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第19章~トーナメント・第二死合い~
第33話
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なので、誰のものか判別できないパーツは廃棄するしかないのである。そこもまた悲しかった。
「さて……こんなもんかな」
一通り仕分けが終わった兄が腰を上げる。
アクセルも一区切りつけて立ち上がった。
二人で家に戻り、兄は早速脱衣所で汚れた衣装を脱ぎ捨てた。
「あー……なんかお腹空いたなぁ。昨日の夜から何も食べてないんだよね。お前、何か作ってくれない?」
「あ、ああ……昨日の鹿肉のシチューでよければすぐ食べられるぞ」
「じゃあそれで。大盛りでパンもいっぱいつけてね」
そう注文をつけ、兄は風呂場に入っていった。
アクセルは言われた通り鹿肉のシチューを温め直し、深めの皿にたっぷり盛ってバゲットもたくさんスライスした。
そうやって食事の準備をしていたら、自分の腹も「ぐぅ……」と鳴り始めた。
――そう言えば、俺も昨日からほぼ何も食べてないんだよな……。兄上が帰って来ないことに気を取られて忘れていた……。
自分が食べていないなら、ピピも食事してないじゃないか……と思い至り、慌てて追加の野菜スープを作る。
でもこれだけだと足りないかもしれないから……と、簡単なステーキやサラダ、目玉焼きを作っていたら、何だかんだでかなり豪華な食事になってしまった。空腹の時に料理すると、ついたくさん作り過ぎてしまう。
「わあ、なんかいっぱい食事できてる」
テーブルに食事を並べていたら、兄が風呂から出てきた。血の汚れはすっかりとれ、代わりにほのかなシャンプーの匂いがした。
「さて……こんなもんかな」
一通り仕分けが終わった兄が腰を上げる。
アクセルも一区切りつけて立ち上がった。
二人で家に戻り、兄は早速脱衣所で汚れた衣装を脱ぎ捨てた。
「あー……なんかお腹空いたなぁ。昨日の夜から何も食べてないんだよね。お前、何か作ってくれない?」
「あ、ああ……昨日の鹿肉のシチューでよければすぐ食べられるぞ」
「じゃあそれで。大盛りでパンもいっぱいつけてね」
そう注文をつけ、兄は風呂場に入っていった。
アクセルは言われた通り鹿肉のシチューを温め直し、深めの皿にたっぷり盛ってバゲットもたくさんスライスした。
そうやって食事の準備をしていたら、自分の腹も「ぐぅ……」と鳴り始めた。
――そう言えば、俺も昨日からほぼ何も食べてないんだよな……。兄上が帰って来ないことに気を取られて忘れていた……。
自分が食べていないなら、ピピも食事してないじゃないか……と思い至り、慌てて追加の野菜スープを作る。
でもこれだけだと足りないかもしれないから……と、簡単なステーキやサラダ、目玉焼きを作っていたら、何だかんだでかなり豪華な食事になってしまった。空腹の時に料理すると、ついたくさん作り過ぎてしまう。
「わあ、なんかいっぱい食事できてる」
テーブルに食事を並べていたら、兄が風呂から出てきた。血の汚れはすっかりとれ、代わりにほのかなシャンプーの匂いがした。
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