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第14章~新しいバトル~

第87話

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「でもほら、狩りの引率にお前がいたら、仕事そっちのけで遊んじゃいそうだし。それはそれでランク下がっちゃうじゃない? だからこれでよかったと思うな」
「……そうかもしれないが」
「そんなにむくれないでさ。仕事は仕事、プライベートはプライベート、ちゃんと分けなきゃね。サクッと終わらせて帰って来るから、いい子で鍛錬して待ってて」
「わかったよ……」

 諦めて、綺麗になった食器を片付けた。

 ここでごねたところでどうにもならない。我ながら大人げない発言をしてしまった。疲れてるんだろうか。

「じゃあ、俺は明日のために早めに休むよ。今度こそ寝坊しないようにしないと」
「そうかい。私ももう少ししたら休もうかな。明日は寝坊できないからね」

 食器を片付けて風呂に入り、一息ついてからベッドに入った。

 ――せめてランクマッチでは、兄上と出場できるといいな……。

 そんなことを考えつつ、穏やかな眠りについた。完全に寝入ってしまったので、夢すら見なかった。

***

 翌日。出掛けていく兄を見送ってから、早速アクセルは武器庫に向かった。

 置いてあったボウガンを取り出し、専用の矢をごっそり持っていく。

 それで黙々と的の前で練習していたが、何度も練習していくにつれ、ある不満が湧いてきた。

 ――やっぱり、連射できないのは不便だな……。

 せっかく引き金ひとつで飛んでいくんだから、もっと素早く次の矢を発射できるようになりたい。一本一本セットしていたのでは、隙も大きくなるし手間もかかる。
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