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第15章~些細なすれ違い~
第1話
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「明日ねぇ……? じゃ、明日になったら好きにしちゃっていい?」
「……いいから、今日はおやすみ……」
「そうかい。じゃあおやすみ、アクセル」
兄が「おやすみのキス」をしてくれたのはわかったが、正直自分が何を言ったか覚えていなかった。
アクセルはそのまま朝までぐっすり眠ってしまった。
***
翌朝。アクセルはいつもより早く起きて庭で走り込みを行っていた。
昨日はよく眠れた気がする。朝まで熟睡できたので目覚めもよかった。今日もいい一日になりそうだ。
朝食前のトレーニングなので、ランニングをした後は軽くストレッチをし、簡単に汗を流して朝食の準備をした。
半熟の目玉焼きとベーコンを皿に盛り、千切ったレタスとミニトマトを添え、厚めに切ったトーストを焼いてバターとジャムを用意する。
熱々のコーヒーを淹れ、テーブルに並べたところでふと顔を上げた。兄はまだ起きて来なかった。
――兄上、まだ寝てるのか?
仕方ないのでアクセルは、兄を起こしにベッドの側に寄った。
「兄上、朝だぞ。朝食もできたから、そろそろ起きてくれ」
「んー……?」
「ほら、今日は兄上の好きなベーコンエッグだぞ。トーストも焼きたてで食べごろだ。だからそろそろ起きてく……」
そう言いかけた途端、いきなり腕を掴まれてベッドの中に引きずり込まれた。
「……いいから、今日はおやすみ……」
「そうかい。じゃあおやすみ、アクセル」
兄が「おやすみのキス」をしてくれたのはわかったが、正直自分が何を言ったか覚えていなかった。
アクセルはそのまま朝までぐっすり眠ってしまった。
***
翌朝。アクセルはいつもより早く起きて庭で走り込みを行っていた。
昨日はよく眠れた気がする。朝まで熟睡できたので目覚めもよかった。今日もいい一日になりそうだ。
朝食前のトレーニングなので、ランニングをした後は軽くストレッチをし、簡単に汗を流して朝食の準備をした。
半熟の目玉焼きとベーコンを皿に盛り、千切ったレタスとミニトマトを添え、厚めに切ったトーストを焼いてバターとジャムを用意する。
熱々のコーヒーを淹れ、テーブルに並べたところでふと顔を上げた。兄はまだ起きて来なかった。
――兄上、まだ寝てるのか?
仕方ないのでアクセルは、兄を起こしにベッドの側に寄った。
「兄上、朝だぞ。朝食もできたから、そろそろ起きてくれ」
「んー……?」
「ほら、今日は兄上の好きなベーコンエッグだぞ。トーストも焼きたてで食べごろだ。だからそろそろ起きてく……」
そう言いかけた途端、いきなり腕を掴まれてベッドの中に引きずり込まれた。
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