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第17章~トーナメントに向けて~
第14話
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山奥の修行場は自分もほとんど行ったことがない。ただ、兄を迎えに行くために少しだけ足を踏み入れたことはある。
その時は鍛錬しなかったのだが、何やらとんでもない器材や設備が揃っていたことだけは頭の片隅で覚えていた。それこそ針山の上の丸太とか、落とし穴の上の鉄棒とか、「こんなの誰が考えたんだ」と呆れてしまうようなものがあったように思う。
「まあ、あの鍛錬場は余程の人じゃないと使わないからね。あそこを使って無事でいられるのなんて、相当の上位ランカーなんじゃないかな」
と、兄が苦笑交じりに言う。
「というかお前、いくら快適な鍛錬場所がないからって無謀なことをするのはやめなさいよ? トーナメント前の鍛錬で死んだらシャレにならないし」
「う、うん……わかってるよ」
兄には釘を刺されたが、さすがに死ぬような無茶はしない。いくら何でもそこまで馬鹿じゃない。
――とりあえず一度チャレンジしてみて、無理そうなら帰ってくればいいだろ。
軽く様子を見るだけなら、事故も起こらない。明日にでも山奥の修行場に行ってみよう。
「ねー、そんなことよりこのピザもっと食べたいなー。アクセル、おかわりはないの?」
……などと、ミューが図々しくお願いしてくる。
兄は「もうそのくらいにしてよ」と窘めていたが、アクセルはかまわず新しいピザを焼いた。何だかんだで楽しい食事だった。
その時は鍛錬しなかったのだが、何やらとんでもない器材や設備が揃っていたことだけは頭の片隅で覚えていた。それこそ針山の上の丸太とか、落とし穴の上の鉄棒とか、「こんなの誰が考えたんだ」と呆れてしまうようなものがあったように思う。
「まあ、あの鍛錬場は余程の人じゃないと使わないからね。あそこを使って無事でいられるのなんて、相当の上位ランカーなんじゃないかな」
と、兄が苦笑交じりに言う。
「というかお前、いくら快適な鍛錬場所がないからって無謀なことをするのはやめなさいよ? トーナメント前の鍛錬で死んだらシャレにならないし」
「う、うん……わかってるよ」
兄には釘を刺されたが、さすがに死ぬような無茶はしない。いくら何でもそこまで馬鹿じゃない。
――とりあえず一度チャレンジしてみて、無理そうなら帰ってくればいいだろ。
軽く様子を見るだけなら、事故も起こらない。明日にでも山奥の修行場に行ってみよう。
「ねー、そんなことよりこのピザもっと食べたいなー。アクセル、おかわりはないの?」
……などと、ミューが図々しくお願いしてくる。
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