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第20章~トーナメント・第三死合い~
第3話
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「いいよ、可愛い弟の死体を適当に扱われるのも嫌だし。なんか今回の死体回収班、慣れてないのか仕事がザツでさー。コニーくんだっけ? 運んでる時に内臓が飛び出てたんだよね。ランゴバルトが見たら激おこ案件だよ」
「そ、そうだったのか……」
激おこどころか、死体回収班がまとめて全員惨殺されそうな話である。
「そうだ、帰ったらピピちゃんの爪切ってあげてね。伸びてたから切ってあげようと思ったんだけど逃げられちゃって。お前じゃないと、どーしても嫌だったみたい」
「あー……それは、まあ……な……」
以前ピピは、獣化しかけた兄に食料として斬られたことがある。そのトラウマがあるから、兄にはつい警戒してしまうのだろう。
家に帰り、庭に顔を出してみる。気付いたピピが小屋から飛び出し、こちらに駆け寄ってきた。
「ただいま。いい子に留守番してたか?」
「ぴー♪」
「ところでピピ、爪伸びてるんだって? 今から切ってやるから、座って待っててくれ」
「ぴ……!?」
「あまり爪が伸びてると、走っている時に引っ掛かって折れたり剥がれたりするからな。ある程度の長さに保っておくのは重要だ」
そう言ったら、ピピは勢いをなくしてしょぼんと耳を萎れさせた。
誰がやろうが、苦手なものは苦手なようだ。
後でご褒美のパンケーキでも作ってやろう……と思いつつ、ピピ用の爪切りを持ってくる。そして手早く爪を切ってやった。
「そ、そうだったのか……」
激おこどころか、死体回収班がまとめて全員惨殺されそうな話である。
「そうだ、帰ったらピピちゃんの爪切ってあげてね。伸びてたから切ってあげようと思ったんだけど逃げられちゃって。お前じゃないと、どーしても嫌だったみたい」
「あー……それは、まあ……な……」
以前ピピは、獣化しかけた兄に食料として斬られたことがある。そのトラウマがあるから、兄にはつい警戒してしまうのだろう。
家に帰り、庭に顔を出してみる。気付いたピピが小屋から飛び出し、こちらに駆け寄ってきた。
「ただいま。いい子に留守番してたか?」
「ぴー♪」
「ところでピピ、爪伸びてるんだって? 今から切ってやるから、座って待っててくれ」
「ぴ……!?」
「あまり爪が伸びてると、走っている時に引っ掛かって折れたり剥がれたりするからな。ある程度の長さに保っておくのは重要だ」
そう言ったら、ピピは勢いをなくしてしょぼんと耳を萎れさせた。
誰がやろうが、苦手なものは苦手なようだ。
後でご褒美のパンケーキでも作ってやろう……と思いつつ、ピピ用の爪切りを持ってくる。そして手早く爪を切ってやった。
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