1,601 / 2,765
第14章~新しいバトル~
第88話
しおりを挟む
何かこう……連射できるよう上手く改造できないだろうか。ボウガンの仕組みを理解してしまえば、連射機能くらい加えられる気がするが……。
「矢をセットする部分に、予備の矢がすぐ充填されるようにすればいいのか……? となると、ここの下に巻き上げるような仕組みを……」
ブツブツ言いながらあれこれ考えていたら、唐突にピピが後ろから頭突きしてきた。
「おわっ!」
咄嗟に受け身をとったが、ほぼ不意打ちだったので結構なダメージがあった。
ごろんと庭に転がり、すぐさま飛び起きる。
「どうしたんだよ、ピピ? いきなり頭突きしないでくれ」
「呼んでも全然気づかないから、ピピちゃんも痺れを切らしたんじゃねぇかな」
「……えっ?」
ハッとそちらに目をやったら、何故かジークが呆れた顔でこちらを見下ろしていた。
「ジーク様……いらしてたんですか。気づかなくてすみません」
「いや、いいけどな。近くを通りかかったんで、ついでに寄ってみただけだ」
「はあ。でも兄は今日、狩りの引率で出払ってますけど……」
「ああ、別にフレインに用があったわけじゃねぇよ。ランクマの組み合わせが発表されてたんで、お前さんたちの分も持ってきてやったんだ」
「えっ……?」
これだ、と数枚の紙を渡される。
そこには一ヵ月分のスケジュールと、おおまかな組み合わせ対戦表が載っていた。思った通り一対一ではなく、何名かのチーム戦になっている。
「矢をセットする部分に、予備の矢がすぐ充填されるようにすればいいのか……? となると、ここの下に巻き上げるような仕組みを……」
ブツブツ言いながらあれこれ考えていたら、唐突にピピが後ろから頭突きしてきた。
「おわっ!」
咄嗟に受け身をとったが、ほぼ不意打ちだったので結構なダメージがあった。
ごろんと庭に転がり、すぐさま飛び起きる。
「どうしたんだよ、ピピ? いきなり頭突きしないでくれ」
「呼んでも全然気づかないから、ピピちゃんも痺れを切らしたんじゃねぇかな」
「……えっ?」
ハッとそちらに目をやったら、何故かジークが呆れた顔でこちらを見下ろしていた。
「ジーク様……いらしてたんですか。気づかなくてすみません」
「いや、いいけどな。近くを通りかかったんで、ついでに寄ってみただけだ」
「はあ。でも兄は今日、狩りの引率で出払ってますけど……」
「ああ、別にフレインに用があったわけじゃねぇよ。ランクマの組み合わせが発表されてたんで、お前さんたちの分も持ってきてやったんだ」
「えっ……?」
これだ、と数枚の紙を渡される。
そこには一ヵ月分のスケジュールと、おおまかな組み合わせ対戦表が載っていた。思った通り一対一ではなく、何名かのチーム戦になっている。
0
お気に入りに追加
842
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
転生したら溺愛されていた俺の話を聞いてくれ!
彩ノ華
BL
不運の事故に遭い、命を失ってしまった俺…。
なんと転生させて貰えることに!
いや、でもなんだかおかしいぞ…この世界…
みんなの俺に対する愛が重すぎやしませんか…??
主人公総受けになっています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる