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第19章~トーナメント・第二死合い~
第45話
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狂戦士モードになれば身体能力が格段に上がるし、動体視力も上がる。コニーが矢を乱れ討ちしてきても回避できる気がする。
――念のため、回避率上昇には何が効果的か兄上に聞いてみよう。
アクセルは本格的なトレーニングウェアに着替えつつ、兄にその旨を尋ねた。
すると兄はこう答えた。
「んー、回避は反射神経と身体能力が高ければ自然とできると思うよ。まあ、相手の攻撃が速かったら躱すのも難しくなるけど。そこは狂戦士モードでカバーかな」
「……なんか普通だな。特別なことはいらないってことか?」
「まあそうだね。強いていうなら狂戦士モードの延長くらい? 気になるなら例の洞窟を踏破してきたら?」
例の洞窟とは、ラグナロク前に兄に教えてもらった洞窟のことだ。光も届かない暗闇の中を、自分の感覚と音を頼りにひたすら歩いていかなければならない場所のことだ。
――う、うーん……。オススメされたのはいいが、あそこあまり得意じゃないんだよな……。
歩き始めはいいのだが、疲労が溜まっていくにつれてだんだん幻聴が聞こえてくるのだ。それが自分にとっていい幻聴ならまだしも、気にしていることを言われたり、弱点を突くような内容だったりするので、地味に精神を抉られる。
アクセルも始めて挑戦した時に兄の幻聴に悩まされたから、正直二度と行きたくなかった。幻聴であっても、兄の声で「お前は本当の弟じゃないかも」なんて言われたくないから……。
――念のため、回避率上昇には何が効果的か兄上に聞いてみよう。
アクセルは本格的なトレーニングウェアに着替えつつ、兄にその旨を尋ねた。
すると兄はこう答えた。
「んー、回避は反射神経と身体能力が高ければ自然とできると思うよ。まあ、相手の攻撃が速かったら躱すのも難しくなるけど。そこは狂戦士モードでカバーかな」
「……なんか普通だな。特別なことはいらないってことか?」
「まあそうだね。強いていうなら狂戦士モードの延長くらい? 気になるなら例の洞窟を踏破してきたら?」
例の洞窟とは、ラグナロク前に兄に教えてもらった洞窟のことだ。光も届かない暗闇の中を、自分の感覚と音を頼りにひたすら歩いていかなければならない場所のことだ。
――う、うーん……。オススメされたのはいいが、あそこあまり得意じゃないんだよな……。
歩き始めはいいのだが、疲労が溜まっていくにつれてだんだん幻聴が聞こえてくるのだ。それが自分にとっていい幻聴ならまだしも、気にしていることを言われたり、弱点を突くような内容だったりするので、地味に精神を抉られる。
アクセルも始めて挑戦した時に兄の幻聴に悩まされたから、正直二度と行きたくなかった。幻聴であっても、兄の声で「お前は本当の弟じゃないかも」なんて言われたくないから……。
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