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第17章~トーナメントに向けて~
第9話
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「何にせよ、俺らは挑まれる立場ってことだ。くれぐれも、足元を掬われないように鍛錬を怠らないことだな」
「当然ですね。わたくしの居城を誰かに盗られるなど、あってはならないことです」
と、ユーベルがワインを揺らしながら言う。
アクセルは揚げたての唐揚げとフライドポテトをテーブルに出しつつ、口を挟んだ。
「それで、そのトーナメントはいつ行われるんですか?」
「ハッキリしたことはわからねぇな。近いうちに正式な発表と共にトーナメント表も貼り出されると思うが」
「ルールは、いつもの死合いと同じ感じでいいんですかね?」
「おそらくそうでしょう。先日のランクマッチのように、チーム戦で『飛び道具限定』などという謎の縛りはないと思います」
「よかった……。なら、ただ実力で勝ち進めばいいだけですね」
「おー。アクセル、すごいやる気になってるねー。そんなにフレインと戦う権利が欲しいんだ?」
「ああ。そのために今まで鍛錬してきたようなものだからな。兄上と戦うためなら何だってするさ」
自分の夢がようやく叶いそうなチャンスが訪れたのだ。これを逃す理由はない。このチャンスを掴めなかったら、「兄と死合いたい」という夢は永遠に叶わないと思ってもいいだろう。
それだけアクセルは真剣だった。
「当然ですね。わたくしの居城を誰かに盗られるなど、あってはならないことです」
と、ユーベルがワインを揺らしながら言う。
アクセルは揚げたての唐揚げとフライドポテトをテーブルに出しつつ、口を挟んだ。
「それで、そのトーナメントはいつ行われるんですか?」
「ハッキリしたことはわからねぇな。近いうちに正式な発表と共にトーナメント表も貼り出されると思うが」
「ルールは、いつもの死合いと同じ感じでいいんですかね?」
「おそらくそうでしょう。先日のランクマッチのように、チーム戦で『飛び道具限定』などという謎の縛りはないと思います」
「よかった……。なら、ただ実力で勝ち進めばいいだけですね」
「おー。アクセル、すごいやる気になってるねー。そんなにフレインと戦う権利が欲しいんだ?」
「ああ。そのために今まで鍛錬してきたようなものだからな。兄上と戦うためなら何だってするさ」
自分の夢がようやく叶いそうなチャンスが訪れたのだ。これを逃す理由はない。このチャンスを掴めなかったら、「兄と死合いたい」という夢は永遠に叶わないと思ってもいいだろう。
それだけアクセルは真剣だった。
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