転生したらいろんな意味で兄に可愛がられています~ヴァルハラで死合いましょう~

夢咲まゆ

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第20章~トーナメント・第三死合い~

第33話

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「俺、これから軽くランニングがてら世界樹ユグドラシルの前まで行ってくる。それでトーナメント表とか本死合いのスケジュールとか、いろいろ確認してくるよ。チェイニーの死合いもいつ行われるか気になるしな」
「はいはい。じゃあ私は市場に買い物でも行こうかな。昨日カレー作ったら食材使いすぎちゃって」

 そんなわけで、お互い別の目的地を目指して家を出た。

 家から世界樹ユグドラシル前まで走ったら、そこそこいい運動になった。

 ――ええと、トーナメント表は……。

 自分のブロックを探し出し、チェイニーの名前も確認する。チェイニーが次に戦うのはポールとかいう戦士で、それに勝利したらアクセルと戦うことになるみたいだ。

 ちなみに、その死合いが行われるのが明日の午後。

 ――明日の午後か……兄上、空いてるかな……?

 兄の仕事のスケジュールも確認してみたのだが、明日の午後は残念ながら警備当番が入っており、非番ではなかった。予定が空いていたら一緒に観戦してもらおうと思ったのに。

 残念だ……と思いつつ、仕方なく家に戻る。

 兄はまだ戻ってきていなかったので、夕方まで庭で軽く鍛錬することにした。ジョギングはしたので軽いストレッチと素振り、体幹を鍛えるための筋力トレーニングも行う。

 ピピも側で鍛錬を見守りつつ、固い丸太をガリガリ齧っていた。

「ただいまー」

 そんなことをしているうちに、兄が帰ってきた。

 食材を大量に買い込んできており、買い物バッグからネギや大根がはみ出していた。
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