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第15章~些細なすれ違い~

第51話*

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 わざと締め付けたら兄が「んっ……」と心地よい鼻息を漏らし、欲望を一回り大きく膨らませてくる。この圧迫感が今は気持ちいい。

「ああもう、本当に最高……! 愛してるよ、可愛いアクセル……」
「お、れも……あんっ!」

 受け止めきれない快感に飲み込まれ、いよいよ意識が飛びかけてくる。

 それでも、今のアクセルは幸せだった。

 ヴァルハラでの生は無限なので、これから先も喧嘩やすれ違い、誤解やトラブルは発生するだろう。

 でも根底に愛があれば――お互いを大切に思い合う気持ちがあれば、どんなことでも乗り越えられると信じている。

「ああ、またイきそう……。全部受け入れてくれるよね、アクセル……?」
「く、ださい……ぜんぶ……んっ!」

 その返事に満足したのか、兄が最後の抽挿を開始した。

 感じるところをこれでもかと刺激され、腹の底を突き上げられ、途中で仰向けに身体をひっくり返されて、正面から深々と貫かれてしまう。

 ここまでくると全身が性感帯になり、常に絶頂に近い感覚に犯され、「気持ちいい」以外何も考えられなくなるようだ。

 下肢に食い込む圧迫感も、ジンジンとした疼痛も、ぬめぬめと擦られ続ける内襞も、全てが気持ちいい。勃ち上がった欲望にはたっぷり熱が蓄積され、ぴくぴく震えて今にも噴き出しそうになっていた。
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