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第17章~トーナメントに向けて~
第29話
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「まあ、無意識に間違えちゃうところがお前らしいけどね。今度は私も一緒に行ってあげるから、次に行く時はあらかじめ声かけるんだよ?」
「あ、ああ……わかった」
やや納得できない気持ちを抱えつつも、仕方なくアクセルは頷いた。
――と頷いたものの、絶対道は間違えてないはずなんだよな……。
兄が言っているのは昔の道のことで、今は岩で加工されてしまっただけなのでは……と思う。
それともアクセルの知らない術か何かがかけられていて、岩山の幻影でも見ていたんだろうか……いや、そんなはずは……。
「それはともかく、今夜の夕飯はステーキにしない? 狩りの引率してたら結構な大物が狩れてさ、新鮮なお肉がいっぱいあるんだ」
「ああ、うん……それでいいぞ。兄上が食べたいものにしよう」
そう言ったら、兄は喜び勇んで庭に出て行った。
何をするのかと思ったら、そこには荷台に乗せられた巨大な熊が寝かされていた。あれが狩りの大物だろうか。多分、今から捌くつもりなのだろう。獣の臭いがするのか、ピピが若干嫌な顔をしている。
――まあいいや、わからないものは考えても仕方ない。
次回は兄もついて来てくれる。正しい道を教えてくれるならそれでいいし、岩山という幻覚を見せられていたのだとしても、結果的に無事に帰って来られたのだから問題はない。今はトーナメントに備えてできるだけ強くならなくてはいけないのだから、余計なことを考えるのはやめよう。
「あ、ああ……わかった」
やや納得できない気持ちを抱えつつも、仕方なくアクセルは頷いた。
――と頷いたものの、絶対道は間違えてないはずなんだよな……。
兄が言っているのは昔の道のことで、今は岩で加工されてしまっただけなのでは……と思う。
それともアクセルの知らない術か何かがかけられていて、岩山の幻影でも見ていたんだろうか……いや、そんなはずは……。
「それはともかく、今夜の夕飯はステーキにしない? 狩りの引率してたら結構な大物が狩れてさ、新鮮なお肉がいっぱいあるんだ」
「ああ、うん……それでいいぞ。兄上が食べたいものにしよう」
そう言ったら、兄は喜び勇んで庭に出て行った。
何をするのかと思ったら、そこには荷台に乗せられた巨大な熊が寝かされていた。あれが狩りの大物だろうか。多分、今から捌くつもりなのだろう。獣の臭いがするのか、ピピが若干嫌な顔をしている。
――まあいいや、わからないものは考えても仕方ない。
次回は兄もついて来てくれる。正しい道を教えてくれるならそれでいいし、岩山という幻覚を見せられていたのだとしても、結果的に無事に帰って来られたのだから問題はない。今はトーナメントに備えてできるだけ強くならなくてはいけないのだから、余計なことを考えるのはやめよう。
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