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第19章~トーナメント・第二死合い~
第14話
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今日も兄が何か戦利品を持って帰ってくるだろうから、昨日の分は腐らないうちに消費しておきたい。
「うん、こっちはいい感じだ」
焼き立てのスポンジケーキから、ハチミツの甘い香りが立ち上って来る。膨らみ方もふわふわで、なかなか美味しそうだ。
ケーキを切り分け、自分の分を皿に乗せてベランダに持って行く。そして昼食がてら、ピピと一緒にスポンジケーキを味わった。
我ながら、かなり美味しく作れて満足した。ピピもとても美味しく食べられたようで「もっとおかわりをくれ」と熱心に催促された。食べすぎは厳禁だから、何とか宥めて止めたけど。
使った皿を綺麗に洗い、午後はそのまま庭で鍛錬を行った。
夕方になって仕込んでおいた鹿肉のシチューをしっかり煮込み、肉がホロホロになるまで火を通す。
しばらく煮込み続け、味見をして野菜も煮えていることを確認してから火を止めた。
これで兄が帰ってきたらすぐに夕食にできる。
そう思って待っていたのだが、夜の六時を回っても七時になっても兄は帰って来なかった。
いつもは狩りの引率でも五時くらいには帰ってくるのに、何故今日に限ってこんなに遅いのだろう。何かあったんだろうか。
心配になって、アクセルは急いで戸締りをして家を出た。念のため、ピピには家で留守番してもらうことにした。行き違いになったら大変だ。
――兄上……本当にどうしたんだろう。
「うん、こっちはいい感じだ」
焼き立てのスポンジケーキから、ハチミツの甘い香りが立ち上って来る。膨らみ方もふわふわで、なかなか美味しそうだ。
ケーキを切り分け、自分の分を皿に乗せてベランダに持って行く。そして昼食がてら、ピピと一緒にスポンジケーキを味わった。
我ながら、かなり美味しく作れて満足した。ピピもとても美味しく食べられたようで「もっとおかわりをくれ」と熱心に催促された。食べすぎは厳禁だから、何とか宥めて止めたけど。
使った皿を綺麗に洗い、午後はそのまま庭で鍛錬を行った。
夕方になって仕込んでおいた鹿肉のシチューをしっかり煮込み、肉がホロホロになるまで火を通す。
しばらく煮込み続け、味見をして野菜も煮えていることを確認してから火を止めた。
これで兄が帰ってきたらすぐに夕食にできる。
そう思って待っていたのだが、夜の六時を回っても七時になっても兄は帰って来なかった。
いつもは狩りの引率でも五時くらいには帰ってくるのに、何故今日に限ってこんなに遅いのだろう。何かあったんだろうか。
心配になって、アクセルは急いで戸締りをして家を出た。念のため、ピピには家で留守番してもらうことにした。行き違いになったら大変だ。
――兄上……本当にどうしたんだろう。
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