」
「そ、そうですか……」
曖昧に返事をしつつ、アクセルはどうしたものかと迷っていた。
せっかく武器を強化してもらうのなら、切れ味以外の強化もしてもらいたい。チェイニーと戦うことを考えると、なるべく相手の意表をついたオプションをつけたいなと思っている。材料が必要なら、それを採掘してくるのもやぶさかではない。
――でも以前、兄上と玉鋼を採掘に行った時は、よくわからないガーディアンに襲われかけたんだよな……。
そこだけが唯一の懸念点だった。
武器強化に使える鉱石を手に入れるためには、地下深くに潜らないといけない。
でもそこにはガーディアンが徘徊していて、侵入者を見つけ次第問答無用で襲い掛かってくるのだ。
衝撃の事実に目から鱗が落ちた。
狂戦士になると、武器を振るうだけでも風が刃となって相手を切り裂くことができる。
今まではそれも狂戦士限定の特殊能力だと思っていたが、まさかの武器強化だったとは。いろんな意味で驚きだ。
「んで? 切れ味アップだけでいいわけね? 他のオプションはナシ?」
「ええと……つけてみたいのはやまやまなんですけど、材料がなくて……」
「足りない材料は自分で採掘してくるんだよ。市場でも一部の材料は売ってるけど、割高だし質もイマイチだからやめといた方がいいね」
「そ、そうですか……」
曖昧に返事をしつつ、アクセルはどうしたものかと迷っていた。
せっかく武器を強化してもらうのなら、切れ味以外の強化もしてもらいたい。チェイニーと戦うことを考えると、なるべく相手の意表をついたオプションをつけたいなと思っている。材料が必要なら、それを採掘してくるのもやぶさかではない。
――でも以前、兄上と玉鋼を採掘に行った時は、よくわからないガーディアンに襲われかけたんだよな……。
そこだけが唯一の懸念点だった。
武器強化に使える鉱石を手に入れるためには、地下深くに潜らないといけない。
でもそこにはガーディアンが徘徊していて、侵入者を見つけ次第問答無用で襲い掛かってくるのだ。
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